いわゆる「コシヒカリ発言」を理由に川勝平太静岡県知事が「返上する」としながら給料など約440万円を返していない問題で、県議会総務委員会は6日、知事に猛省を求める決議付きで返上の関連議案を可決した。13日の本会議でも可決される見込みだ。不規則発言から2年。引責辞職を求めるなど、対決姿勢を強めていた議会側が軟化に転じたことで問題が収束する見通しになった。 2021年10月のコシヒカリ発言や翌月の辞職勧告決議を受け、21年12月分の給料約130万円と期末手当約310万円を返上する手続きを放置したことについて、川勝知事は4日の総務委集中審査で全面的に謝罪。今年12月支給予定分の給料と期末手当、11月分の一部給料で必要な金額を確保する減額条例案に理解を求めた。 議会が辞職勧告に続き、知事に辞職か解散を迫る不信任決議案を今年7月に提出した経緯（否決）を前提に、委員側は提案の理由や金額の妥当性のほか、対

【愛知】名古屋城天守復元のバリアフリー対策をテーマにした名古屋市主催の市民討論会で差別発言があった問題で、市が設けた検証委員会の2回目の会合が6日、市役所で開かれた。年内にも市長らへのヒアリング調査を実施し、討論会が開かれた経緯などを検証する。 6月にあった市民討論会では、木造化が計画されている天守にエレベーター設置を求めた障害者の男性に対し、他の参加者から「我慢せい」などと差別発言が相次いだ。会場には河村たかし市長ら複数の幹部職員もいたが、誰も差別発言を止めず、その対応が市議会などで問題視されている。 市は6月中にも、バリアフリー対策を含む復元計画案を文化庁に提出する方針だったことから、市民討論会での意見をどこまで計画に反映するつもりがあったのか、という指摘も出ている。検証委員会では、こうした疑問点をヒアリング調査を通じて明らかにし、問題が起きた背景の検証を進める方針だ。（寺沢知海） "

民営の富士花鳥園（富士宮市）がオーストラリアに生息する体長約４０センチの鳥「ワライカワセミ」をリードでつないで展示していたところ、「虐待だ」などの批判が複数寄せられ、ケージ内での放し飼い展示に切り替える騒動があった。環境省や保健所は「不適切ではない」と判断した一方、快適な展示環境を提供する「動物福祉」への意識の高まりもあり、動物園関係者などからは問題視する声も上がった。（佐野周平） 同園は、２月に生後約１０カ月で来園したワライカワセミの「ゲラ」を飼育。「来園者が間近で見やすいように」と、３月から両脚と止まり木をリードでつないだ状態で展示し、営業時間外はバックヤードのケージに入れていた。

食べ物をかんでのみ込むことが難しい人にも食事を楽しんでもらおうと、清須市の調味料メーカー、グルメストーリーが、弥富市のJA愛知厚生連海南病院と共同で、和洋中の多彩な献立を作れるミキサー食を開発した。肉や魚、調味料などが全てペースト状に加工されており、解凍するだけで「料理」が完成。栄養素も計算した1日3食キットで販売し、介護する側とされる側の双方をサポートする。 ある日の朝食は「オムレツ、トマトサラダ、オニオンベーコンスープ」で洋風に。夕食は「鶏団子みぞれあん、ナスの煮物、ひじきサラダ」と満足感たっぷりの3品を用意。介護食が必要でない人でも、おいしく食べられる味付けで、ご飯を合わせると1日で計...

名古屋市千種区の保育園児、稲田聡生（そうき）君（4）が、色素を作る遺伝子が変異して白い胴体を持つ「アルビノ」のカタツムリを発見した。貝類学が専門の愛知みずほ大の川瀬基弘准教授は「カタツムリのアルビノは世界的にもほとんど例がなく、大変貴重な発見」と話す。 聡生君が見つけたのは2021年7月。2歳のころ、自宅の庭でカタツムリを探して遊んでいる時に「白いのがいる」と母貴美子さん（42）に知らせた。普通のカタツムリは頭や胴体の軟体部分に黒褐色の模様があるが、真っ白だった。聡生君は姉知咲子さん（10）とカタツムリを飼育しており、祖母が知り合いの川瀬准教授に連絡した。...