堺市で平成14年、元象印マホービン副社長=当時(84)=ら2人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた無職、西口宗宏被告(52)の裁判員裁判公判の証人尋問は24日午後も大阪地裁堺支部で続き、元刑務官の作家坂本敏夫さんが「死刑の執行はいつでもできるように準備していた」と証言した。 森浩史裁判長の質問に応じ「職員は前日に執行の通知を受け、死刑囚に察知されないよう気を付けていた」と答えた。 坂本さんは独房の様子をイラストで示しながら「死刑囚は運動、入浴以外は個室で生活する」と説明。絞首刑の執行時を「開閉式の床が開き、少なくとも4メートルは落下する。心臓停止後、蘇生させないように5分間は首をつったままにする」と明らかにした。死刑回避ねらう“異例”手法、裁判員にどう映る? 連続殺人初公判