衆院選で各党が掲げる公約は、主要争点とされる消費税増税や憲法改正だけでなく、身近なテーマなど独自色の濃い政策も並ぶ。自民党は国内で確認が相次ぐ南米原産の強毒アリ「ヒアリ」対策の強化。希望の党は通勤時間をずらすことで「満員電車ゼロ」をうたう。有権者の関心を引き付け、支持を広げる狙いだ。 ヒアリは国内では五月に兵庫県で初めて発見された。かまれた場合、アレルギー反応が強いとショック死の恐れもある。自民党は港湾の水際対策や、毒入りの餌による駆除の規模拡大などを想定。「生活に直結し、不安を与える問題。迅速に対応すべきだと判断した」(事務局)としている。 希望の党は、企業や自治体に時差出勤を広め、ラッシュ時の満員電車解消を訴える。小池百合子代表が知事を務める東京都が「時差Biz(ビズ)」として取り組む。植林されたスギの伐採で「花粉症ゼロ」も盛り込んだ。