明治末期から昭和前期に日本各地の名工らが手がけた湯呑茶碗(ゆのみちゃわん)約二百七十点を紹介する特別企画展「湯呑茶碗−日本人がこよなく愛したやきもの」が、甲賀市信楽町の県立陶芸の森陶芸館で開かれている。六月二十五日まで。 (増村光俊) 展示品は全国の湯呑茶碗だけを集めた坂口恭逸(きょういつ)(一八八四〜一九六五年)の収集品で館所蔵品。明治末期から昭和二十年ごろまでの約三十五年間に集めた物。庶民の日常用に番茶が広く普及し、湯呑茶碗も広く使われるようになった時代という。...
昼神に温泉が湧いて50年。のどかな里は南信州随一の観光地に様変わりした。2020年からは新型コロナウイルス禍で大打撃を受けたが、新型コロナの感染法上の扱いが「五類」に移行したことで回復が期待される。急速に発展を進めた歩みを振り返り、コロナ禍の先にリニア中央新幹線開通を控える新興温泉街の将来を展望する。 大型連休真っただ中の5月上旬の夜。ホテルや旅館の林立する谷あいが、客室のほぼ全てから漏れる光に包まれていた。浴衣姿で歩く男女の談笑の声が道端に響く。「昼神温泉郷」として知られ、観光客でにぎわう阿智村の昼神地区。わずか50年前までは、30世帯ほどの小さな農村だった。 「昔は夜になれば真っ暗だった」。昼神出身の鈴木綱義さん(70)が振り返る。のどかな地区にはたばこ畑が広がり、小学生のころから父の農作業を手伝った。摘み取った葉を乾燥させる共用の狭い作業場は、茶を飲みながら仕事に精を出す農家たちの笑
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く