伊東市のJR伊東駅の駅弁を製造販売する「祇園」(同市)は3月末、同駅構内で営業する立ち食いそば店を閉める。看板駅弁のいなりずしに使われる油揚げが入った420円の「きざみそば・うどん」が名物で、駅の利用者だけでなく、近隣住民のファストフードとしても親しまれてきた。守谷匡司社長(48)は「2月で開店から57周年。地元の皆さんに愛され、半世紀以上続けてこられた」と感謝を口にする。 独特の書体で書かれた「そば、うどん」の看板が、昭和の雰囲気を漂わせる店は、同社が駅弁の製造販売を始めた3年後、1962年に開店した。駅弁の売店に併設された同駅構内唯一のそば店で、現在も1日約100人が利用する。 「きざみそば・うどん」のほか、幕の内弁当と同じ唐揚げが入った「唐揚げそば・うどん」(540円)も駅弁店が経営するそば店ならではのメニュー。そばつゆはサバの削り節でだしをとって手作りするほか、天ぷらも自家製にこだ
サッカーの日本代表やJ1名古屋などでGKとして活躍した楢崎正剛さん(42)が11日、名古屋市内で引退会見を開いた。今オフに他クラブからオファーがあったことを明かし、「モチベーションが上がるかなと期待したが、自分の中で感じられなかった。気持ちが切れた状態で(現役を)続けるものじゃない」と引退を決断した心境を語った。 24年間のプロ生活は「理想に近づいた、満足いく試合はなかった」という。「誰よりも練習し、強くなければいけない」と心掛け、「捕れない球を捕ろうとするより、捕れる球を確実に捕ることを基本にしていた」と振り返った。 今後は指導者を含め、サッカー界の発展に力を注ぐ意向だ。日本のGKは弱点だ、育成が不十分だといった意見があることに触れ、「GKは重みあるプレーができる美しいポジション。GKが育つ手助けがしたい」と意欲を語った。(金子智彦)
サッカーの1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会から4大会連続で日本代表メンバーに選出され、8日に現役引退を表明したJリーグ1部(J1)名古屋グランパスのGK楢崎正剛(せいごう)さん(42)が11日、名古屋市内で引退記者会見に臨み、「ファンやサポーターの方に感謝の気持ちを伝えたいと思って会見を開いた」と心境を話した。 J1歴代最多631試合出場の記録を持つが、J1現役最年長で迎えた昨季は公式戦の出場がなく、名古屋がJ2にいた17年9月の金沢戦が現役最後の試合となった。会見では「もう1度生まれ変わってもGKとしてプレーしたい。今後はサッカー界の発展に尽くす」と話した。 楢崎さんは奈良育英高から95年に横浜フリューゲルスに入団。99年に加わった名古屋には20シーズン在籍し、2010年のJ1初優勝に主将として貢献した。日本代表では国際Aマッチに77試合出場。02年W杯日韓大会では正GKを務
岐阜県中津川市阿木地区に国内有数の急勾配を持つ鉄道駅がある。駅ホームの勾配が33‰(パーミル)ある明知鉄道の「飯沼駅」(同市飯沼)だ。どれくらいの勾配なのか。「全国に誇れる」傾き具合を体験するため駅を訪れた。 飯沼駅は、同鉄道の東野-阿木駅間にある無人駅。1985年に旧国鉄の明知線が第三セクターの同鉄道に移行後、91年に新設された。同鉄道によると、急勾配上に駅を整備することは列車の停発車の関係で認可が厳しいが、周辺住民からの強い要望で実現したという。 勾配の33‰は1キロ進んで33メートル上る計算。地形図を読むと、始発の恵那駅の標高270メートルほどに対し、飯沼駅は460メートルほど。さらに阿木駅に向けて500メートル近くまで列車は急勾配を上っていく。 飯沼駅では「勾配日本一の駅」の看板が目を引く。線路脇の草地から駅舎を撮影するとホームや線路の傾き具合を確認できる。ベンチも傾いており、ロー
豚コレラ感染が岐阜県内の飼育豚や野生イノシシに拡大している問題で、防疫措置などに従事し時間外労働が過労死ラインとされる月80時間を越えた県職員が、昨年9月の豚コレラ発生から3カ月間で延べ132人に上ったことが分かった。県職員組合は10日、職員の体調管理の徹底や獣医師らの負担軽減などを要請する文書を県に提出した。 県人事課が5課(農政課、環境企画課、中央家畜保健衛生所など)で働く約130人の時間外労働を確認すると、延べ132人のうち93人が100時間を超過。9月では獣医師ら5人が250時間を超えていた。11月末時点で職員3人が不調を訴えて病気休暇を取った。また、12月には約8千頭の豚を飼育する民間養豚場(関市)など県内3施設で発生し、家畜の殺処分などの防疫措置が行われたため、過労死ラインの時間外労働があった職員はさらに増えるとみられる。 同組合が昨年12月19日から8日間、組合員に調査し、約
