連合艦隊解散ノ辞 近代の名文の一つ。日露戦争後、連合艦隊を解散(つまり平時における編成に戻ること)する際に当時の連合艦隊司令長官 東郷平八郎によって読まれた。参謀秋山真之の手になるものと言われている。この文章は後に、ポーツマス講和条約で「仲介」の労をしてくれた時の米国大統領「セオドア・ルーズベルト」がこれを読んで英語に翻訳して、全米の海軍軍人に配布したと言われるほどの名文である。下に訳文を付けた。 大日本帝国海軍 連合艦隊旗艦 東郷平八郎 元帥 戦艦 三笠 二十閲月(えつげつ)の征戦已(すで)に往事と過ぎ、我が連合艦隊は今や其の隊を結了して茲(こゝ)に解散する事となれり。然れども我等海軍々人の責務は決して之が為(ため)に軽減せるものにあらず。 此の戦役の収果を永遠に全くし、尚(なほ)益々国運の隆昌(りゅうしょう)を扶持せんには、時の平戦を問はず、先ず外衛に立つべき海軍が常に其