「女性の出産適齢期」が存在するかは議論のあるところだが、女性が高齢になると出産は困難になる。女性は年代が上がるにつれ出生率も下がる。それにどのような社会的現象が随伴するだろうか。基本に戻って、出産に至るまでの過程を考えると当然男性も関わるわけだが、その男性の実態はどうなのか。簡単に考えると、男性の場合は子供を持つのが困難になるまでの生物学的な年齢はかなり高いはずだ。先進国ではどのような傾向が見られるだろうか。 この話はどこかで読んだはずだと記憶を探り、「マイクロトレンド」(参照)を思い出した。本書は、現代社会の特徴的な社会現象について、「大きな潮流」つまり「メガトレンド」として見るより、少数に表現されるとする「小さな潮流」である「マイクロトレンド」の観点から書かれている。米国では2007年の出版時によく読まれた。 現代という時代を考えると、社会は多層化されるため、たとえ少数であっても十分に