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南太平洋のトンガ諸島で1月に起きた海底火山噴火による潮位の上昇。三重県鳥羽市浦村町では、多数の養殖いかだが壊れ、カキが海中に落ちる被害に見舞われた。しかし直後にアイデア商品が誕生するなど様々な取り組みがみられた。 鳥羽駅から車で20分ほどの浦村町。潮位上昇の影響で、沿岸部に津波注意報が出されたのは1月16日未明だった。県や市によると、市内で60センチの津波を観測。カキ養殖のいかだ約500台が流され、少なくとも百数十台は曲がったり、丸太が折れたりしたという。 すぐに動いたのは、カキ養殖業を営む「孝志丸水産」代表の浅尾大輔さん（42）。「浦村からカキがなくなったわけではない」。「カキ小屋」など今が旬のカキの営業に悪影響を与えないよう考えた。そこで受験シーズンに合わせ、海底に落ちずにロープに引っかかっていたカキを「落ちないカキ」として発売しようと考案した。浅尾さんの考えを知った同県桑名市の知人が

春の訪れを告げる梅の花が、豊田市平芝町の平芝公園で咲き始めた。穏やかに晴れた十二日は、多くの家族連れが写真を撮ったり、花をめでながら弁当を食べたりして楽しんでいた。 園内約六・三ヘクタールに三十七種、約五百三十本が植えられ、今は「しだれ白梅」や「しだれ紅梅」が見頃。今年は例年より開花が二週間ほど遅く、三月下旬まで遅咲きの品種が楽しめる。 恒例の「梅まつり」は、新型コロナウイルス感染拡大で今年も中止。同市崇化館地区平芝自治区の新見隆区長（７２）は「感染対策をした上で、地域住民が丹念に手入れしてきた梅を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

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新富山口駅が開業　富山市下冨居に十二日開業したあいの風とやま鉄道の新富山口駅。同社が設置した新駅としては、二〇一八年の高岡やぶなみ駅（高岡市）に次いで二カ所目となる。新型コロナの影響などで完成は当初の予定より一年遅れたものの、近隣住民らは市の新たな玄関口の誕生を喜んだ。（平井剛） 記念式典には県や市、地元の関係者など六十人が出席。あいの風とやま鉄道の日吉敏幸社長はあいさつの中で、新駅の開業効果を高めるため、同日のダイヤ改正で朝の通勤・通学時間帯の列車を増やしたことを強調した。「地域の皆さまに愛され、地域の活性化につながる駅となるよう努めるとともに、安全を第一にさらなる利便性の向上を目指す」と述べた。

袋井市のある自治会で、新型コロナウイルスに感染した住民の氏名が回覧され波紋を広げている。感染者本人の求めによるものだったが、一部住民がプライバシーの侵害だとして問題視。市は慎重な対応を求め、有識者も「やりすぎ」だと指摘する。　（高橋雅人） 物議を醸しているのは、自治会長名で出された二月十六日付の回覧。感染者の氏名、症状、隔離の状態を記した上で、「感染拡大の注意喚起が目的であり、○○さんから住民の皆様にお知らせして欲しいとの要請を受けて発行いたしております」と書かれていた。 偏見や誹謗（ひぼう）中傷につながらないよう配慮を求め、自治会の会員以外には拡散しないよう要請した。会長の男性は取材に「狭い世界なので誰がかかったかは知れ渡る。本人の希望もあり、誹謗中傷を避けるためにもちゃんと回覧した方がいいとの結論になった」と回覧に至った経緯を説明する。

覆面プロレスラーが着用するマスクなど約六十点を展示する「チャリティープロレスグッズ展」（ＮＰＯ法人プロレスで浜松を元気にする会主催、中日新聞東海本社後援）が十二日、浜松市中区のメイワンで始まった。二十七日まで。 会場には、同法人の丸山清光さん（３４）が九年前から集めてきたレスラーのマスク四十点以上や、選手から借りたコスチューム、チャンピオンベルトのレプリカなどが並ぶ。マスクは派手なスパンコールなどで彩色されたものや、恐ろしい怪物のデザインが施され、まるでアート作品のよう。

垂井町宮代のパン店「グルマンヴィタル」が、ウクライナで春に伝統的に食べられている鳥形のパンを作り、販売している。収益は公的機関を通じ、復興支援のために全額寄付する予定。 日本語でヒバリを意味するパン「ジャイヴォロンキ」に似せ、牛乳を練り込んだ生地を鳥の形に仕上げ、抹茶パウダーとフランボワーズをまぶした。一個百七十二円。 ウクライナでは、春の始まりを告げる鳥の到来を祝い、春分の日にあたる行事にパンを焼く風習があるという。戦禍にあるウクライナの様子をテレビで見て心を痛めた店員らが「パン屋としてできることはないか」と考え作った。五、六日に試験的に販売したところ大きな反響があり、当面の間販売を続けることにした。

新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置適用が続く中、県内の献血協力者が減少している。必要な人数に満たない状況が続いているとして、県赤十字血液センター（瀬戸市）が協力を呼び掛けている。 センターによると、一月二日〜三月八日で、四百ミリリットル献血の必要人数三万二千九百五人に対し、実際には三万一千二百三十三人にとどまり、約千六百七十人の不足となった。 感染拡大で、献血バスによる団体を対象とした献血会場の中止が増えたことが不足の主要因とみられる。献血バス中止は一月に十四会場、二月は十九会場、三月は現時点で十九会場となっている。今後も中止が増える懸念がある。