愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、佐賀市内の貸会議室に集められたアルバイトによる署名の水増し作業が、当初の予定を超えて期限を過ぎた後も続けられていたとみられることが22日、関係者への取材で分かった。 もともと4日間の予定だったが、地方自治法違反の疑いで逮捕された運動事務局長の田中孝博容疑者(59)が進捗状況に不満を示したため、2回にわたり延長された。その結果、作業は署名集めの期限を過ぎた後も続いた。氏名や住所に加え、署名の日付も虚偽を記載したことになり、県警はアルバイトから任意で事情を聴くなどして詳しい経緯を調べる。
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、地方自治法違反の疑いで逮捕された運動事務局長田中孝博容疑者(59)が、署名を水増しするアルバイトの募集を名古屋市の広告関連会社に依頼する際、「愛知からなるべく遠い場所にしてほしい」と伝えていたことが20日、関係者への取材で分かった。署名偽造は昨年10月に佐賀市内の貸会議室で実行された。 アルバイトによる大規模な不正の発覚を免れる目的があったとみられ、愛知県警は、田中容疑者が違法性を認識していたとみて、広告関連会社への家宅捜索で押収した関連資料などに基づき詳しい経緯を調べる。
愛知県知事のリコール運動を巡る署名偽造事件に関連し、運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の女性秘書が、他人の氏名が書かれた署名簿に自身の指印を押したと高須氏に報告していたことが20日、分かった。 高須氏によると、秘書は署名提出直前の昨年10月下旬~11月上旬ごろ、名古屋市内の公共施設で押印がない大量の署名簿に自身の指印を押したと今年4月中旬に明かした。高須氏は、運動事務局長田中孝博容疑者(59)の指示と受け取った可能性があると指摘した。 運動事務局の元幹部で元市議の山田豪氏も4月、田中容疑者の指示で署名簿に指印を押したと証言した。
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、運動事務局が県内の選挙管理委員会に提出した署名簿の一部から、佐賀市の貸会議室で署名の書き写し作業に従事したアルバイトの掌紋が検出されていたことが20日、関係者への取材で分かった。 運動事務局長の田中孝博容疑者(59)=地方自治法違反容疑で逮捕=は逮捕前の取材に、アルバイトを募集した名古屋市の広告関連会社に署名集めを依頼したと認める一方、「ずさんだったので廃棄した」と主張。県警は、アルバイトが書き写した署名簿の多くが処分されず、各選管へそのまま提出されたことを裏付ける証拠とみている。
地方自治法違反の疑いで愛知県警に逮捕され、滞在先のホテルを出る田中孝博容疑者(手前)=19日午前7時22分、静岡県伊豆市 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、運動事務局長の田中孝博容疑者(59)=地方自治法違反の疑いで逮捕=が、運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が会員制交流サイト(SNS)で署名集めが順調に進んでいると発信したことをきっかけに偽造を発案した疑いがあることが19日、関係者への取材で分かった。 県警は19日、同容疑で田中容疑者のほか3人も逮捕。直接請求制度が悪用された異例の事件の捜査を本格化させた。運動資金の一部を拠出した高須氏の言動が署名偽造の引き金になったかどうかや詳しい経緯を調べ、全容解明に乗り出す。
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、運動事務局の幹部がアルバイトの募集に関わった名古屋市の広告関連会社に対し、契約内容などが記された「発注書」を返すよう求めていたことが27日、関係者への取材で分かった。署名偽造に関与したことを示す物証を回収しようとした可能性がある。県警が詳しい経緯を調べている。 関係者によると、幹部は今月に入り繰り返し要求。広告関連会社は求めに応じず、発注書を県警に提出した。発注書には、幹部の手書きのサインや押印と「署名の代筆は本人の許可を得ている」「個人情報は適正に収集した」という趣旨の記述もあった。
厚生労働省は23日までに、希望者が自費で受ける新型コロナの検査について、精度が十分かどうかを検証する方針を決めた。利用者が増える一方、検査を行う医療機関や民間企業の一部は能力が疑わしい可能性も指摘されており、PCR検査などを行う全国約2千カ所の施設に対して協力を要請する。 厚労省が昨年10月~今年1月に実施した先行調査によると、医師や保健所が必要と判断して地方衛生研究所などで実施する「行政検査」を主に扱う563施設では、陽性、陰性の判定正答率は96.4~99.8%だった。 一方、主に自費検査を扱うとみられる残る約1400施設は調査に参加せず、実態は不明。
大村秀章愛知県知事のリコール運動署名偽造問題について記者会見する田中孝博事務局長。奥は高須克弥院長=22日午後、愛知県庁 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、運動事務局の田中孝博事務局長が22日、名古屋市内で記者会見し、署名簿の一部が九州で作られたとの自身の説明を一部修正し「使い物にならない署名があり廃棄したことは間違いないが、佐賀で署名が作られたとは確認していない」と主張した。 田中事務局長は、大半の市町村で署名集めが終了した後の昨年11月1日、署名簿の一部に印鑑が押されていないなどの不備が見つかったため、選管に提出せず廃棄したと説明した。 会見には「高須クリニック」の高須克弥院長も同席。「明確に何の関係もない」と従来の説明を繰り返した。
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