伊那市は、鹿やイノシシを捕獲するくくりわなにセンサーを付け、インターネットを通じて捕獲状況を確認する仕組みの実用化を目指す。くくりわなの設置者の負担軽減につなげる狙い。本年度中にセンサーの試作品を30個ほど作り、猟友会の協力を得て動作を確認し、改善点を探る方針だ。 市農林部によると、くくりわなが作動すると、センサーが感知。ネットを介して、設置した人の携帯電話などに捕獲を知らせる仕組み。6月に市内で開かれた、省電力で安価な無線通信技術を生かすアイデアを出し合う催しで出されたもので、市は提案した技術者らと開発を進めることにした。伊那市伊那猟友会の牧田文男会長(72)=西町=も「ぜひ進めてほしい。猟友会として協力したい」と期待する。 県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、くくりわなは1人30個まで設置できると法律で定められている。だが、同猟友会で全て見回るのは時間がかかるため、30個設置できない
23日投開票の愛知県清須市長選の争点に「名古屋市との合併」が浮上した。推進派の新顔を河村たかし名古屋市長が応援し、「市民と考える」立場の新顔との差異化を図る。名古屋市の周辺との合併話は何度も頓挫。今回の市長選で機運が高まるかも見通せない。 河村市長、推進派を激励 市長選は前市議の渡辺秀人氏(58)と、前副市長の永田純夫氏(62)の無所属新顔2人の争いとなった。 渡辺氏は「名古屋市との合併も重要な選択肢」と合併に前向きだ。告示前日の15日、渡辺氏の事務所を河村氏が激励に訪れた。 「信長も元々は清須。名古屋の兄貴みたいな清須と一緒になれるなら、こんなにうれしいことはない」と合併話を持ち上げ、自身が率いる地域政党・減税日本の推薦を渡辺氏に出した。 渡辺氏が地盤とする旧西枇杷島町は、2002年に名古屋市との合併を模索した。旧町内にあるJR枇杷島駅から名古屋駅までは約5分。町民の名古屋への親近感は強
市営依田窪プール近くの依田川で死んでいるのが見つかったアユ=18日午後1時50分、上田市(上小漁業協同組合提供) 上田市教育委員会は19日、上田市丸子地域を流れる依田川で18日にアユなど川魚200〜300匹が死んでいるのが見つかったと発表した。上流にある市営プールが同日、消毒用塩素のタンクを洗浄した水を排水しており、大量死につながったとみている。周辺で健康被害の情報はないとしている。 排水したのは上田市腰越の市営依田窪プール。管理する市教委丸子地域教育事務所によると、18日午後0時45分ごろ、プールの排水口から200〜300メートル下流の依田川で釣りをしていた人から上小漁業協同組合(上田市)に「魚が大量に死んでいる」との連絡があり、同漁協が現場を確認。プールにも連絡した。 プールでは同日午前、プールの水を消毒する「次亜塩素酸ソーダ」をためておくタンクの洗浄作業を実施。午前10時45分か
学校法人・加計(かけ)学園が公募で国家戦略特区での獣医学部設置を認められる約2カ月前の昨年11月、山本幸三地方創生相が日本獣医師会を訪れて幹部と面会し、「愛媛県今治市」「加計学園」の具体名や自治体の負担額を挙げて獣医学部の新設方針を伝えたと記録する文書が同会にあることが分かった。山本氏は国会答弁で「加計ありき」の手続きを否定しており、記録にあるような発言をしていたとすれば、これまでの説明と矛盾する。 獣医師会が作成した面会記録で、「山本幸三内閣府特命担当大臣(地方創生、行政改革)との意見交換の概要(抜粋)」とある。日時は「平成28年(2016年)11月17日(木)9時22分~10時08分」、面会場所は「日本獣医師会役員室」、政府側の出席者として山本氏と事務の秘書官、獣医師会側は蔵内勇夫会長、政治団体・日本獣医師連盟の北村直人委員長ら幹部4人の名前が書かれている。 冒頭の山本氏の発言として「
