テリーザ・メイ首相はともかくも、いっぱいいっぱいだった。自ら率いる与党・保守党の分裂に、自分にはそれを修復できる政治手腕がないことに、まったく対応できなかった。 メイ首相は当初、自分が政界で必死になって人脈づくりに力を入れるタイプの政治家ではないことを、自慢にしていた。議事堂のバーにたむろするような、派閥がすべての政治家ではないと。加えてメイ氏は、めったに私生活や私情を表に出さない政治家だった。
賢い人でも、人は簡単にだまされる──。 人々がどれほど簡単にだまされ、自らの利益に反する結果を招く投票をしてしまうかを示した米国と英国の有権者のことを言っているのではない。 代替医療や統合医療、漢方薬、エネルギー医学その他のさまざまな「医療」について言っているのだ。これらは全て、単にマーケティングの目的でつけられた名称だが、医師や科学者を含め、数多くの人たちがこれらに魅了されているようだ。 それらのうちの一つが、「カッピング(吸い玉)」だ。人気は高まっているようだが、これはかなり奇妙な治療法だ。ガラスのカップの中に熱した空気を入れ、それを肌の上に乗せていく。 温められた空気は膨張しているため、冷えるにつれてカップの中で収縮する。それによって、吸引力が発生。カップの中で皮膚を引き上げる(熱ではなく、ポンプを使って同じ効果を得ようとする場合もある)。 カッピングの施術を行う専門家たちは、この施
疲弊するコンビニオーナーたち。原因の1つには、過剰な出店競争がある。売上を食われるだけでなく、労働力も奪い合いになり、人を確保できなければ、オーナーの労働時間は増える。 とりわけ、同じチェーンが近隣にできるドミナント(集中出店)については、味方のはずの本部から売上を削られることになり、オーナーたちの不満も大きい。本部側は「丁寧に説明」というが、抗議しても白紙になるのは稀。損失に対する補償があるわけでもない。 ●本部のアドバイザーが新店に引き抜き 「うちは深夜のスタッフが定着していたから、ドミナントされても売上が多少落ちるかな程度にしか思っていなかったんです」――。 通り沿いに同じチェーンの新店舗ができると聞いても、長くコンビニを続けてきたオーナー夫妻はあまり動じなかったという。もちろん売上は減る。それでも十分生活できると思っていた。ある事件が起こるまでは…。 「深夜スタッフが引き抜かれたん
「女性を“モノ”としか見ていなかったですね」――京都 祇園の元スカウトは当時の心境を尋ねる私の質問に淡々と答えました。街で声をかけた女性たちを風俗店にあっせんしていたとして、学生スカウトグループが摘発された事件。スカウトたちは女性の恋愛感情を利用し、半ば“洗脳”して彼女たちを夜の世界に送り込んでいました。取材で見えてきたのは学生スカウトたちの上昇志向と、“悪い世界への憧れ”でした。 (京都放送局記者 吉田篤二) ことし1月、京都 祇園で暗躍していた学生スカウトグループが警察に摘発されました。女性たちを風俗店にあっせんしたとして職業安定法違反の罪に問われ、現在進められている裁判では全員が起訴された内容を認めています。 警察によるとスカウトたちは若い女性たちに声をかけて拠点にしていた祇園のバーに誘い込み、高額な酒をツケで注文させていました。そして高額な借金を抱えた女性たちを大阪や滋賀など、関西
安倍晋三首相が4月30日に行われた「退位礼正殿(せいでん)の儀」で述べた「国民代表の辞」にて一部で読み間違いがあったと騒がれている件で、首相官邸公式Twitterが否定する発表を行いました。 「願って已(や)みません」が「いません」に聞こえた? この騒ぎは「天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません」の一文が、「願っていません」に聞こえたとの指摘から始まりました。 なぜ「願っていません」なのか? それでは逆の意味になってしまう。じつは安倍首相は「已(や)みません」が読めず、「いません」と誤読したのではないか? というのが、騒がれている内容です。 一部で「動画が削除された」とのデマも 騒ぎが大きくなるにつれて、SNSなどの一部では「首相官邸のウェブサイトから国民代表の辞の動画が削除された」とのデマも広がりました。 しかし首相官邸のウェブサイトには現在も動画が埋め
7月12日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される「カニバ/パリ人肉事件38年目の真実」(監督・撮影・編集・製作:ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー)は、あの佐川一政氏(70)が主役のドキュメンタリー映画だ。ヴェネチア国際映画祭ではオリゾンティ部門審査員特別賞を受賞したが、その「プレミア上映では半数の聴衆が途中退席した」(The Globe and Mail紙)という問題作である。 1981年6月、パリ第3大学(いわゆるソルボンヌ大学のひとつ)の博士課程に在籍していた佐川一政(当時31歳)は、友人のオランダ人女性留学生(当時25歳)を自宅に呼び出し、背後からカービン銃で射殺。死体をブローニュの森の池に捨てようとしたところ目撃され、逮捕された。取り調べで、佐川は遺体の一部を食べていたことが判明するや、世界中で「パリ人肉事件」として報じられた。が、2年後、
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