この連載では、基本的に敬称を略しているのだけど、今回は「さんづけ」にする。そうでないと居心地が悪い。池田憲章さんは、特撮やアニメの世界で活躍しているライターだ。「第143回 僕のアニメ史(番外編6)」で「(自分が)大学生の頃、ライターとしての大先輩である池田さんに、何度か話をうかがった」と書いた。どうしてそういった事になったかというと、僕の母親と、池田さんのお母様が知り合いだったのだ。僕が住んでいたのは埼玉県の所沢で、池田さんのご実家も所沢。歩いていける距離だった。多分、母親が、アニメばかり観ている息子の事を心配し、何か役に立つかもしれないと考えて、アニメや特撮を仕事にしている人を紹介してくれたのだろう。記憶をたぐってみると、それは1984年の事だったようだ。 その前後に、僕の友達が、池田さんをストーキングするという事件があった。友達が電車の中で、アニメ雑誌の最新号を読んでいる池田さんを発
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BACK NUMBER ■12/06/04 はじめに――TVアニメ50年史への道 ■12/06/04 第1回 1963年(昭和38年) TVアニメの時代が始まる ■12/06/11 第2回 1964年(昭和39年) 新規制作会社続々参入 ■12/06/18 第3回 1965年(昭和40年) 初のカラーTVシリーズ登場 ■12/06/25 第4回 1966年(昭和41年)少女向けアニメほか多彩なジャンルが登場 ■12/07/02 第5回 1967年(昭和42年)本格的ギャグアニメの挑戦と挫折
予約・販売に関して 「月刊アニメスタイル」は一般書店では販売しません。 取り扱いはamazon.co.jp、アニメイト、ゲーマーズ、TSUTAYA(onlineショッピング、TSUTAYA BOOKS)とアニメスタイル関連イベントのみとなります。 雑誌「アニメスタイル」とは 2000年に刊行されたアニメーション専門雑誌「アニメスタイル」は、クリエイターの仕事に深く切り込んだインタビュー、貴重な原画や設定資料などをふんだんに掲載し、マニアックな視点からアニメの面白さを追求しました。しかし、雑誌「アニメスタイル」は2号で休刊。その後はインターネットに活動の場を移し、「WEBアニメスタイル」として展開してきました。開設から10年を経た現在も毎日更新形式で運営中です。その一方、雑誌「アニメスタイル」の復刊を望む声も多く、いつでも手に取って見られる雑誌のかたちで中身の濃い記事が読みたい、というファン
第1回 小黒祐一郎が選んだ 「アニメファン初心者に観てもらいたい25本」 劇場『太陽の王子 ホルスの大冒険』 劇場『銀河鉄道999』 劇場『エースをねらえ!』 劇場『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』 劇場『銀河鉄道の夜』 劇場『GHOST IN THE SHELL(攻殻機動隊)』 劇場『人狼』 劇場『千年女優』 劇場『MINDGAME』 劇場『時をかける少女』 劇場『ストレンヂア 無皇刃譚』 劇場『Colorful』 TV『ルパン三世[旧]』 TV『アルプスの少女 ハイジ』(全話) TV『宇宙戦艦ヤマト』(全話) TV『ガンバの冒険』(全話) TV『未来少年コナン』(全話) 劇場『機動戦士ガンダム』『同II 哀・戦士編』 『同III めぐりあい宇宙 編』 TV&劇場版『新世紀エヴァンゲリオン』(全話) OVA『超神伝説 うろつき童子』 OVA『妖獣都市』 OVA『フリクリ』 劇場
1988年には、僕にとって大きな仕事がふたつある。ひとつが徳間書店が発行した「TVアニメ25年史」と「劇場アニメ70年史」だ。今までこの連載でも、この本を何度か話題にしている。僕にとって非常に思い出深い書籍である。 これはアニメージュ創刊10周年を記念して企画されたものだ。本のサイズはA4で、決して分厚い本ではないが、内容は無闇に充実している。本のタイトルは「~史」となっているが、通史を語るかたちではない。「TVアニメ25年史」巻頭の「この本の見方」には「1作1作をテレビアニメーション史的観点からとらえなおし、その作品的意義と相互間の影響とを体系的に網羅しようとした資料性を重視した『作品辞典』の体裁をとっている」とある。編集のメインとなったのは、データ原口こと原口正宏さんだ。 「TVアニメ25年史」で言えば、各ページを4分割し、その分割された各スペースで、1作品を扱っている。各スペースを、
