電車に乗ってあたりを見回すと、ほとんどの乗客がスマートフォンを操作している。利用しているのはゲームかソーシャルメディアだ。 普段持ち歩くスマートフォンを使って、無料でゲームが楽しめることは魅力的だ。多くの大人そして子どもたちが、ソーシャルメディアとゲームが一体化したソーシャルゲームに時間を取られ、これに縛られた生活を送っている(写真1)。 急速に成長しているソーシャルゲームだが、従来の専用機で遊ぶゲームに比べてとてもシンプルで単純なものが多い。開発の敷居が下がった一方で、中毒性は高くなっている。 多くのゲームは友達同士が交流して協力する必要があり、友人関係がかかわるためなかなか途中でやめられない。また希少性(レア度)の高いアイテムは利用者の所有欲求や承認欲求を刺激するが、それらを手に入れるにはアイテムを購入する必要がある。アイテム欲しさばかりに意識が向いてしまい、不正アクセスなどにより他人