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ブックマーク / webronza.asahi.com (32)

  • 誤解の多い種苗法改正案、その狙いと影響度を探る - 小島正美|論座アーカイブ

    誤解の多い種苗法改正案、その狙いと影響度を探る 優良品種の海外流出をどうい止めるかに知恵を絞ろう 小島正美 ・健康ジャーナリスト 先の通常国会での採決が見送られ、継続審議となった種苗法改正法案。農家を守るのか潰すのか、新聞やネットでは賛否の議論がにぎやかだが、法案への誤解も多く、何が肝心な論点かがどうにも分かりにくい。そもそも改正法案の狙いとは何なのか、改正されると何がどう変わるのか、当事者に取材しながら考えてみた。 韓国冬季五輪で見られた驚きの光景 まずは、なぜ、法改正が必要になったかの背景を知っておきたい。 2018年に韓国で行われた平昌冬季五輪の女子カーリングで選手たちが「もぐもぐタイム」と称して、イチゴを頬張っていた光景を覚えている人は多いだろう。あのおいしそうなイチゴは日で開発されたブランドイチゴ「章姫」などの品種をもとに韓国で交配されて生まれたイチゴだった。 つまり、日

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  • 「日常をできるだけ維持する」スウェーデンのコロナ対策 - 山内正敏|論座アーカイブ

    「日常をできるだけ維持する」スウェーデンのコロナ対策 「緩い制限」の背後にある国民の理性と民主主義 山内正敏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員 欧州ではイタリアを皮切りに、次々にコロナ対策のための移動制限・外出制限・集会制限を始めて、今や、スウェーデンだけが孤立したように「緩い制限」状態となっている。外国からは色々言われ始めているし、国内の医学関係者からも異論が出ているが、国は「日常をできるだけ維持」という基戦略を変えていない。そこに科学的事実に基づいた冷静さと多面的で長期的な視点を感じる。以下、スウェーデン独自の戦略の背景を説明する。話の性質上、私の印象に偏るのは勘弁してもらいたい。 公衆衛生局が政府より強い立場にある スウェーデンの政策を語る上で切り離せないのが、今回のコロナ流行のように専門知識が強く要求される緊急事態に関して、それを専門とする部局の判断が重

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  • 偽札、ロレックス、上乗せ報酬……漫画のような「関西電力報告書」 - 加藤裕則|論座アーカイブ

    偽札、ロレックス、上乗せ報酬……漫画のような「関西電力報告書」 関西電力の金品受領問題で調査報告書 加藤裕則 朝日新聞記者 関西電力の金品受領問題を調べていた第三者委員会は3月14日、最終的な調査報告書をまとめ、記者会見を開いた。報告書や会見した人の口からは、漫画の世界としか思えないようなキーワードが次々と出てきた。 関電といえば有名大学を出たエリート社員が集まる日を代表する企業だ。その内実は、数多くのルール違反と保身のためか常識外れの行動が繰り返されていたのである。 調査報告書によると、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(昨年3月死去)から金品を受け取っていた関電幹部らは75人(子会社や退職を含む)で総額は3億6千万円相当にのぼる。 役員ら23人が総額3億2千万円相当を受け取っていたとした2018年の社内調査(年)に比べ、関係者が52人増えた。金額はそんなに増えていない印象だが、一人あた

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  • 公文書改竄で自殺した近畿財務局職員の「手記」を手に、私は石破茂に会いに行った - 佐藤章|論座アーカイブ

    公文書改竄で自殺した近畿財務局職員の「手記」を手に、私は石破茂に会いに行った 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 3月18日午後2時前、私は東京の地下鉄半蔵門線、永田町駅構内を第2衆議院議員会館を目指して急ぎ足で歩いていた。地下鉄のホームには、永田町や霞が関に用事があるネクタイにマスク姿の人たちが思い思いに立っていた。 少なからぬ人が手に携えていた雑誌は、この日売り出したばかりの『週刊文春』だった。そのことは私にはすぐにわかった。 なぜなら私自身それを手に丸めて持っていて、地下鉄の中で熟読してきたからだ。 お目当ての記事はもちろん、森友事件に絡む公文書改竄問題に巻き込まれて自ら命を絶つことになってしまった近畿財務局職員の「手記」全文。 日政治経済の中心地、永田町や霞が関の住人たちがいかにこの問題に強い関心を持ち続けているか。そのことは、特に第2次安倍政

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  • 元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【1】  - 中川右介|論座アーカイブ

