自民党総裁選は、安倍晋三首相が石破茂・元幹事長を破り、連続3選を果たした。しかし、国会議員票で8割の支持を得ながら、世論に近いとされる全国の党員らの支持が5割半ばにとどまった。首相陣営から聞こえるのは歓声ではなく、驚き、当惑だ。 今回の総裁選では、派閥がこぞって首相支持を表明し、2012年の政権復帰後に進んだ「安倍一色」に染まる党内状況を反映する展開をたどった。首相陣営は当初、党員票でも国会議員票に匹敵する7割以上の得票を目指した。 ところが、7日の告示以降は、「石破氏が6年前に獲得した55%は超えたい」(陣営事務総長の甘利明・元経済再生相)と予防線を張るようになった。6年前の総裁選は安倍、石破両氏を含む5氏による争いだったため、一騎打ちとなった今回とは比較にならない。55%はかなり低めの目標と受け止められたが、結果はその55%をわずかに上回ったに過ぎなかった。 首相陣営からは「ショックだ
自民党総裁選挙は、国会議員票と党員票の開票の結果、安倍総理大臣が石破元幹事長を破って3選を果たしました。任期は3年で、総理大臣として、戦前も含め、憲政史上最長の在任期間も視野に入ってきます。 ともに405票の国会議員票と党員票のうち、有効票は807票で、安倍総理大臣が、国会議員票329票、党員票224票で、あわせて553票、石破氏が、国会議員票73票、党員票181票で、あわせて254票となり、安倍総理大臣が3選を果たしました。 任期は3年で、安倍総理大臣は、総理大臣として、戦前も含め、憲政史上最長の在任期間も視野に入ってきます。 安倍総理大臣は、経済政策や外交などでの実績を訴え、国会議員票は8割余りを獲得したほか、6年前の選挙では敗れた党員票でもおよそ55%の支持を得ました。 安倍総理大臣は、夕方、記者会見し、党の役員人事や内閣改造、それに、今後の政権運営などをめぐって考えを明らかにするこ
寧辺(ヨンビョン)の核施設を永久廃棄。ただし、米国が相応の措置をとれば――。19日に南北首脳が署名した「共同宣言」では、そんな内容が成果として打ち出された。だが、米側が強く求めてきた核施設の申告は含まれなかった。行き詰まっている米朝交渉を動かしたい北朝鮮が、「新提案」で米側を揺さぶった可能性がある。 「朝鮮半島を核兵器と核の脅威のない平和の地にする」 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日の共同記者会見で、5日に訪朝した韓国特使団に対して使った表現を繰り返した。非核化の「理想」は語ったものの、発表された平壌共同宣言には、非核化対象リストと行程表の申告、それらの検証といった米国の要求に応える部分は見当たらなかった。 南北関係筋によると、文在寅…
安倍首相「映画のプロデューサーに」=引退後の夢披露 2018年09月19日21時41分 政界を引退したら映画プロデューサーに-。安倍晋三首相は19日、自民党のインターネット番組でこんな「夢」を披露してみせた。 【特集】自民党総裁選~20日投開票~ 番組で引退後の計画を問われた首相は「人生二毛作、三毛作だから別の人生も(考えたい)。映画監督になりたいとずっと思っていたが、才能も必要だから、プロデューサーでもいい」と説明。米政界の権力闘争を描いた「ハウス・オブ・カード」のような映画かと尋ねられると、「もっとリアリティーのあるものをつくる自信がある。あと任侠(にんきょう)映画」と語った。(2018/09/19-21:41)
来月1日からことしのノーベル賞の発表が始まるのを前に、東京の日本科学未来館は、受賞が期待される研究者を独自に予想し、その研究を紹介する恒例のパネル展示を19日から始めました。 ことしは合わせて16人の研究者の名前を挙げ、このうち日本人では、物理学賞に、電子部品などへの応用が進む「カーボンナノチューブ」と呼ばれる炭素の結晶を発見した名城大学の飯島澄男終身教授と、「カーボンナノチューブ」を大量生産する方法に道をひらいた信州大学の遠藤守信特別特任教授、そして光のエネルギーをほとんど失うことなく回路などの中を走らせることができ、超小型の高性能レーザーの開発などを可能にした素材「フォトニック結晶」を作り出した京都大学の野田進教授3人を予想しています。 会場には顔写真とともに研究内容の説明が書かれたパネルが並べられ、科学未来館のスタッフが1日2回、研究成果をわかりやすく解説するトークショーも行っていま
震度7の揺れを観測した北海道厚真町で起きた土砂災害について、専門家が解析した結果、斜面が崩れ始めてからわずか6秒ほどで土砂が住宅に到達したと見られることがわかりました。専門家は「避難するのはほぼ不可能で、地震による土砂災害のリスクも考慮した住まいの在り方を考えていく必要がある」と話しています。 その結果、地震の激しい揺れで崩れた斜面の土砂は時速およそ49キロで流れ下り、崩れ始めてからわずか6秒ほどで住宅に到達したと見られることがわかりました。 竹林准教授は、火山灰などが堆積した斜面が激しい揺れで一気に崩れ、さらに、地下水の影響で水分を多く含んでいたことも相まって、速いスピードで流れ下ったと分析しています。 竹林准教授は「台風や大雨と違い、地震は前ぶれもなく発生し土砂崩れなどを引き起こすため、斜面に近い場所では避難するのはほぼ不可能だ。地震による土砂災害のリスクも考慮し、斜面から少しでも離れ
