20日午後2時から4時ごろにかけ、愛知県営名古屋空港(豊山町)に新型輸送機オスプレイ5機が相次いで着陸した。民間機や自衛隊機の発着の間を縫うようにそろい、空自小牧基地の格納庫前に整然と並んだ。飛来を知る人は少なく、空港周辺に混乱はなかった。同空港にオスプレイが着陸するのは初めて。 オスプレイ飛来に際し、愛知県には19日夜に防衛省から情報が入った。ただ外務省の見解として「セキュリティー上の理由で話してもらっては困る」と要請があり、公表はしなかった。 防衛省東海防衛支局から県などへの説明によると、オスプレイを含む米軍機は20日から27日まで名古屋空港を利用し、サミット関連の輸送目的で飛来する。 防衛支局から説明を受けた春日井市や小牧市は地元町内会や議員らにオスプレイの離着陸を連絡したが、「サミットのための一時的な飛来で、配備されるという話ではない。市民への周知は考えていない」(春日井市)