岐阜市は10日、豚コレラ防疫対策本部会議を開き、市の豚コレラへの一連の対応について、検証チームによる最終報告内容を公表した。昨年11月に県内2例目となる豚への感染が確認された市畜産センター公園の運営について、危機管理意識や責任感が希薄であったことを改めて認めた。 最終報告は、公園の運営に関係する公園整備課、畜産課、指定管理者の3者が県からの指導への対応に終始し、市内の野生イノシシに感染が拡大する中でも危機意識が高まらなかったことを指摘。今後、指定管理者の職員全員に飼養衛生管理に関する知識を習得させるとともに、3者間での会議の開催などを通じて日頃から意思疎通を図る対策方針を示した。また、市は豚コレラを含む八つの家畜伝染病を網羅した独自の対応マニュアルを作成することも決めた。 柴橋正直市長は「職員一人ひとりの心の隙間が大きな問題に発展する。日々の仕事に緊張感を持って取り組んでほしい」などと総括
三河湾を背に走る「しおかぜ」。修繕費の増加に関係者が頭を悩ませている=西尾市東幡豆町の愛知こどもの国で(2016年10月18日) 西尾市東幡豆町の愛知こどもの国を管理するNPO法人・フロンティア西尾が、園内で石炭をたいて走る蒸気機関車(SL)「こども汽車」の維持費捻出に頭を悩ませている。修繕費増加が主因で、一月から募金箱も設置。副所長の宮地康一さん(61)は「安全運行にはどうしてもお金がかかる。たくさんの人に支えてもらえたらありがたい」と話している。 こどもの国にあるSLは「B11まつかぜ号」と「B12しおかぜ号」の二台。いずれも一九七四年十月のこどもの国開園時から活躍している。石炭で走るSLは、県内ではほかに明治村にあるだけ。今でも子どもはもちろん、鉄道ファンの大人にも根強い人気があり、年間約三万人が乗車する。 ただ、維持するためには修繕費や燃料費、人件費などを含め年間約千二百万円が必要
韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた徴用工問題が混迷の度を深めている。文在寅(ムンジェイン)大統領はきのうの記者会見で「韓日両国が真剣に知恵をしぼらねばならない」と語った。 不幸な植民地支配の下で起きた問題だけに、双方が硬直した姿勢をとらず、歩み寄らねばならないのは当然だろう。 しかし、いままず求められているのは、この問題に関する韓国政府の明確な態度を示すことである。日韓は、1965年の基本条約や請求権協定を礎石として、信頼と協力を深めてきた歴史を忘れてはならない。 徴用工問題をめぐって韓国政府は盧武鉉(ノムヒョン)政権以来、協定当時の経済協力金に事実上の補償が含まれるとする見解をとってきた。それとは異なる大法院の判断に、どう向き合うのか。 大統領にとっては難しい判断だろう。だが、懸案を乗り切るには、世論の不興を買ってでも従来の政府見解を踏襲し、外交問題をこじらせない策を早期に出し
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が自宅としている東京都港区のマンションについて、部屋の権利を持つ日産が、ゴーン容疑者の居住を認める契約を今月8日付で破棄し、退去するよう通告していたことが10日、分かった。ゴーン容疑者の弁護人が明らかにした。 弁護人によると、会社法違反(特別背任)容疑での逮捕などを理由にしているという。
名古屋市交通局は、10月に消費税率が8%から10%に引き上げられるのに合わせ、地下鉄と市バスの運賃を増税分値上げする。10日、交通局などによる2019年度当初予算案の記者会見で明らかにした。今後、具体的な値上げ額を決め、市議会2月定例会に条例改正案を提出する。 決定すれば、14年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられたことに伴う同年9月の値上げ以来、約5年ぶりとなる。 地下鉄の現行運賃は初乗りが200円(3キロまで)。その後1区(4キロ)ごとに30~40円、最大130円が加算される。市交通局は消費税増税分をどのように上乗せするか、検討している。現行の市バス運賃は、均一で210円。 10月の消費税率引き上げに向け、JR東海、近鉄、京阪電鉄、愛知環状鉄道などの鉄道会社は本紙の取材に、値上げ方針を明らかにしている。名鉄は「検討中」としている。 (中日新聞)
新成人も名刺を配って故郷の観光PRを――。愛知県半田市は地域の魅力を全国に広めようと、新成人に「オリジナル限定名刺」をプレゼントする。市によると、こうした試みは県内では珍しいという。奇抜なデザインもあり、半田の観光資源を話題にしてもらう狙いだ。 表面のデザインは5種類あり、新成人10人による成人式実行委員会が約10案から選んだ。市の観光マスコットキャラクター「だし丸くん」や、現在の半田赤レンガ建物でかつて製造されていた「カブトビール」のポスター、市内に本社があるミツカングループのデザイン。さらに「半田市民は、山車!蔵!南吉!赤レンガ!!とうるさいですが、それしか無いのです。」と逆説的な表現で市のPR動画に誘導するものや、童話「ごんぎつね」の最終場面の言葉「ごん、お前だったのかー!」をショッキングピンクの背景に白抜きで書き、作者の新美南吉が半田市出身だと伝えるデザインもある。 裏面は共通で、
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