クラウド利用のIoTシステムの進展と、ビッグデータ解析、Google検索などから人工知能(Artificial Intelligence)やコグニティブコンピューティングが注目されるようになってきた。学習機能を持つ人工知能ではニューラルネットワークのモデルで学習機能(ディープラーニング)を実現している。AIのカギとなるニューラルネットワークのアーキテクチャはもちろん、シリコン半導体上に実現する。この寄稿では、元半導体理工学研究センター(STARC)/東芝の半導体エンジニアであった百瀬啓氏がニューロチップについて解説する。(セミコンポータル編集室) 著者: 元半導体理工学研究センター(STARC)/元東芝 百瀬 啓 はじめに ここ1〜2年のディープラーニングの進展はすばらしく、押し寄せる波はまさに「ディープインパクト」である。認識(映像、音声、データ)でも運動でもエンドツーエンドで処理を行う