中東のエルサレムを巡る緊張の高まりを受けて、イスラエルは30日、旧市街にあるイスラム教の聖地を閉鎖する極めて異例の措置に踏み切り、パレスチナ暫定自治政府側は「宣戦布告に当たる行為だ」として厳しく非難しています。 エルサレムの旧市街にあるイスラム教の聖地「ハラム・アッシャリフ」は、かつてユダヤ教の神殿があった場所と考えられており、ユダヤ教にとっても「神殿の丘」と呼ばれる神聖な場所です。 今月に入り、この聖地の分割をイスラエルの右派の議員らが計画しているという話がパレスチナ側で広がり、イスラエルの治安部隊との間でたびたび衝突が起き、29日にはユダヤ教の極右の活動家が何者かに銃撃されました。 このためイスラエル当局は30日、治安上の理由から、当面「ハラム・アッシャリフ」=「神殿の丘」への入り口を完全に閉鎖して、出入りをできなくする極めて異例の措置に踏み切りました。 ネタニヤフ首相は緊急に治安対策