能登半島地震の被災地を支援しようと、県内在住の作家と漫画家がチャリティー同人誌「波の花 風吹く」を制作した。能登地方が題材の小説3作と、被災体験や支援の思いをつづったエッセーを収録し、経費を除く収益を県への義援金にする。企画した作家の紅玉(こうぎょく)いづきさん(金沢市)は「私たちが今できる、精いっぱいのよい本ができた」と話す。 (谷口大河) これまでも文芸同人誌を制作してきた紅玉さん。地震を受け、県内の女性作家で能登の応援につながる本をつくろうと決意。2月から準備を始め、上田聡子(うえださとこ)さん、編乃肌(あみのはだ)さんに参加を呼びかけ、表紙を漫画家波津彬子(はつあきこ)さんに依頼した。5月26日に東京都内であった同人誌即売会で販売し、約100冊を売り上げた。
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