    元首相は映画『Fukushima 50』をどう見たか 菅直人インタビュー【1】 事故のリアリティはよく出ている。ただし描かれていないことも多い 中川右介 編集者、作家 東京電力福島第一原発事故から9年。事故対応にあたった原発職員たちの苦闘を描いた映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)が公開されている。映画の中の内閣総理大臣は、怒鳴り散らすだけで役に立たない、ある種の「悪役」として登場しているのだが、当の菅直人元首相は自身のブログなどで「よく出来た映画だ」と、意外にもこの映画を好意的に評価している。菅元首相の著書『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』(幻冬舎新書)も担当した編集者・評論家の中川右介さんが、その真意と事故当時の模様を改めて聞いてみた。 「たしかに、私も大声を出しました」 ――3.11の原発事故を扱った映画は、いくつかありますが、事故の様子をこれだけリアルに再現

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  • 新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 - 左巻健男|論座アーカイブ

    新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 引っかからないように要注意! 左巻健男 東京大学講師・元法政大学教授 ニセ科学は、いつも虎視眈々と科学リテラシーの弱い人たちを狙っている。そして、社会的に不安が高まると、一気に跳梁跋扈する。現在、新型コロナウイルス感染が広がるなか、ニセ科学はこの機会に一挙に引っかかる人を増やそうと蠢いている。 社会的な不安に乗じてニセ科学が跳梁跋扈 ニセ科学とは、科学ではないのに、「科学っぽい装いをしている」あるいは「科学のように見える」ので、科学リテラシーが弱いと、つい科学的なものと思い込んでしまうものだ。 ニセ科学にはどんなものがあるだろうか。細かく見て行くといろいろあるが、大まかにいくつかを列挙してみよう。 がんが治る・ダイエットができるとするサプリメント・健康品の多く、健康によいとする水、ホメオパシー、経皮毒、デトックス、血液サラサラ、身に着けると健康に

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    mikanyama-c
    mikanyama-c 2020/03/03
    出回ったもののまとめになってる
  • ソーシャルワーカー養成から「生活保護」が消える - みわよしこ|論座アーカイブ

    ソーシャルワーカー養成から「生活保護」が消える 水面下の精神保健福祉士養成課程改革に隠されたシナリオ みわよしこ フリーランスライター 2020年4月から、精神保健福祉士の養成課程における教育内容が改定される見通しだ。改定の方向性は2019年6月に厚労省の検討会で決定されており、現在、同時に改定される社会福祉士養成課程とともに、省令案へのパブリックコメントが募集されている(しめきりはいずれも1月18日)。 最大の懸念は、両資格の養成課程から科目「低所得者に対する支援と生活保護制度」が消滅することだ。影響を受ける可能性があるのは、低所得となりやすく生活保護を必要とすることの多い精神障害者だけではない。 実学重視?で廃止される科目 精神保健福祉士の養成カリキュラムは、精神保健福祉士法に関する省令や施行規則で定められる。現在、改定を控えてパブリックコメントが募集されているのは、「精神保健福祉士法

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  • 旭化成より特許が4年早かった三洋電機の謎を追う - 高橋真理子|論座アーカイブ

    ノーベル賞授賞式でカール16世グスタフ国王からノーベル化学賞のメダルと賞状を授与される吉野彰・旭化成名誉フェロー=2019年12月10日、ストックホルムのコンサートホール、代表撮影 旭化成の吉野彰さんが12月10日、スウェーデン・ストックホルムで晴れ舞台に立った。米テキサス大のジョン・グッドイナフさん、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガムさんとともにリチウムイオン電池開発への貢献が高く評価されてのノーベル化学賞受賞である。 この3人の名前が発表された10月初め、急ぎ特許について調べた私は、旭化成よりも4年早く三洋電機が特許を出願していたことを知った。世界で最初に商品化したのはソニーであるとか、グッドイナフさんの研究室で正極を開発したのは東芝の水島公一さんだったといった情報は吉野さんの受賞決定とともに広く報じられたが、三洋電機の名はとんと報道されなかった。なぜなのだろうか?とい

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  • 日米貿易協定は「4倍の負け越し」の不平等条約だ - 大日向 寛文|論座アーカイブ

