昨年末、仕事が珍しく暦通りに終わった結果、時間がぽっかりとできたので、コミケに行ってきた。同人誌というジャンルがあったのは知っていたけど、元来友達や知り合いが少ない自分の周りには実際に携わっている人はいなかった。だから、僕の中のコミケというのは、コスプレか、エロのどちらかしか知らなかった。 35歳を過ぎ、アラフォーとなった自分がこの年で初体験も悪くないかと、軽い気持ちでお台場へと向かった。 初めて行った感想は、"ここに作り手として加わりたい"だった。 誰もが生き生きとしていた。売り子さんは本が売れることが本当に楽しそうだった。 買い手はこれから自分の好きな本が買える事を心待ちにしていることが顔から直ぐにわかった。 面白そうな本がいっぱいあった。業界の裏話から観光ガイド、小説や調査レポートなどどれも面白そうだった。気がつくと持ってきたお金の大半を消費していた。それほど持ち合わせが無かったのと