愛知県美術館(名古屋市東区)は、ホームページで収蔵作品の「裏面」を公開し始めた。裏には、メモや下書き、出品されてきた展覧会のラベルなど、その作品のルーツをたどる手がかりが満載。担当者は「表と同じくらい見ごたえがあります」と語る。 公開を始めた一つは、イタリアの画家・バッラの「太陽の前を通過する水星(習作)」。裏を返すと、バッラ自身がイタリア語で書いた絵のタイトルとデッサンが、表とは逆向きで残されていた。理由はわかっておらず、「謎解きだと思って調べている」(担当の塩津青夏さん)。 また、夜の町を歩く人物が描かれた、ベルギー出身のデルヴォーの「こだま(あるいは『街路の神秘』)」の裏面には、塗りつぶされたまったく別の絵が残されていた。失敗した絵を他人に見られたくないとの思いがあったが、当時は高価だったキャンバスを無駄にしたくなかったのでは、と塩津さんはみる。 このほか、作者のメモや絵の具の調合方
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