    日米貿易協定は「4倍の負け越し」の不平等条約だ 安倍首相の「双方にとってウィンウィンとなる協定」を独自試算で否定する! 大日向 寛文 朝日新聞経済部記者 農水相「もっと自動車を取らせろ」 「もっと自動車の関税引き下げをとらせろ」 日米貿易交渉が佳境を迎えた8月、吉川貴盛農水相(当時)は、農水省の交渉担当者にげきを飛ばした。 トランプ大統領の公約通り米国が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱して、日に求めてきた二国間交渉。当初は農家に「TPPを上回る関税引き下げをのまされる」との懸念が広がったが、この頃までに、関税引き下げはおおむねTPPと同じかそれ以下にとどめる内容で固まっていた。 農水省からすれば「御の字」だ。にも関わらず、吉川氏が危機感をあらわにしたのには訳がある。 日にとって農業が「守り」の交渉ならば、「攻め」の交渉になるのが自動車関連。その自動車関連で、「TPP協定でも『取っ

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    mikanyama-c 2019/11/23
    “口頭でどんなやりとりがあったかはわからないが、文書で明記されていないことを、未来の大統領が「約束」と認識し、履行すると考えるのはかなり無理があると思う。”
  • 古い書物は「見た目」で語る - 有澤知世|論座アーカイブ

    巻いたり、折ったり、貼り合わせたり……古い書物にはいろいろな形、大きさ、デザインがあります。そんな装丁の違いや、さまざまな姿によって分かる、古典籍の性格についてお伝えします。 「巻物」から「袋綴」まで 木や竹に文字を記した木簡(もっかん)や竹簡(ちっかん)を除けば、東アジアの書物で最も早く登場したのは、巻物。私たちは「巻子(かんすぼん)」と呼んでいる。紙を継ぎ足せばどんどん長くでき、巻くだけだから、作るのに特別な道具や技術を必要としない。単純な形態だ。 巻子を見る時、通常は、全てを広げるのではなく、右手で見た箇所を巻き取りながら、左手で新しい箇所を開いてゆく。一度に肩幅くらいの長さしか開かないため、最後まで見るには時間がかかる。見たい箇所をパッと開くこともできないので、調べものには不便であり、巻き取りの手間があるため、読むのにある程度時間がかかる。 そこで登場したのが「折(おりほん)

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  • 「桜を見る会」が日本政治に突きつけた本当の問題 - 米山隆一|論座アーカイブ

    「桜を見る会」が日政治に突きつけた当の問題 「国民が認めた」努力に報いる民主主義国家であり続けるかどうかが問われている 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 「桜を見る会」をめぐり、政界がざわついています。招待者の選考基準のあいまいさ、予算の膨張が問題となるや、突如、中止が決定されましたが、今なお疑念が晴れたとはいえず、安倍晋三総理の後援会会員を対象とした「夕会」をはじめ、多くの問題が議論を呼んでいます。 すでに多くの論者によって論じられているところではありますが、「桜を見る会」の一体、何が問題なのか。①「桜を見る会」の前夜に行われた安倍晋三後援会の「夕会」、②「桜を見る会」自体の二つに分けて、私見を述べたいと思います。 前夜の「夕会」について総理の説明は まず安倍晋三後援会の「夕会」について論じます。 この「夕会」については「ホテル・ニューオータニで1人あたり会費5000

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  • アベノミクスの目玉・国家戦略特区の大いなる欠陥 - 米山隆一|論座アーカイブ

    アベノミクスの目玉・国家戦略特区の大いなる欠陥 「評価・対応」なき制度につきまとう「利権」のわな。特区制度自体を評価すべき時期に 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 10月15日の予算委員会で森ゆうこ議員が国家戦略特区について取り上げた問題は、それに先立つ質問通告時間、これに関する官僚の暴露ツイート、関係者による質問内容の漏洩、その後の懲罰要求署名運動と、質問内容よりも付随する事柄が話題を呼びました。 それはそれで重要な論点であり、それゆえに私も以前の論考で取り上げましたが、それと同時に、質問内容である、「規制改革の提案者に対し国家戦略特区WG委員が助言をする事の是非規制改革の提案者に対し国家戦略特区WGが助言をする事の是非」については、理念はともかく実態として問題があり、それは「国家戦略特区」の制度・運用上の欠陥から生じていると思いますので、この点を論じたいと思います。 アベノミクス

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    mikanyama-c 2019/11/16
    "特定の区域、特定の事業者だけに規制を緩和した状態が長期間にわたって続くなら、それは特区という名の数量限定の「特製ショーケース」であって、この「特製ショーケース」に入れるか否かが、利権そのものになる"
  • 大学新共通テスト「記述式」のこれだけの問題点 - 吉田弘幸|論座アーカイブ

