かつて猛烈な艦砲射撃の後、沖縄本島に米軍が初めて上陸した読谷村渡具知の浜 私の大切にしている本の中に 「コルチャック先生のいのちの言葉」 ヤヌシュ・コルチャック著 サンドラ・ジョウゼフ編著 津崎 哲雄訳 明石書店 というのがあります。 もしこの言葉が綴られた当時の状況を知らなければ 児童精神科医の佐々木正美先生の著した 「子どもへのまなざし」のように、 穏やかで真摯な態度で子どもたちに接した人の 単なる育児書のように感じたでしょう。 驚いたのは、この本がユダヤ人として自分も、 孤児院で世話している子どもたちも 命の危険に晒されている大戦の最中に 書かれたものだということです。 医者として文学者として 孤児の世話と子どもの教育に 生涯を捧げた人でした。 最期は コルチャック先生が生き延びるように 手立てを尽くした友人たちの懇願を振り切って、 200名の孤児たちとともに トレブランカ強制収容所