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小浜市の御食国（みけつくに）若狭おばま食文化館内にある「若狭工房」は、地元伝統工芸品の若狭塗箸と若狭めのう細工の制作体験キットを開発し、販売を始めた。箸の研ぎ出しや石の磨きを自宅で気軽に楽しめるセットになっており、土産物として工房に並べ、来館できない人向けにホームページでも販売している。「体験することで職人技のすごさが実感できる。小浜が誇る工芸品に親しんでもらいたい」と期待している。　（鈴村隆一） 若狭工房は、若狭塗や若狭めのう細工、若狭和紙を展示販売し、制作工程の一部を職人のサポートで体験できる伝統工芸拠点施設。コロナ禍における密回避や外出自粛ムードが長引く中、工房外でも多くの人に地元の工芸品に触れてもらおうと、新たに手軽な二種類の体験キットを作った。

天竜浜名湖鉄道（浜松市天竜区）は、沿線の北区三ケ日町にある長坂養蜂場をＰＲするラッピング列車「ぶんぶん号」の運行を始めた。出発式に合わせて天浜線奥浜名湖駅の愛称となる副駅名を「ぶんぶんに出会えるまち」と命名し、地元関係者が蜂蜜を通した地域振興に期待した。 ラッピング列車の運行は、同養蜂場が二〇一八年に語呂合わせで「はちみつ」となる創業八十三年を迎えたのを記念し、天浜線に打診していた。「ぶんぶん」は、ミツバチをモチーフにした同養蜂場のマスコットキャラクター。黄色を基調とした列車に愛らしい姿が大きくプリントされている。食育を目的に、蜂蜜ができるまでの解説を床や壁、座席など車内のあちこちに施した。副駅名は二年間、構内の看板などに使われる。

県内各地の城郭や城跡を巡ると特産品が当たる「城郭めぐりスタンプラリー」に今月から、桑名城跡（桑名市）と田丸城跡（玉城町）が加わった。二〇一二年に三カ所で始まった毎年恒例の取り組みは、計七市町の七カ所に拡大。主催する各観光協会は「城郭を中心に他の観光地も巡ってほしい」と呼び掛けている。 スタンプラリーは七つの城や城跡を巡り、周辺施設などに置かれたスタンプを集めて応募する。台紙となるパンフレットは、道の駅やサービスエリア、観光施設で配布している。抽選は六月と十二月の年二回。各回七人に松阪牛や伊賀米、伊勢エビなど八千〜一万円相当の各市町の特産品を贈る。

企画展「多くの種類 見比べて」　白山市八幡町の県ふれあい昆虫館は、春休みに合わせた企画展示「こんな蛾（が）いました」を開催している。親しまれにくいガだが、さまざまな形や模様があり、間近で観察することで、魅力的な一面に触れることができる。十日まで。　（青山尚樹） 同館職員らが県内で捕まえたガ三十二種類の標本、写真を展示している。水色の羽と羽の縁に赤色の筋が入っているオオミズアオや、アゲハチョウに似た形をしている黒い羽にオレンジ色の斑点があるアゲハモドキなど、色彩豊かなガが並ぶ。

敦賀市の桜の名所「金崎宮」で春の訪れを告げる「花換まつり」が開かれている。参拝者は福娘と桜の小枝を重ね合い、願い事を祈った。十一日まで。 まつりは明治時代に男女が桜の小枝を交換し、お互いに思いを伝え合ったという逸話が由来。例年は参拝者と福娘が小枝を交換していたが、新型コロナ対策として重ね合う方法に昨年から変更した。

伊那市高遠町の生産農家などでつくる「高遠在来とうがらし保存会」は、地元で古くから栽培され、信州の伝統野菜に選定されたトウガラシ「芝平なんばん」を原料にした七味唐辛子を、六日に発売する。 保存会は昨秋、芝平なんばんと同じ在来種の「高遠てんとうなんばん」を使った七味唐辛子を、七味唐辛子製造販売の「八幡屋礒五郎」（長野市）とのコラボレーションで商品化。発売一カ月で完売になるほど好評で、第二弾商品として売り出す。 芝平なんばんは一般的な品種に比べて二倍以上の辛み成分がある。今回は七味唐辛子とともに、みそ・しょうゆ製造販売の「丸正醸造」（松本市）と連携してペースト状の「生七味」も開発し、同時発売する。...

