人工知能の開発が難しい要因?モラベックのパラドックス。 2016年03月13日 16:32 | 科学・数学・テクノロジー | コメント[0] 「モラベックのパラドックス」とは、1980年代にオーストリア人のロボット工学の教授ハンス・モラベックを中心として明確にされた、人工知能(AI)の開発・研究におけるパラドックスのことである。その内容とは、「人工知能の開発においては、人間にとって高度な知能テストをコンピュータに通過させることは比較的容易なことであり、逆に一歳児の子供が身につけているような、知覚・判断・運動などの能力をコンピュータに組み込むことの方が、技術的には困難である」というものである。1950年代後半、当時は「約10年から20年後には、人工知能が開発されるのではないか」という楽観的な予測が行われていたが、現在でも人工知能は開発されておらず、このパラドックスの存在がその大きな要因の一つ