飛騨市河合町での生誕説があり、国宝の法隆寺金堂釈迦(しゃか)三尊像を手掛けたとされる「止利(とり)仏師」の企画展が17日、同市古川町の市文化交流センターで始まった。デジタル技術を駆使して複製した釈迦三尊像などがあり、初日は複製に携わった研究者らの講演会もあった。 止利仏師は渡来人の一族とされるが、河合町の天生峠で生まれ育った伝承も残る。企画展は昨年に続き2度目。今回は、東京芸術大などが3Dプリンターなどの技術と職人の手仕事を融合して作った「クローン文化財」のほか、止利仏師の伝説を扱った漫画、奈良県で河合町との関わりを探った調査などを紹介するパネルを並べた。...