2014年02月11日12:40 カテゴリテクニカル 人はなぜサンクコストを錯覚するのか 前にも書いたように、細川護煕氏や小泉純一郎氏が「原子力に過去に投じられたコストが天文学的」だから原発は高価だというのは、サンクコストの錯覚である。これは大島堅一氏のような研究者まで勘違いしているぐらいよく起こる。 同じ錯覚は、核燃料サイクルを守ろうとする官僚にもある。私が「過去に何兆円投じたかは、サンクコストだからどうでもいい。今後のコストが直接処分のほうが安いことは経産省も認めてるんでしょ?」と問うと、官僚は「直接処分にすると使用ずみ核燃料が資産に計上できなくなる」という。これこそ帳簿上の錯覚で、問題は今後のキャッシュフローだけなのだ。 サンクコストの錯覚が誤りであることを証明するのは簡単だが、なぜ誰もがサンクコストを気にするのかは簡単な問題ではない。実はこの現象は動物行動学でも知られている。たとえ
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