「相手の名前なんて知ってても意味がない。誰も持っていない写真や動画さえ撮れればいいんだから。相手が障害者なら犯行がばれにくいことも、当然分かった上で実行した」 2月下旬と3月上旬、長崎拘置支所(長崎市白鳥町)の面会室。男は、記者の質問に淡々と動機や生い立ちを語った。 長崎市の会社員だった被告(50)。長崎市内の路上やアパート敷地内などで10~20代の知的障害のある女性3人を狙い、体を触り裸の写真を撮るなどわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ容疑など3事件で昨年末から今年2月にかけて逮捕、起訴された。現在は長崎拘置支所に収監され、長崎地裁で公判が進んでいる。 男は、最初の犯行は「12年前」と告白した。裁判で罪に問われているのは7年前から昨年末までの事件。既に時効を過ぎた事件もある。公判での被害者は3人だが、実際の被害者は「4~5人」。逮捕時、自身のパソコンのハードディスク(HD)には収