探偵はBARにいる 2011/日本 PG12 監督:橋本一 原作:東直己『バーにかかってきた電話』 「色は指南の外」なんて言葉があるように、他人の色恋沙汰にワガの首を突っ込んで得をすることなぞ殆ど無く、逆に損をすること、不愉快なこと、あほらしいこと、などにまみれた挙句、貴重な時間と労力を無駄に浪費してしまったという塊根に空虚な人となってしまい、遺書をしたため靴を揃えて崖からダイブ、南無々々。と、まあそんな人間が居たら遠くから見てみたいものであるが、兎角、他人の好いた好かんに口を出すのは、あまりよろしくない結果をもたらし勝ちなものである。 だが、わたしなりに考えてみると、他人の色恋沙汰なんてものは俯瞰すればするほど面白く、当事者とならん限りはこれ、いにしえより続いてきた最高の「人間コンテンツ」なのではなかろうかと思う。 以前、学生時代に、同期の桜であったゴリ君という人があって、その仇名の