伊豆の国市は世界遺産韮山反射炉の二〇二一年度の入場者数が、六万六千五百二十七人だったと発表した。世界遺産に登録された一五年度以降、最少だった二〇年度より一万一千八百八十六人（２１・８％）増加した。コロナ禍と保存修理工事の影響で昨年十月まで低調だったが、市ゆかりの北条義時が主人公のＮＨＫ大河ドラマの効果もあり、持ち直した。　（渡辺陽太郎） 反射炉は二〇年十月から一年間、修理工事のためシートに覆われ、緊急事態宣言発令などで計八十一日休館。市は工事終了後、積極的に誘客し、十一月は一年三カ月ぶりに一カ月の入場者数が一万人を超えた。

亀山市下庄町のバレエ教室「ＳＫ　ｆｅｅｌ　Ｂａｌｌｅｔ（エスケー・フィール・バレエ）」が七月三日、鈴鹿市を拠点に活動する市民吹奏楽団「白子ウインドシンフォニカ」などと連携した総合芸術の舞台を、亀山市東御幸町の市文化会館で開く。クラウドファンディング（ＣＦ）で五月十二日まで、開催のための資金を募っている。 このバレエ教室に通っている生徒の女性が吹奏楽団のメンバーという縁で、共演の話が持ち上がった。舞台は五部構成で、上演時間は二時間。バレエ教室代表の村田周平さん（３７）と妻の中尾公美さん（４６）、教室の生徒八人、プロダンサー四人の総勢十四人が出演する。

四日市市の「四」が並ぶ「令和四年四月四日」を記念した「ＧｏＴｏ４・４・４カウントダウンイベント」が四日、四日市市諏訪栄町の諏訪公園周辺で開かれた。午後四時四分四秒の瞬間を森智広市長や五十人を超える市民が祝った。 二、三の両日に同市の三滝通りや諏訪新道であった春祭り「エキサイト四日市・バザール」が平成四年四月四日に始まったこともあり、令和の四並びの日も盛り上げようと企画された。 午後四時四分四秒が近づくと、商店街のアーケード下に設置された特設ステージに森市長や商店街振興組合の関係者らが上がり、森市長の「１、２、３、四日市！」の掛け声と同時にその瞬間を迎えた。楽器演奏のあとに銀テープがとび、会場は拍手に包まれた。

おくみの号のカラーリングはクリーム色と朱色。一九六六～八二年に名古屋―北濃（郡上市白鳥町）間を走っていた旧「急行おくみの号」と同じ国鉄急行色を復刻させて、往年のファンがデビューを待ち望んでいた。 出発式には来賓十二人が出席。沿線の郡上市出身で東海テレビアナウンサーの上山真未さんが一日駅長を務めた。初代「ときどき駅長」を務めたゴールデンレトリバー雪之丞の後継犬エマ、ブッシュ、ココナッツの三匹も門出を祝った。 上山さんは「長良川鉄道はふるさとの思い出の一ページ。新たなおくみの号もたくさんの人に愛される車両になるはず」と期待した。地元の子どもたちによる「孫六太鼓」の音が響く中、一同はホームに移動。上山さんの合図でおくみの号が美濃太田駅方面へ出発した。（森健人）

集英社主催の第十九回開高健ノンフィクション賞を受賞して書籍化された「ソ連兵へ差し出された娘たち」の記述に問題があるとして、岐阜県白川町の「旧満州黒川開拓団・黒川分村遺族会」（藤井宏之会長）は四日、声明文を発表した。承諾なしに関係者を実名表記したなどと主張。出版元の同社と著者の平井美帆氏に質問状を送ったが、期限までに回答を得られなかったとしている。 開拓団は戦時中、旧黒川村（現白川町）から満州へ渡った。終戦後は現地に取り残され、略奪などから仲間や家族を守るため、団幹部が女性十五人をソ連兵に差し出し、性的な「接待」をさせた。同書は女性らの証言などを基に実態を書いた。 文中では、当時団幹部だった初代遺族会長らを実名で表記。初代会長は一九八〇年ごろの慰霊祭後の酒席で、接待に出た女性に「お前はソ連兵が好きだった」などと言い、「そのような言動が原因で遺族会長を辞めさせられたという者もいた」などと記述し