新社会人に必要な能力の一つとして、叱られた時の受け止め方が注目されている。上司や先輩からの言葉で嫌になって仕事を辞めるのではなく、その指摘をいかに自身の成長につなげるか。入社を前に、「叱られ方研修」を受けている大学生もいた。 「新入社員の多くは、言われ方を気にしてへこんだり、『仕事に行きたくないな』と思ったりするんです」 人材コンサルタントの椎名勇太さん(31)は3月8日、大正大学(東京都豊島区)のマナー研修で4年生16人に語りかけた。研修ではあいさつや名刺交換の作法に加え、「叱られ方」についても説明をする。 例えば「言われたとおりにやれよ!」は一見、きつい言葉だが、本質は仕事に対する注意だという。研修では上司を「促進型」「支援型」「管理型」「分析型」の四つに分類して解説。タイプによって言葉の表現は様々だが、椎名さんは「どのような上司か理解し、言葉の本質を受け止めれば楽になる」と話した。
東濃地方を舞台にし、2日に放映が始まるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」にちなんだラッピング列車の運行が1日、第三セクターの明知鉄道(岐阜県恵那市明智町)で始まった。主人公の楡野鈴愛(すずめ)役の女優永野芽郁さんが大きくプリントされた列車が放映終了の9月末まで恵那市、中津川市を走る。 ドラマのPRと観光誘客を目的に、県などの補助を受けて車両にラッピングを施した。9月29日まで、1日に4、5回往復する。 恵那市大井町の恵那駅で出発式が行われ、同鉄道社長の小坂喬峰恵那市長は「明知鉄道職員が半分、青ざめるぐらい、お客さんが来てほしい」とあいさつし、周囲の笑いを誘った。テープカットを行い、列車の出発を見送った。 「半分、青い。」は東濃地方と東京都が舞台。時代設定は高度成長期の終わりから現代まで。主人公の鈴愛が挑戦を続け、一大発明を遂げるまでを描く。脚本は美濃加茂市出身の北川悦吏子さん。昨年10月
その名はなんと「金玉(きんたま)落としの谷」。静岡県菊川市の山中に現存するという。単なる珍名か、それとも本当に恐ろしい場所なのか。気になって仕方ない。住民に案内してもらうと、そこには、この地を愛する人たちの千年に及ぶ物語があった。 県道から外れ、狭い山道をひたすら登ると視界が開けた。一方は山の頂、反対側は深い谷。高低差はざっと約50メートル。一帯は国指定重要文化財の横地城跡で、標高約100メートル、長さ1・5キロに及ぶ天然の要害だ。 山道にぽつりと立つ木の柱には堂々と「金玉落しの谷」の文字。「本当にあるんだ」。恐怖どころか、うれしさがこみ上げた。 「珍名とも言えますが、ここは、この地を守ろうとした人たちの大切な場所です」。現地で待ち合わせした案内役の鈴木勝章さん(72)が教えてくれた。 時は室町時代にさかのぼる…
「飛驒の匠(たくみ)」には木製の戦闘機を造った歴史がある。ところが、機体も設計図も写真すらも残されていない。そんな中、その歴史をテーマに開かれたフォーラムに、太平洋戦争中の同じころに岐阜県高山市で造られた木製グライダーの写真が持ち込まれた。フォーラムに参加していた同市の家具メーカー・飛驒産業の本母(ほのぶ)雅博専務は「写真の場所は当社で、当社が中心となって進めた戦闘機造りの現場を示す初の写真。貴重な歴史の証言だ」と話した。 木製戦闘機に関する一切が消えたのは軍の命令とされる。同市の田中彰・市史編纂(へんさん)員によると、1945年8月の終戦後すぐ、市内の宮川の河原で、残っていた材料や書類が焼かれた。米軍に対する機密保持のためだったという。 本母さんによると、木製戦闘機の基になったのは「疾風(はやて)・キ84」と呼ばれた陸軍の四式戦闘機。44年4月から量産され、終戦までに約3500機が南方な
広島-中日 8回裏、プロ入り初登板のマウンドを三者凡退に抑えた鈴木博=マツダスタジアムで(小沢徹撮影) 快速右腕が満点デビューを飾った。中日のドラフト1位・鈴木博志投手(21)は1日、広島戦で公式戦初登板。最速155キロの直球で押し、8回の1イニングを2奪三振の三者凡退に抑えた。チームは苦手のマツダスタジアムで開幕3連敗を喫したが、3日からは巨人と本拠地開幕戦。ナゴヤドームで躍動し、勝利に貢献するルーキーの雄姿が、きっと見られるはずだ。 待ってました! とばかりに、ベンチを飛び出した鈴木博の顔は、確かに笑っていた。開幕3戦目に巡ってきたプロ初登板。敗色濃厚な5点ビハインドの8回、3番手としてマウンドに上がると、空振り三振、見逃し三振、二ゴロと、快刀乱麻の投球を見せた。「三振はしっかり腕を振った結果だと思います。緊張はしたけど、思ったところに投げられて、悪い緊張じゃなかった。次は勝ち試合で投
名古屋グランパスのDF櫛引一紀(25)が1日、残り約15分間で3失点して2-3で敗れた鳥栖戦を振り返り、「11人全員の考えがそろわなかったのが敗因」と“意思統一のススメ”を説いた。チームはこの日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習した。 チームの根幹に関わる問題だ。後半途中から、DFラインの背後を狙い続ける鳥栖のハードワークの前にじわじわと重心を下げさせられた。そこで局面打開のために目立ち始めたのが、192センチのFWジョーを目がけたロングボールだ。有効策ではあるが、流れるパス回しで相手を崩す風間監督の教えには反する。
森友学園との国有地取引をめぐる決裁文書の改ざん問題は、朝日新聞が疑惑を報じて2日で1カ月になる。財務省は14文書の改ざんを認めたが、狙いなどは分からないままだ。「民主主義の根幹を支える」と法が定める公文書に手を加えてまで、隠したかったことは何なのか。国有地取引とともに、問題の本質をあらためて整理する。 「貸し付けも売却契約も適正に行われたと、いまでも考えております」 3月27日に行われた改ざん問題をめぐる証人喚問。改ざん当時の理財局長だった佐川宣寿氏は、国有地取引についても問われ、そう答えた。 ただ、異例ずくめの取引への疑念は晴れぬままだ。 昨年2月、大阪府豊中市の国有地が、鑑定価格から大幅に値引きされて売却されていたことが発覚。買い取った森友学園に、安倍晋三首相の妻昭恵氏が名誉校長として関わっていたため、値引きへの影響が疑われることになった。 国有地取引をめぐるポイントはおもに3点。①特
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