海上自衛隊の哨戒機に韓国海軍の駆逐艦が火器管制レーダーを照射したとされる問題で、韓国国防省関係者は18日、駆逐艦と現場海域にいた韓国海洋警察庁の警備救難艦も捜索用レーダーを使っていたとし、日本が火器管制レーダーと誤認した可能性を指摘した。 防衛省はホームページで「駆逐艦から発せられた電波の周波数帯域や電波強度などを解析した結果、火器管制レーダー特有の電波を、一定時間継続して複数回照射されたことを確認した」としている。 韓国国会の安圭伯(アンギュベク)国防委員長(与党、共に民主党議員)は18日、声明を発表し、レーダー照射を否定したうえで、哨戒機が危険な低空飛行をしたとする韓国側の主張をそのまま紹介。「日本政府は仮想の事実で韓日関係を悪化の道に追い立てている」と訴えた。 そのうえで「安倍晋三首相は事件の前面に出て、葛藤を助長している」と主張。「平和憲法改定を通じて戦争が可能な国家を作ろうとする
福島県は17日、2021年度中の全線復旧を目指して工事が進むJR只見線をPRするため、台湾の人気タレント・呉心●(糸へんに是、ウー・シンティ)さん(26)に「只見線応援大使」を委嘱した。呉さんは「絵本のように、次から次へと美しい風景が続いた。自分の友達や家族に生涯に一度は来ようと勧めたい」と話した。 只見線沿線は渓谷を渡る列車の風景など、台湾からの観光客の人気スポットになっている。県はさらに誘客を進めようと、呉さんをプロモーション動画に起用し、16日まで3日間撮影を行った。 県庁で行われた応援大使の委嘱状交付式で、内堀雅雄知事から撮影の感想を尋ねられた呉さんは「早戸駅(三島町)の風景に感動しました。さいの神の行事も印象に残りました」。さらに、金山町の豆腐と天然炭酸水を挙げ、「とても大好きになりました」と笑顔で語った。 県によると、呉さんのSNSのフォロワー数はフェイスブックで93万人、イン
寮生との対話を排除していないことを強調する川添理事(右)=17日午後5時40分 京都大の吉田寮を巡っては、大学執行部と寮生側の不信が障壁となってきた。川添信介理事・副学長はこの日の会見でも、歴代執行部が重ねてきた寮生との合意事項について「多数の寮生から圧力をかけられた団交形式で、副学長らがサインさせられた」と、引き継がないことを表明した。一方で昨年の話し合いで寮生たちを「恫喝(どうかつ)」した件は「反省を強めの言葉で求めるのは当然」と強調。話し合いのあり方を巡るちぐはぐな言動は、信頼醸成の難しさを印象づけた。 川添理事は昨年7月、団交形式とは異なる少人数での寮生との話し合いで、「けしからん」と声を荒らげ「恫喝と取っていい」と発言していた。この点について「配慮するべきだったが、なぜそう言われたのか理解してほしい」と話した。 その後、ハラスメント問題に対する自覚を問われると職員が割って入り、「
毎月勤労統計の不正な調査問題に対応するため政府は新たな予算案を閣議決定する。予算の修正によるやり直しは異例だ。政府は事の重大性を認識すべきだ。及び腰の対応は許されない。 本来受けられる雇用保険や労災保険の給付を受けられなかった人への未支給分の支給は、迅速に確実に実施すべきだ。同時になぜずさんな調査が長年放置されたのかの解明も安倍政権の責務なのは言うまでもない。 問題は事務費やシステム改修に約二百億円が必要なことだ。労働者や企業が負担した保険料から新たに支払われることにならないか。この額で済むのか。本来は労働者の給付に充てる財源で、政府の不祥事の後始末に使われることは理解し難い。丁寧な説明を尽くすことは当然である。
北安曇郡白馬村と通信大手のKDDI(東京)、立命館大学などは17日、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用して除雪車の運転を支援するシステムの実証試験を本格的に始めた。除雪車の位置情報に合わせ、雪が積もっていない状態の道路の画像を運転席のタブレット端末に表示。積雪時には見えにくい縁石やマンホール、ガードレールの位置を確認でき、衝突事故や損傷の防止に役立ちそうだ。 実証試験は総務省主導の事業で、KDDIが村内に試験用の基地局を開設して進めている。5Gは通信の速度や容量を現行より向上させた次世代規格で、2020年の本格運用開始が見込まれている。同省によると、さまざまな試験が全国で行われているが、除雪をテーマにした試験の実施は白馬村だけという。 除雪車の運転支援システムは、雪がない状態の道路の写真をあらかじめ撮影しておき、サーバーに保存。除雪作業を始める際に、運転者が対象の道路の写真
