金箔(きんぱく)や蒔絵(まきえ)を使った絢爛(けんらん)豪華な装飾で知られる「金沢仏壇」の若手職人が、能登半島地震で廃棄処分される仏壇の活用に取り組んでいる。家具や装飾品にリメイクされた試作品が、金…

能登半島地震の復興支援のために大町市大町西小学校の4年生が考案したビタミンちくわのレトルトカレーが11日、同市のあめ市で販売された。水産加工のスギヨ(石川県)が商品化し、今回が初披露。4年2組の児童26人が店頭に立ち、少しでも能登の人たちの力になろうと、同社キャラクター「ビタちくワン」の手作りのかぶり物をするなどしてPRに精を出した。 レトルトカレーは限定50個を650円で販売。午前10時40分ごろに売り始め、15分ほどで品切れとなった。売上金は経費分を引き、能登半島の復興のために寄付する。横川秀さん(10)は「こくがあっておいしい。味を楽しみながら能登について考えるきっかけにしてほしい」と話した。 レトルトカレーは、被災地復興のために市の「ソウルフード」とも言えるビタちくのカレーを売り出したい―との児童の思いをスギヨがくみ取り、商品化。甘口で、野菜やキノコなども入っており具だくさんだ。同
古いふすまやびょうぶに使われている「下張り文書」をはがすノウハウを学ぶワークショップが、金沢市出羽町の県立歴史博物館であった。能登半島地震をきっかけに発足した「いしかわ歴史資料保全ネットワーク」(いしかわ史料ネット)の会員や学生ら約10人が参加し、珠洲市の被災家屋から救出されたふすまから、江戸時代後期の古文書をはがして取り出した。 (小室亜希子) 古いふすまやびょうぶは、表面と木枠の間に当時不要になった紙を貼り重ねて補強されており、それら紙の記述から当時の人々の暮らしや地域の様子を知ることができる。地震で救出された文化財の中にはふすまも多く、下張り文書の適切な保全と活用に役立てようと、いしか...
のと鉄道能登中島駅で駅弁の手売り販売が再開されました。 駅売店を営む井田幸長さん・淳子さん夫婦は、本業のテント製造工場を元請けの工場のある新潟で再建するか、副業の駅弁販売などを続けて能登に残るか先月まで迷い、元請けの誘いを断って能登に残ることに決めました。→ pic.twitter.com/GVIVG40zoI — 北陸中日新聞 七尾支局 (@nanao_chu_) February 1, 2025 石川県七尾市ののと鉄道能登中島駅構内の売店「駅マルシェわんだらぁず」が今年から本格的に営業を再開し、駅のホームで利用客向けに駅弁の立ち売りも始めた。店主の井田幸長さん(52)、淳子さん(54)夫妻は能登半島地震での被災を機に県外で本業であるテント製造の仕事の再建を図るか、駅弁販売などの副業に力を入れて能登に残るかを迷った末、地元に残る決心をした。 同市中島町でテントなどを製造していた井田夫妻が
喪失感癒やし「次に進むきっかけ」 能登半島地震で被災し、公費解体される家屋を撮影して映像記録に残す取り組みが石川県珠洲市で始まった。家族の歴史や思い出が詰まった家が壊される心の痛みに目を向け、気持ちの整理をつける手助けになればと、2017年に珠洲に移住した楓大海(かえでひろみ)さん(33)らが家主からの依頼を受けて無償で手がけている。(奥田哲平) 今月8日の珠洲市宝立町鵜飼。時折雪が舞う中で、木造2階建ての家屋が重機で解体されていた。楓さんが場所を変えながら、その様子をカメラで撮影していく。家は表達也さん(38)の両親が30年以上前に建て、表さんの子ども4人を含む一家8人が暮らしていたが、地震...
「柱一本でも」 災者の声 機に活動 能登半島地震で被災した建物が解体される前に、木材を取り出して再利用する「古材レスキュー」が成果を上げている。昨年7月の開始以降、半年間に20件超が再利用され、何もしなければ廃棄されるはずだった木材がベンチやオブジェに生まれ変わった。主催団体は「古い家の中には、再生可能なものがたくさんある」と事業を続けていく考えだ。 (上田千秋) 25日朝、輪島市門前町滝町の築約150年の古民家に、被災地支援に当たっている一般社団法人「のと復耕ラボ」(同市三井町)のメンバーらが集まった。レスキューは、ラボが毎週土曜日に実施。ボランティアも加わり、1日かけてヒバの床材などを取り出...
金沢の老舗鋳物メーカー製作 金沢市の老舗鋳物メーカーが能登半島地震の被災地で発生した廃材を使い、2025年大阪・関西万博に設置するサインスタンド(案内板)の製作に取り組んでいる。創業300年の歴史を持つ伝統の砂型鋳造技術を活かし、地震前までそこにあった被災者の生活の記憶を金属の形にして未来に残す。今月、試作品が完成し、製作は大詰めを迎えている。(西川優) 案内板を手がけるのは金沢市松村の「金森合金」。23年12月に日本国際博覧会協会が公募した「未来社会ショーケース事業」の枠組みに応募し、参加企業に選ばれた。金属を溶かして不純物を取り除く精錬から鋳造までを手がける一気通貫を強みに、循環型のもの作...
防災教育現場で活用 期待 能登の里海を生かした海洋教育の研究、実践に取り組む一般社団法人「能登里海教育研究所」(能登町小木)は、能登半島地震の被害や復興状況が分かる写真などを集めたデジタルアーカイブを公開している。現在は研究所による記録が中心だが、一般からの提供も受けて追加し、教育現場などで活用してもらう。 (猿渡健留) アーカイブは「のと・きろくとまなびと」という名称で、昨年12月末に公開した。地震で海辺の道路が崩落した九十九湾の様子や、ドローンで撮った珠洲市蛸島町周辺の風景など、さまざまな写真が掲載されている。直接の被害だけでなく、震災の影響により金沢市内の小売店で食料品が欠品していた状況...
愛知県内を中心に約2300人の犠牲者を出した三河地震から13日、80年を迎え、各地で慰霊行事があった。昭和東南海地震(1944年12月)とともにその発生は太平洋戦争末期で、報道が抑えられ、「隠された…
北陸バーフェスティバルをPRする「セントルイス」オーナーの安田武史さん(右)と「ジムホール」店長の木村豪朗さん=金沢市片町のジムホールで 東京都内のトップバーテンダーらを招いた能登半島地震チャリティーカクテルイベント「北陸バーフェスティバル」が来年1月26日、金沢市内で開かれる。「あなたの飲む、食べるが支援になる。」と銘打ち、能登の食材を用いたオリジナルカクテルや食事を提供し、売り上げの一部を義援金とする。 (元編集委員・山本義之) 北陸の著名店のバーテンダー6人がチャリティークラブを立ち上げ企画した。ジガーバー「セントルイス」(金沢市片町)オーナーの安田武史さんが代表を務め、メンバーの木村豪朗(たけあき)さんが店長のダイニングバー「ジムホール」(同)が会場となる。
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