19日夜、川崎市多摩区の交番に包丁を持ち込んだとして、20代と見られる男が銃刀法違反の疑いで警察に逮捕されました。調べに対して男は「警察官を脅して拳銃で撃ってもらおうと思った」と供述しているということです。 警察によりますと、19日午後9時半前、川崎市多摩区の生田交番に勤務する警察官が別の事件の対応を終えて交番に戻ったところ、金井容疑者が包丁を机に置いて座っていたということです。 警察官が事情を聞いたところ「警察官を脅して拳銃で撃ってもらって死のうと思った」と答えたということで、警察は銃刀法違反の疑いでその場で逮捕しました。 警察官にけがはありませんでした。 この交番には19日、3人の警察官が勤務していましたが、別の事件の対応などで2時間ほど誰もいなかったということです。 仙台市の交番では、19日午前4時ごろ、警察官が近くに住む大学生の男に刃物で刺されて死亡する事件が起きています。 警察は
警察官が襲撃されて死亡する事件は、今年に入って3件目。襲撃によって負傷する事件も東京都や熊本県で起きている。 今年6月26日、富山市の富山中央署奥田交番で、元自衛官の男が同交番所長の警部補(当時46歳)を刃物で刺して拳銃を奪った上、小学校正門付近で工事車両を誘導していた男性警備員の頭部などに発砲。警部補と警備員の計2人が死亡した。 この事件の約2か月前の4月11日には、滋賀県彦根市の彦根署河瀬駅前交番で、勤務中の巡査部長が部下の巡査に拳銃で撃たれて死亡。巡査は拳銃を持ったまま逃走したが、約6時間後に逮捕された。 熊本市では5月28日、包丁を持った男が、駆けつけた警察官を切りつける事件が発生。警察官は顔などを負傷した。
「原発事故のあと、福島市で防護服が必要だったと誤解を招く」などと批判が相次いだ現代アート像の「サン・チャイルド」が19日解体されました。 各地で展示されてきましたが、ことし7月に市内の子育て支援施設の前に設置されたところ、「原発事故のあと、福島市で防護服が必要だったと誤解を招く」などの批判的な意見が寄せられたことから、市が撤去することを決めました。 撤去作業はクレーンなどを使って行われ、惜しむように眺める人や写真に収める人の姿も見られました。 通勤で前を通るという女性は「撤去は残念で別の施設が引き受けるなど福島のどこかで活用してほしい」と話していました。 市内に住む60代の男性は「撤去して終わりにするのではなく、原発事故とどう向き合うのか市民が議論していかなくてはいけない」と話していました。 福島市は今後の活用方法について、関係者の意見も聞いて検討するとしています。
最終日の19日、安倍総理大臣は東京 秋葉原で麻生副総理兼財務大臣らと街頭演説を行い「批判だけしていても何も生み出すことはできない。私たちに求められているのは具体的な政策を前に進めることだ」と、3選への支持を訴えました。 これに対し、石破氏も渋谷駅前で竹下総務会長らと街頭演説を行い「国民を信じていない政治家が、国民から信用されるはずはない。私は、国民を信じて、常に真実を語りたい」と訴え、選挙戦を締めくくりました。 20日は午後1時から、党本部で国会議員による投票が行われたあと、19日に締め切られた党員票と合わせて開票結果が発表されます。 選挙戦は安倍総理大臣が国会議員票の8割程度を固めたほか、党員の支持も全国で広く浸透していて、3選を果たす見通しです。 一方、これまで態度を明らかにしてこなかった小泉進次郎筆頭副幹事長は「政権に対する苦言もいとわない存在が党内には必要だ」として、石破氏に投票す
資源エネルギー庁は19日、北海道電力から提出されたデータを基に、今月6日の地震発生から大規模な停電、ブラックアウトまでの詳しい経過を初めて明らかにしました。 それによりますと、地震が発生した午前3時7分から1分後に震源に近かった道内最大の苫東厚真火力発電所の2号機と4号機が安全装置の作動で停止します。これによって、電力の需要と供給のバランスが一気に崩れ、それまで50ヘルツに維持されていた周波数が急激に低下します。 すぐに本州と北海道をつなぐ送電線「北本連系線」を通じて、本州側から電気が送られたことなどで周波数を回復させます。 しかし、午前3時21分ごろに、苫東厚真火力発電所のうち唯一稼働を続けていた1号機の出力が低下し始めます。 このため、電力の需要を減らすために強制的に停電させる地域を広げる対応をとりますが、1号機の運転が停止したことでほかの発電所も相次いで止まり、地震発生から18分後の
終盤を迎えた自民党総裁選。勝利が確実視される安倍晋三首相の陣営が、さらに支持を増やすため、石破茂元幹事長を支援する側に「恫喝」をしたことが明るみに出ている。「石橋をたたく」ならぬ「石破氏をたたく」という徹底ぶりだが、なぜそこまでやるのか――。
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