研究の意義は理解できる。だが科学界の意見の一致がない以上、踏み出すべきではない。 大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)について、日本学術会議が昨年末「誘致を支持するには至らない」とする所見を文部科学省に提出した。同省の依頼を受け、各分野の専門家でつくる会議が出した結論である。もっともな内容で、政府は尊重しなければならない。 ILCは地下100メートルに造る全長20キロの実験施設だ。電子などを光速近くにまで加速して衝突させ、飛び出す素粒子「ヒッグス粒子」の性質を調べる。建設と実験運用に30年、建設費だけで8千億円が見込まれる。他国と一部を分かち合うにしても、国際宇宙ステーションなどに匹敵する負担となる。 学術会議が主に疑問視したのは、費用分担に関する明確な見通しが得られておらず、建設に必要な人材の確保も明らかでないことだ。純学術的な意義を認めつつ、技術や経済への波及効果についても「現状
日本古代学、文化基層論、そして仏教論、能藝(げい)論、さらにスーパー歌舞伎や小説の創作と、じつに幅広い仕事をしてこられたが、哲学が「本籍地」だとの思いは最後まで消えることはなかった。哲学会に早々と見切りをつけ、わが道を進まれた後でも、ちょうど『日本人の「あの世」観』に収められた論考を書き継いでいる頃だろうか、若手哲学者の研究会後の酒席にしばしば駆けつけ、後輩たちとの議論を楽しまれた。近年、残る時間でこれだけはと言っておられたのも、壮大な《人類哲学》の構想だった。 「でかい人」「懐の深い人」というイメージが強いが、わたしにはともかく「情に厚い人」という印象のほうが強い。わたし自身、関西の哲学界で孤立に近い状況にあったとき、笑みとともに背中をぽんぽんと叩(たた)かれた思い出があるが、それも、社会で蔑(ないがし)ろに、あるいは置き去りにされてきたものへの溢(あふ)れんばかりのシンパシー(苦しみを
政府は17日の式典委員会(委員長=安倍晋三首相)で、10月に行われる新天皇のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で使うオープンカーに、トヨタ自動車の最高級車「センチュリー」を選んだ。屋根のある市販車を改造する。予算計上する関連経費8千万円以内に収まる見通し。 皇位継承式典事務局によると、トヨタ、日産、ホンダ、ロールスロイス、ベンツ、BMWの計6社に打診。安全性や環境性能のほか、後部座席に乗る新天皇、皇后両陛下の姿が沿道から見えやすく、車列を組むほかの車より大きいといった条件を全て満たすのはトヨタのセンチュリーだけだった、としている。 平成の代替わりのパレード(1990年11月)では、ロールスロイス社製のオープンカーを約4千万円で購入したが、2007年に廃車となっていた。今回は「国産車でないと批判を受けかねない」(首相周辺)として、国産の新車を購入する方針のもと検討。天皇陛下の御料車を納めて
奥三河の十五カ所で演じられる民俗芸能「花祭り」(国重要無形民俗文化財)のうち、東栄町中設楽の布川(ふかわ)地区が、今年三月を最後に祭りの休止を決めた。過疎高齢化が進み、存続が困難になった。 かつて五十を超えた布川地区の世帯数は、現在十四。うち七世帯が一人暮らしだ。祭りに携わる十人のうち、六人が八十歳以上。「地区外へ出た人たちにも協力してもらい、何とか続けてきた。しかし後継者もおらず、断腸の思いで決断した」と、保存会長の尾林良隆さん(81)は話す。 尾林さんは、祭りをつかさどる世襲制の「花太夫」を務める。「七百年以上も前から受け継いできた先人たちの苦労を思うと、完全にやめるわけにはいかない。舞の数の削減や時間の短縮など時代に合った形に改め、復活を目指したい」と語った。
「ネオモデル」のバットでプロの球を打つ! 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が、使用している木製バットの軽量化を計画している。切れの良い直球や変化球に対応することが主な目的。新人でも安易な妥協はせず、定評のあるバットコントロールの正確さを追い求めている。根尾は17日、背番号「7」を背負って遊撃を守ったOBの野球評論家・宇野勝さん(60)と初対面。ナゴヤ球場で行っているチームの合同自主トレは第1クールを終えた。 高校球界のスーパースターとはいえ、厳しいプロの世界で活躍できるという保証は何もない。高校時代とは桁違いにレベルが跳ね上がるプロの球に対応するため、根尾が検討しているのはバットの軽量化だ。 「まだ完全には使いこなせていないです」と話す木製バットに、さらなる改良を加える。現在は重さと長さが異なる2種類のバットを用意し、主に910~920グラムのバットを使っている。小学
愛知県警蒲郡署は17日、器物損壊の疑いで、蒲郡市三谷町伊与戸、会社員石原浩司容疑者(59)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑では、17日午後7時ごろ、JR東海道線上りの岡崎―蒲郡間の車内で、カッターナイフで座席シートを約10センチ切り裂いたとされる。署によると、容疑を認めている。 昨夏から12月にかけ、東海道線の座席が切られる被害が数件相次ぎ、JR東海が県警鉄道警察隊に相談していた。警戒中の警察官が犯行現場に居合わせ、取り押さえた。 (中日新聞)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く