メダカは受精卵の段階ではメスになるように「初期設定」されている可能性があると、名古屋大などの研究グループが13日、発表した。受精卵の中では、受精して間もなく卵子を作る準備をしていることを突き止めた。研究グループは、より確実に子どもをつくる目的があるとみている。 メダカの受精卵は、受精から10時間ほどで生殖細胞ができ、4日目に卵巣か精巣ができることで雌雄が決まる。研究グループは、細胞を正しく配置して体を形作るために必要となる、卵子特有の「極性」と呼ばれる性質に注目し、生殖細胞の遺伝子を解析した。
「博物館としてもやってきたから、展示できた」。富山湾大水槽前に置かれたリュウグウノツカイのはく製を前にそう語る稲村修さん=魚津市の魚津水族館で ▽魚のショー、環境見せる展示…工夫こらす 魚津水族館(魚津市)の三代目建物が開館する前年から水族館に勤務し、飼育技師や学芸員を経て、二〇一一年から館長を務めてきた稲村修さん(65)が三十一日付で退職する。おさかなショー、年報発刊、環境を見せる展示…。現在の館の基礎を築いた「ミスターうおすい」に歩みを聞いた。 (松本芳孝) 「開館前の冬は漁船に同乗させてもらって、三代目水族館の空いた水槽を埋める生き物を採っていた」。大学を出た一九八〇年七月に臨時職員として水族館勤務を始めた。同年十月末に二代目が休館になってからは三代目の開館準備にいそしんだ。
豪雨の影響で倒れた瑞浪市大湫町の大湫神明神社のご神木の大杉に関する研究成果を市民に発表する「学術研究報告会」が二十四日、瑞浪市総合文化センターであり、市民ら約七十人が集まった。 二〇二〇年七月に倒れてから、全国の研究者が倒木の原因や樹齢の測定など四つのテーマで研究を続けてきた。研究の成果を広く市民に知ってもらおうと、大湫町コミュニティ推進協議会と市が開いた。
京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の研究費不正問題を受け、大学側が今月中にも研究所の再編を決定する方向で調整していることが14日、大学関係者への取材で分かった。名称を変更し、学内の重要組織である「附置研究所」から除外するなど大幅な規模縮小を検討。日本の霊長類研究をリードしてきた著名な研究所だったが、関係者は「事実上の解体だ」と指摘している。 霊長類研を巡っては、京大が2020年6月、チンパンジー飼育施設の工事で架空取引や入札妨害など約5億円の不正支出があったとの報告書を公表。他にも会計検査院が約6億円の不正支出を指摘した。
メダカはどうやって仲間を認識するのか――。その謎を解明するため、基礎生物学研究所(岡崎市)の研究グループは、アニメーション技術を駆使した「バーチャルメダカ」を作成し、研究に取り組んでいる。コンピューターグラフィックスで精密に再現したメダカの立体映像により、どのような視覚情報が重要なのかを探っている。 研究しているのは、研究所の神経生理学研究室のグループ。これまでの研究で、メダカは背骨の動きだけで仲間を認識できることを突き止めた。同グループは、背骨以外にどのような視覚情報があれば、より仲間と認識しやすいのかを調べるため、色や形だけではなく、体の動きまでそっくりなバーチャルメダカの作成に臨んだ。 このバーチャルメダカを本物のメダカを入れた水槽の1面に映したところ、本物のメダカは寄り添うように泳ぎだしたという。計5分間の投影で、1分半~2分間近接していた。更にこのバーチャルメダカを、形や色、動き
県と諏訪東京理科大は四月から、農業用ハウスのビニール部分に使用する発電可能なフィルム型太陽電池を開発している。ビニールの機能を持ちながら、植物の光合成を妨げずに発電できるという。県庁で会見した同大の渡辺康之准教授は「実現すれば、国内初の農業に特化した太陽電池ができる」と話した。 フィルム型太陽電池は、植物が光合成で使う赤と青の光は透過させ、他の波長の光を利用して発電する。家屋などに設置するシリコン製の太陽電池と異なり、有機半導体が素材のため、厚さ一ミリ未満と極めて薄い。 開発グループは手始めに、ブドウの生産現場で使う電池を二〇一九年までに完成させる。ブドウ栽培では果皮の日焼け防止や、雨にぬれて果実が割れたり病気になったりするのを防ぐため、木にビニールをかぶせる。フィルム型太陽電池はビニールと同様の機能を持ち、発電した電力は、水やりの装置や果実の品質向上のため点灯させる発光ダイオード(LED
北海道立オホーツク流氷科学センター(北海道紋別市)が主催した写真コンテストで、クジラの死骸の上に立った男性がポーズをとる姿を撮影した作品が最優秀賞に選ばれたが、取り消された。「生命に対する侮辱だ」などと批判が相次ぎ、出品者が受賞を辞退したという。 この作品は、9日に審査結果が発表された第25回「オホーツクの四季」写真コンテストで最優秀賞を受けた「征服」。北海道北見市の男性が出品した。受賞作品がセンターのホームページなどに掲載されると、「生命を侮辱している」などと批判的な意見が電話で寄せられ、ツイッターでも批判が相次いだ。 審査した北海道写真協会の女性会員は「クジラは生きていると思った。その上に乗っかるなんて勇気があると思ったし、感動したので選んだ」と話した。 同センターによると、一部職員から異論が出たが、「専門家が選んだので、この作品にしかない何かがあるのだろうと考えた」(担当者)という。
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