NOAA(アメリカ海洋大気圏局)は、防災気象衛星が日本上空で撮影した画像を公開している。「夜間であっても宇宙から列島の形がわかる」といわれた日本だが、震災直後の3月12日撮影分は東北地方が広範囲にブラックアウト状態であることがわかる。 公開された写真は3枚。震災以前に撮影されたものと、震災後の3月12日に撮影したもの。この2枚を並べた比較用のもの。いずれも夜間に照明の光を検出可能な防災気象衛星(DMSP衛星)を使って撮影している。 震災前は仙台を中心とした東北地方でもかなり明るい状態だが、震災後は沿岸被災地だけでなく、内陸部も含めて暗くなってしまっている。関東地方も茨城から房総半島に至るエリアは光が失われているが、どちらも停電の影響によるものと見られる。 《石田真一》