津市出身の三味線奏者で、全国各地を演奏活動で巡る駒田早代さん（２３）が、津軽三味線の教則本を発売した。幼いころポップス曲を弾きたくても、楽譜がなく弾けなかったという経験を踏まえ、ポップス曲と古典曲の両方を取り入れた。駒田さんは「初心者も楽しく三味線を弾けるようになってほしい」と願う。　（塩生衣菜） 教則本は、「かっこよく弾きたい！　津軽三味線のすすめ」（ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス）。八十三ページで、十六曲の楽譜を掲載した。うち十二曲がポップスで、「島人ぬ宝」や「ｕｌｔｒａ　ｓｏｕｌ」といった三味線に合った楽曲を選んだ。三味線用の難しい三線譜ではなく、ギター演奏にも用いられるタブ譜で表した。...

勝山市役所へ発信した電話。市施設では１２日から、電話の取り次ぎ時に恐竜の鳴き声をイメージした保留音が流れる＝同市役所で 勝山市は市役所など市施設で十二日から、電話の取り次ぎ時の保留音を恐竜の鳴き声をイメージした音声にする。県立恐竜博物館や周辺の体験施設のリニューアルオープンを七月に控え、「恐竜のまち勝山」をうたう市として、恐竜を前面に出してアピールしていく。　（平林靖博） 市はデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）推進活動の一環で、三月に庁舎の固定電話を撤廃してスマートフォンによる業務に切り替えた。システム変更に伴い、保留音を含む機能設定などの自由度が高くなった。 保留音は二十秒超で、さまざまな恐竜をイメージした鳴き声が混ざり合い、ジャングルの中にいるような雰囲気に。音源は、恐竜ロボットなどがある市長尾山総合公園の体験施設「かつやまディノパーク」で使われるＢＧＭを活用している。その音をバ

不気味だから目を背けたい、だけど見たい…。そんな人間の心理をくすぐる怪奇骨董（こっとう）秘宝館「鴨江ヴンダーカンマー」（浜松市中区）が開いて三年になる。新型コロナ禍で苦境を強いられたが、全国から怖い物見たさで訪れる人がいる。西川昌宏館長（５０）は「ここは誰も振り返らなかった物に生命を吹き込む場所。人の心を動かし、浜松の街のちょっと後ろめたい記憶を伝えていきたい」と話す。　（高島碧） 薄暗い室内の棚に並ぶ伝説の動物ユニコーンの「骸骨」、螺鈿（らでん）の細工が入ったダイヤル式の黒電話、縄文時代に使われた石のお面…。三階建ての二階には、西川さんが三十年かけて集めた千点を超える収集品が並ぶ。民俗学に...

名古屋市が策定している名古屋城天守の木造復元計画を巡り、バリアフリー化のために昇降機を導入する方針の決定が遅れ、計画自体の提出時期がずれ込む見通しとなった。当初は１２日の有識者会議に最終計画を示して了承を取り付けて文化庁に提出する予定だったが、先送りを決めた。３日の市民討論会で車いす利用者への差別発言があり、市はこの問題への対応を優先するとしている。 ３月の有識者会議でおおむね了承された計画案では４人乗りの小型昇降機を、少なくとも石垣レベルから天守（５階建て）の１階まで導入する方針を明記。ただ、具体的に何階まで設置するかは未定で、河村たかし市長は今月１２日の有識者会議までに結論を出す姿勢を示...