小松の古代史「楽しく学んで」 出土品展示、体験も充実 加賀立国千二百年の節目に合わせ、小松市国府台に、加賀国誕生に至る歴史が学べる拠点「加賀国府ものがたり館」が一日にオープンする。国府推定地が一望できる場所から、映像やイラストをふんだんに使って小松の古代史を発信する。(久我玲) 加賀国は平安時代の弘仁十四(八二三)年に誕生し、同市国府地区が推定地とされる。ものがたり館は、一九九二年に開館した河田山古墳群史跡資料館を増築してリニューアルした。平屋で敷地面積は三百五十四平方メートル。 館内では弥生時代から古墳時代、加賀国誕生に至るまでを出土品とともに紹介している。入ってすぐの場所に、県内最大級の河田山古墳群の横穴式石室(飛鳥時代)を展示。石室の奥に設置したスクリーンに、加賀国府について解説した六分間の映像が流れる。