サッカーJ1の名古屋グランパスは10日夜、敵地でアルビレックス新潟戦に勝ち、残留に望みをつないだ。降格すれば、「ナゴヤ」のブランド力がまた低下する――。「魅力がない街」を自覚し、汚名返上をめざす名古屋市も、危機感を強める。 「やった。やった」「勝ったぞ」。試合終了の瞬間、新潟・デンカビッグスワンスタジアムのアウェー席を埋めた約1200人のグランパスサポーターは両手を突き上げ、抱きあって喜びをわかちあった。 リーグ戦19試合ぶりの勝利。愛知県豊川市から家族3人で応援に来た会社員、熊谷俊樹さん(49)は「本当に長かった。応援に行ってもずっと勝てなくて……」。後半は攻め込まれる場面が多く、両手をあわせて祈りながら応援していた妻の恵子さん(47)は「言葉にできない。17歳の息子の就職試験も近い。励みになる」と涙ぐんだ。 同県知立市の公務員、林宏樹さん(35)は、復帰戦で奮闘したDF田中マルクス闘莉
時代劇などに「妖刀(ようとう)」として登場する刀剣「村正(むらまさ)」に焦点を当てた特別企画展が10日、三重県桑名市京町の市博物館で始まった。つくり手の村正は桑名を活躍の拠点としており、地元の刀鍛冶(かじ)として注目してもらおうと開いた。市内や県外から集めた村正は約20振りあり、これだけまとめて鑑賞できるのは珍しいという。 展示は、弟子など一派の作となる刀剣や刀装具などを含め計70余点。村正は国宝や重要文化財の指定はなくても知名度が抜群で、年配男性から若い女性まで初日から大勢が訪れた。神奈川県と愛知県の女子大生2人連れはゲームが刀剣鑑賞の入り口となった。「村正は名前を知っていて、ぜひ見たいと思いました」 博物館によると、村正は室町から江戸初期に何代かに渡って活躍した。作風に美濃の流れがあり、現在の岐阜県の出身らしい。「折れず、曲がらず、よく切れる」という質の良さの半面、比較的安価で手に入れ
天皇陛下が生前退位への思いを強くにじませるお気持ちを表明し、政府は一代に限って退位を可能とする特別措置法を検討している。安倍晋三首相に近く、男系の皇統維持を求めている人たちは、どう受け止めているのか。麗沢(れいたく)大教授の八木秀次(ひでつぐ)氏と、ジャーナリストの桜井よしこ氏に聞いた。(聞き手・二階堂友紀) 「臨時代行で対応を」麗沢大教授・八木秀次氏 ――お気持ち表明をどう受け止めていますか。 「随分踏み込まれたという印象だ。天皇はご存在自体に尊さがあるが、お務めをしてこそ天皇だとおっしゃった。それが本質だろうかという疑問を持った」 「ご存在の尊さは、男系男子による皇位継承という『血統原理』に立脚する。そこに『能力原理』を持ち込むと、能力のある者が位に就くべきだという議論になる。結果として、陛下ご自身が天皇制度の存立基盤を揺るがすご発言をなさったことになってしまう」 ――なぜ、退位にそこ
私たちは消費期限や賞味期限を気にします。でも、その違いは意外と知られていません。賞味期限が先の商品を棚の奥から引っ張り出す私たちの意識が、食品業界に「3分の1ルール」という独特な商慣習を生んでいます。賞味期限を延ばす技術開発の一方で、期限切れや間近の食品をあえて売る動きも見られます。 期限設定「相当の余裕」 大阪市の雑居ビルの一室。「バッタ屋」の事務所に入ると、8畳ほどの部屋の天井近くまで段ボールが積み重なっています。バッタ屋とは、賞味期限の迫る食品などを仕入れ、市場に安く流通させる卸業者です。今年1月、約5万枚の廃棄冷凍カツが横流しされて流通した問題で、その存在が注目されました。 業者の応接机に、のどあめがありました。1年前に賞味期限が切れています。「さすがに売れんからここにあるけど、全然問題あらへん。試してみたらええ」。社長の言葉に1袋を開け、においをかいで思い切って口に入れました。
来春卒業予定の高校生の採用選考が、十六日からスタートする。企業などの採用試験で実施される面接は、内定を左右する重要な場。会社側に入社への意欲や自己アピールをして内定を得ようと臨む就活生らに対し、面接官が投げ掛ける質問の中には、不適切と判断される内容もある。採用する企業側には公正な採用選考の実現に向けた意識向上の必要性が指摘されている。 職業安定法では人種、民族、社会的身分、本籍など社会的差別の原因となる恐れのある事項、思想及び信条、労働組合への加入状況に関する個人情報の収集は、原則認められないと定めている。 福井労働局や県などが作成した事業主向けリーフレットによると、本籍は本人の適性・能力には関係のないことであり、思想・信条は憲法で保障された個人の自由権に属する事項で、採用選考に用いることは基本的人権を侵すことになるという。 面接で質問をしてはいけない例には「短所は何ですか」や「尊敬する人
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