これまで見てきた運動量保存則とエネルギー保存則を使えば,2 つの物体が衝突した後でそれぞれの速度がどうなるかを計算することが出来る. 物体 A (質量)の衝突前と後の速度をそれぞれ,, 物体 B (質量)の衝突前と後の速度をそれぞれ,とすると, 運動量保存則より, エネルギー保存則より, の 2 つの条件式が作れる. これを解けばいいのだが,計算が面倒くさい.難しくはないが面倒なのだ.そこで,もっと簡単に計算できる方法がある. エネルギー保存法則を使うのをやめて,相対速度からの条件を使えばいい.エネルギーが保存する時,衝突前の 2 物体の相対速度は衝突後の相対速度と同じになる.このような衝突を「弾性衝突」という. (1) 式と (3) 式の連立方程式を解けば,簡単に衝突後の速度が求められる. 余談だが・・・ エネルギー保存則からの条件 (2) の方を使ってコツコツと解いた場合,2 通りの解