    大学新共通テスト「記述式」のこれだけの問題点 国語より深刻な数学、どちらも共通テストでの実施は撤回を 吉田弘幸 予備校講師 2020年度から実施される大学入試新共通テストの目玉とされたのは「英語民間試験の活用」と「国語と数学への記述問題導入」だった。前者の延期を発表した11月1日の記者会見で、後者について萩生田文部科学大臣は予定通り実施することを明言した。しかし、その後「記述問題導入」への批判を取り上げた報道が少しずつ広がっている。その批判は、特に国語に集中しているが、数学でも同様の問題点を抱え、むしろ深刻な点もある。数学固有の問題も含めて共通テストへの記述問題導入の問題点を論じ、解決には導入を撤回するしかないことを訴えたい。 大学入試共通テストの概要とスケジュール まず、議論の前提として制度の概要を説明する。 新共通テストは現行センター試験の後継の共通テストとして計画されている。共通テス

    大学新共通テスト「記述式」のこれだけの問題点 - 吉田弘幸|論座アーカイブ
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    mikanyama-c 2019/11/15
    そもそも大学ごとの二次試験で行なっている記述式をその前段階の共通試験で(様々な問題に目をつぶってまで)行う必要があるのかという話。
  • 森ゆうこ議員の質問漏洩問題から見える日本の劣化 - 米山隆一|論座アーカイブ

    森ゆうこ議員の質問漏洩問題から見える日の劣化 霞が関の片隅で起こった日の劣化が日の社会全体を蝕む前に私たちがするべきこと 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 日に大きな被害をもたらした台風19号が関東平野に迫りつつあった10月11日金曜日の21時頃、連休明け15日の予算委員会での森ゆうこ参議院議員の質問に関する事前通告が遅いという、「官僚」を名乗る複数のアカウントからのツイッターに投稿が流れ、これに対して森議員が「所定の17時前の16時30分に提出済み」と反論し、それを産経新聞がツイッター投稿をそのままなぞる形で報道して議論を呼びました。 この騒動はその後、元財務官僚である高橋洋一氏が14日にインターネット番組「虎の門ニュース」で、「私も通告書を見た。役所の方から来たものだ」と発言。まだなされていない森議員の質問の詳細を語り、野党から「情報漏洩」との批判が上がると、「事前通告さ

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  • 南洋戦という壮絶な戦争と沖縄人の報われない人生 - 山本章子|論座アーカイブ

    南洋戦という壮絶な戦争と沖縄人の報われない人生 肉親を失った被害者が国に補償と謝罪を求めた「南洋戦訴訟」の最高裁判決を前に考える 山章子 琉球大学准教授 太平洋戦争の中でも、住民を巻き込んだ壮絶な地上戦として広く知られている沖縄戦。その一方で、同じく沖縄県民が多数亡くなりながら、あまり知られていない戦いがある。「南洋戦」である。終戦の1年前、1944年にグアムやサイパンなどの南洋諸島で展開された戦いで、日の軍人だけではなく、沖縄出身の民間人が数多く死亡した。 沖縄でもあまり注目されてこなかったこの戦いに巻き込まれ、親兄弟を奪われた被害者たちが2013年、国に補償と謝罪を求めて「南洋戦訴訟」を起こした。その最高裁判決がこの10月にもある予定だ。原告の多くはもう80歳以上。東京空襲などの一連の戦後補償裁判の、文字どおり「最後の訴訟」となるだろう。 稿では、最高裁判決を前に、南洋戦とは何か

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  • 「バッキンガム宮殿採用」装置にダメ出し続々  - 長野剛|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

    訂正:2019年10月5日に配信した記事について、一部誤りがありました。NMRパイプテクターについて記した都内団地住民のブログへの投稿と、雑誌「理科の探訪」のサイトで公開された記事が相次いで削除されたのは、いずれも東京地裁の仮処分決定によるものではないように記述しました。しかし、実際は都内団地住民のブログについては、投稿削除を求める東京地裁の仮処分決定が出ておりました。筆者と編集部の確認が不十分でした。これをふまえ、文を修正しました(2020年7月7日、「論座」編集部) 「配管寿命が40年延びる」に疑問の声 一部ネット界隈で話題の「#謎水装置」をご存じですか? 「テレビ東京(中略)で報道」「世界で唯⼀(中略)論⽂発表」そして「英国バッキンガム宮殿採⽤」と、高らかに広告でうたわれる装置がそれ。札幌から福岡まで全国6都市の地下鉄などで、鉄道広告が出されています。

