メインエリア「ジブリの大倉庫」前では１日午前１０時、開園を知らせる声が響いた。列をつくって待っていた予約済みの数百人の家族連れなどが大きな拍手を送り、笑顔で中に入っていった。 朝から雨が降る中、列の先頭で待っていたのは金沢市の看護師香月崇宏さん（４７）。前日午後８時ごろから周辺で待機していた。「一番乗りを狙っていたけど、まさか取れるとは」。映画のシーンに入り込んだ気分を味わえ、記念撮影もできる企画展示「なりきり名場面展」が楽しみという。「（映画『天空の城ラピュタ』に登場する）パズーのようにシータを受け止めたい」と話した。

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ＰＲ動画と紫式部に扮（ふん）した松井さん。越前打刃物で調理したりボルガライスや越前おろしそばを味わうほか、パラグライダーで市上空を飛ぶシーンもある＝越前市東千福町の紫ゆかりの館で 二〇二四年の北陸新幹線県内開業に向けた越前市の知名度アップＰＲ動画が完成し三十一日、同市の紫式部と国府資料館「紫ゆかりの館」で披露された。好奇心いっぱいの紫式部を演じたほくりくアイドル部キャプテンの松井祐香里さん（２６）は「たくさんの人に見ていただきたい。紫式部ゆかりの地・越前市に遊びに来て」とアピールした。　（中田誠司） ＰＲ動画は、十一月一日から、民放の公式無料動画配信サービス「ＴＶｅｒ（ティーバー）」の広告として、東京都と埼玉、群馬両県の北陸新幹線沿線を中心に放送。市公式ユーチューブチャンネル、市内施設でも公開する。

ＪＲ越美北線を利用して沿線の一乗谷朝倉氏遺跡などの観光を楽しんでもらおうと、県は電車内や駅、周辺の観光地で楽しめる拡張現実（ＡＲ）無料アプリを公開した。福井ゆかりの武将らが画面に登場し、見どころを解説。旅の「お供」として沿線観光をサポートしてくれる。 アプリは「越美北線ＡＲナビ」。スマートフォンにダウンロードすると、朝倉家の家臣で大太刀を振るったと伝わる真柄十郎左衛門といった福井ゆかりの武将や、伝統工芸アイドルグループ「さくらいと」、県内でユーチューバーとして活躍するカズさんなど五組のキャラクターの中から「お供キャラ」を選択できる。お供キャラは、沿線の朝倉氏遺跡や県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館などについて語る。

森町の小国神社で愛知県豊橋市の普門寺の大黒天像を披露する「出開帳（でかいちょう）」が三十一日、最終日を迎え、大勢の参拝客が詰めかけた。 小国神社と普門寺はモミジの名所として知られ、紅葉シーズンには法多山（袋井市）などと「もみじめぐり」を共催している。今回は、小国神社に祀（まつ）られている大国主命（おおくにぬしのみこと）と大黒天の縁が深いことから三十と三十一の両日、出開帳が実現した。 「大黒天を地域の人にも見てもらいたい」と、普門寺の林義将住職（３４）が像を抱えたまま天竜浜名湖鉄道で運んだ。小国神社に午前九時半ごろ到着すると、参拝客が列をなして拝んだり、写真を撮ったりした。平日にもかかわらず神...

伊賀市上野小玉町の「うどん屋池沢湯」が、忍者コスプレに欠かせない小道具の忍者刀を面ファスナーで固定し、安全に持ち運べるナップザックを考案した。同店で刀とセットで販売している。 発案者は従業員の池沢良武さん（６６）。新型コロナの感染状況が落ち着き、忍者衣装で街歩きを楽しむ観光客が増えたが、店周辺の狭い路地で小道具の刀を振り回す子どもを見かけるようになった。そこで、より安全に忍者気分を味わってもらおうと製作した。

織田信長の命を受けた豊臣秀吉がわずかな期間で築いたとされる「墨俣城」。美濃攻略の拠点にしたという逸話で知られる。しかしこの城に関する史料は乏しく、逸話は史実ではなく後世の創作だという歴史研究家らの指摘もある。歴史ロマンあふれるこの城は幻なのか。　（甲斐崎颯斗） 「墨俣一夜城（大垣市墨俣歴史資料館）」は長良川の支流、犀川沿いに立つ。鉄筋コンクリート造りで地上五階、地下一階建て。大垣市墨俣町のシンボルにもなっている。最上階に上ると、金華山山頂の岐阜城が見える。「こんな城が突然現れたら、相手もさぞかしびっくりするだろうな」。群雄が割拠した戦国時代に思いをはせた。 オープンしたのは一九九一年四月。竹下登内閣（八七年十一月〜八八年十二月）により交付されたふるさと創生基金（一億円）を利用して総工費約七億円をかけて建設された。二階から四階までは墨俣城がどのようにして造られたのかや、城にゆかりのある作家や

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