休載していたからお忘れの方もいるかもしれないが、『ポケモン』映画2作目の「X(後にルギアと名づけられる)爆誕」のXの性別の話である。 Xは地球に生命を生み出したといわれる深層海流のシンボルともいえるポケモンだった。 実は映画専用のポケモンとして考えた僕自身が、性別までは深く気にしないで設定していた。 ただ、生命を生み出したシンボル的なポケモンだっただけに、母性的な性格をイメージはしていた。 「Xはオスかメスか? 声を男にするか女にするか?」 プロット(あらすじ)を検討する会議で、御前様がいきなり、その問題を持ち出してきた。 『ポケモン』映画の2作目は、暗くて重い1作目の『ミュウツーの逆襲』とは違うアクションアドベンチャーを目指すことは会議前に了解済みだった。 しかし、まだ、プロットの段階である。 Xが人間の言葉を話すかどうかも僕は決めていなかった。 できることなら、人間の言葉など喋らない生
10年くらい前、何かの理由でTV版『超時空要塞マクロス』を観返して、自分がこの作品に対してネガティブな感情を持っている事に気がついた。一番嫌だったのが、一条輝の言動や、彼を中心にした恋愛模様だった。この話は、同年輩のアニメファンと話しても、同意してもらった事がない。先日も、それを話して「小黒さん、そんな事を考えているの?」と言われてしまった。『マクロス』に関して、こんな感情を抱いていたのは、日本広しといえども、僕だけかもしれない。 輝は、ミンメイに呼びかける時に「おたく」と言う。ビデオで観返すと、呆れるくらいに「おたく」を連発している。ちなみに、アニメファンの呼称としてオタクという言葉が定着するのは、ずっと後の事だ。輝が「おたく」という言葉をミンメイに対して遣うのは、彼女に対して距離をとっているからだろう。ナチュラルにアプローチできないから、名前を呼ばずに「おたく」と言ってしまう。可愛い格
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いよいよ7月に公開される事が決定した細田守監督の劇場長編アニメ『時をかける少女』。彼にとっては約1年半ぶりの新作であり、ようやく2作目となる劇場長編、長らくホームグラウンドにしていた東映アニメーションを離れて初めての作品、“あの「時かけ」”が原作!? と何かと話題は多い。おそらくファンの方々も、期待と興奮と不安が入り交じって、ワクワクしている事だろう。その期待と不安を大いにあおるべく(笑)、WEBアニメスタイルでは各種企画を掲載していく予定だ。その第1弾として「初心者のためのホソダマモル入門」を連載中。他には取材記事、過去の記事の再録などを企画している。WEBアニメスタイルの読者にはそんな人はほとんどいないはずだが、細田監督の作品を観ていない人は、この機に細田守作品に触れてもらいたい。 今回の『時をかける少女』は彼自身が望んだ映像化であり、企画の成り立ちから彼が中心となって進められている。
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『ひみつのアッコちゃん』は、1969~70年放映の第1期が全94話、1988~89年放映の第2期が全61話、1998~99年放映の第3期が全44話。総計すると199話にも及ぶ人気TVシリーズだ。今回のDVDは、この3シリーズを毎月2BOXずつ、4ヶ月かけてすべてリリースするという画期的なもの。リスト制作委員会では、各BOXの封入解説書に編集スタッフとして参加している。作業は、デザイン&編集全般をG―PLUSさんに仕切っていただきながら、実際の原稿執筆をドリル・プロジェクトさん、十五屋さんと分担する形で進行。お陰で、毎月20ページ相当の解説書を2冊仕上げる、というハードなスケジュールも何とかこなせている。私たちはおもに、スタッフ取材とスタッフリスト、原作&雑誌連載の解説ページを担当。ホント、皆さんには助けられっぱなしです。 『アッコちゃん』第1期の見どころとしては、宮崎駿の原画参加回が初めて
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