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  • 世界で二番目にクールな街シモキタの再開発の物語 - 保坂展人|論座アーカイブ

    世界で二番目にクールな街シモキタの再開発の物語 対立から対話、和解と協働へ。これは単なる再開発ではない/街の写真は矢郷桃さん撮影 保坂展人 東京都世田谷区長 ジャーナリスト 下北沢の小田急線「線路跡地」 街には顔があります。そして、行き交う人びとも、街の空気にさらされて光と影が動きます。 私も青春と呼べるかどうかの10代の理屈っぽい少年だった頃、この街を彷徨した記憶があります。 東京都世田谷区にある下北沢。 6年前、2013年3月23日午前1時過ぎ、地上を走る最終電車を見送る人びとが、踏切の左右にいました。 「サヨナラ踏切」「ようこそシモチカ」という1文字ずつのボードを持った人たちが並んで、最終電車が走り去るのを見送ると、最後に開いた踏切の左右から、人々が交錯してハイタッチで盛り上がりました。(『I LOVE 下北沢』) あれから6年、下北沢では工事が続きました。一部には、あまり工事期間が

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  • あいちトリエンナーレ補助金不交付の支離滅裂 - 米山隆一|論座アーカイブ

    あいちトリエンナーレ補助金不交付の支離滅裂 法的根拠も合理性もなし。法の支配を歪め、行政運営の根も揺るがす過った決定 米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士 「あいちトリエンナーレ2019」に対して、審査され採択が決まっていた約7800万円の補助金について、文化庁がこれを覆して全額を不交付にしたことが議論を呼んでいます。 そもそも「表現の自由を損なう」という点で大きな問題だと思いますが、私はそれと同等かそれ以上に、「法の支配を歪める」「行政の安定的運営を損なう」という点においても極めて問題が多いと思っています。日の行政が危機に瀕しているといっても過言ではありません。 表現の自由を大きく損ねる決定 まず「表現の自由」についてですが、不交付決定に関して文化庁が示している“公式な理由”はさておいて、その実質的理由が、「あいちトリエンナーレ2019」の一部である「表現の不自由展・その後」で議論

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  • 民有地で起きた米軍規制 沖縄の記者が抱える屈辱 - 松元剛|論座アーカイブ

    民有地で起きた米軍規制 沖縄の記者が抱える屈辱 日人で立ち入りを許されたのは、封鎖する憲兵の事を届ける宅配ピザ店員だった。 松元剛 琉球新報社執行役員・編集局長 2004年8月13日午後、沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場のヘリが、隣接する沖縄国際大学に墜落しました。あれから15年。沖縄の記者たちにとって、在沖米軍機の墜落などの重大事故が起きるたびに、屈辱を帯びた記憶が脳裏によみがえります。琉球新報の松元剛執行役員・編集局長によるシリーズ「基地の島・OKINAWAの今と未来への展望」。第2部は、具体的な基地問題の取材現場で起きた出来事を通じて感じている「『不都合な真実』を隠す日米地位協定」について、3回に分けて報告します。(論座編集部) 「日米地位協定」に起因するひずみが市民生活を脅かす 「日米地位協定」は在日米軍の組織、軍人、軍属の法的地位や権限を定めている。公務外の犯罪でさえ、日

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  • 首相演説、謎の黒服に阻まれたプラカード - 井田奈穂|論座アーカイブ

    首相演説、謎の黒服に阻まれたプラカード 首相、もう潮時です。40年越しに「真の女性活躍」を進めた首相になってください 井田奈穂 「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」事務局長 プラカードでかき消された「困っている人の姿」 2019年の七夕の日。降りしきる雨の中、私たちはJR中野駅前で選挙演説に訪れるという安倍晋三首相を待っていました。 昨年11月、私がTwitterで出会った仲間と立ち上げた「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」のメンバーも6人、一緒にいました。 首相から見える場所を探したものの、すでに人でいっぱい。ひしめき合う傘の間は、むんむんと暑いほどの熱気でした。テレビ局のカメラの前のわずかなスペースしかなく、私たちはそこで待つことにしました。 政治家の演説にプラカードを持って行ったのは初めてでした。 きっかけは7月3日の日記者クラブの党首討論会。「選択的夫婦別姓を認めるか」につい

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