開設できなかった小学校の建設費などで債務超過に陥った学校法人森友学園(大阪市)の民事再生法による経営再建が困難になったことが19日、わかった。管財人が、民事再生手続きを打ち切り、破産手続きへと移行する可能性を主要な債権者らに伝えた。 学園は4月、民事再生法の適用を申請し、大阪地裁が再生手続き開始を決定した。関係者によると、負債総額は30億円にのぼる見通し。学園側の最大の財産は小学校校舎だが、土地は国の所有に戻っており、管財人は国有地と校舎を同時に第三者へ売却できるよう国に働きかけていた。実現すれば国への原状回復費約10億円も不要になる。 ただ、財務省の通達で、国有地売却には3カ月間、公募する必要がある。一方、約8億円の値引きをめぐって会計検査院の検査が続く中、国有地売却の動きは進んでいない。地裁への再生計画案の提出期限である10月10日までに売却の道筋を付け、計画案をまとめることが極めて困
炎天下で活動する警察官の熱中症を防ごうと、警視庁が暑さ対策として保冷剤入りの冷却ベストを開発した。今月から一部で運用しているが、現場の評判は上々という。東京五輪・パラリンピックの警備活動での導入も検討している。 警備部によると、特製の冷却ベストは見た目や機能性を重視。生地は通気性の良いメッシュ状で、保冷剤を入れるポケットが両脇と背中の3カ所にある。 専用の保冷剤も工夫した。体に密着しやすい形状にして、できるだけ適温を保てるようアルミ製のパックに包んだ。 炎天下での警備活動では毎夏、体調を崩す警察官がおり、暑さ対策は同庁の懸案だった。小型扇風機をベストに取り付ける案も検討したが、見た目や経費面から断念。再利用が可能な保冷剤を採用した。機動隊では今月、1千着を導入した。ただ、保冷剤の効果は2、3時間でなくなるため、長時間の仕事ではクーラーボックスに交換用の保冷剤を用意する必要があるという。 警
県は、三月に運用開始した県営浅川ダム(長野市)の完成式を二十四日に開くのに先立ち、施設内を報道機関に公開した。普段は浅川の水を下流に流し、洪水時だけ水をためる「穴あきダム」で、これまで運用に問題はないという。 総事業費三百八十億円をかけて建設し、高さ五十三メートル。底の部分に高さ一・四五メートル、幅一・三メートルの「常用洪水吐き」と呼ばれる穴がある。その内部には水路と魚道があり、流れ込む川の水をそのまま通している。 流れ込む水量が毎秒五トンを超えるあたりから、自然にダムに水がたまり始め、最大百十万トンの貯水が可能。最大で毎秒百トン分の水をせき止め、百年に一度の洪水に備えるとしている。運用開始後は、長野市内で浸水などの被害があった十一日の大雨の時に約千トンの水がたまり、深さは約三メートルになったという。 浅川の下流部は、周辺の土地より川の方が高い天井川で、古くから洪水が頻発。県は河川改修に加
九州北部の豪雨災害に伴い、現地へ派遣された岡崎市消防本部の全地形対応消防車両「レッドサラマンダー」。災害現場での初めての出動を終えたが、遠方への派遣で生じる移動時間の問題など、課題も見えてきた。 走行用ベルトを備えたレッドサラマンダーは、通常の消防車両が通れない悪路でも走行できるのが最大の特徴。土砂崩れなどで壊滅状態となった現場に派遣され、負傷者の生死が分かれる災害初期での活躍が期待されている。そのため、現場にいかに早くたどり着き、活動を始められるかが問われる。 今回は、五日午後九時二十分に消防庁から派遣要請があり、十時五十五分に岡崎市を出発した。現地で活動した同本部消防課の半田一郎副課長(53)は、大雨が降り始めた五日のうちに消防庁から派遣要請があったため「今回は時間のロスがない状態で出動できた」。
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