◇一般書3376冊貸し出し 今年3月、富山県立図書館(富山市茶屋町)に寄贈された郷土史家で元県立図書館長、故・廣瀬誠さんの蔵書が「廣瀬文庫」として同館に開設され、このほど一般への貸し出しを始めた。【青山郁子】 廣瀬さんは1948年に県立図書館に勤務し78年に館長に就任。定年退職後も2年間嘱託で勤務。計36年間、図書館一筋に歩んだ。その間、郷土史から、古事記や日本書紀、国文学など幅広い研究に励み、「知識人」として活躍したが05年に83歳で亡くなった。 生涯をかけて収集した蔵書約1万5000冊のうち約半数を今春、遺族が同図書館と高志の国文学館(同市舟橋南町)に寄付。図書館ではそのうち一般書3376冊を「日本人の精神的バックボーン」がテーマの特設文庫「廣瀬文庫」として開設した。 目録(A4判、155ページ)は、廣瀬さんの図書館時代の部下でもある古澤尋三・資料課長が作成。宗教・神道▽風俗・民俗▽国
県は緊急財政対策の一環で、県立図書館(横浜市西区)と県立川崎図書館(川崎市川崎区)の閲覧と貸し出しの廃止を検討していることを7日、明らかにした。市町村などとも協議し、来年度中に結論を出すという。市町村立図書館への資料貸し出しなどは継続するが、一般向けの図書館としては事実上廃止となる。公立図書館が閲覧機能を廃止する例はないという。 県議会決算特別委員会で県教委が明らかにした。2館の昨年度の年間予算は約3億3000万円で、現在は年間計40万人以上が直接利用している。閲覧や貸し出しのほか、市町村立図書館への指導・助言や資料提供などを主な業務としている。 廃止を検討する背景には、県内の市町村立の図書館が現在75館と普及してきたことや、利用形態の変化がある。県立2館の直接利用者は93年のピーク時(約62万人)から減少し続ける一方、インターネット申し込みを受けて市町村図書館へ蔵書を貸し出す広域サービス
田中真紀子文部科学相は7日、来春開学を目指す3大学を不認可とする方針を撤回した。野党の追及に加え、世論の反発を受けた民主党が「結党以来主張してきた学ぶ権利を脅かす」と再考を要求。四面楚歌(そか)に陥った田中氏が矛を収めた形だが、「暴走」が残した混乱の傷は深い。自民党は田中氏の罷免を求めるとともに、野田佳彦首相の任命責任も厳しく追及する方針だ。 「3大学も世間も誤解している。不認可の処分はまだ行っていません」。田中氏は7日の衆院文科委員会で、現状は文科省幹部が口頭で田中氏の意向を伝えたに過ぎず、正式な書面の通知は行っていないと釈明した。2日以降の報道にも「説明した事務方が私の真意をくみ取れなかった」と、責任を官僚に転嫁したとも取れる答弁を繰り返した。 田中氏は6日に「年内に再審査する」と軌道修正しており、藤村修官房長官は7日の衆院内閣委員会で「来週に新たな認可基準を決める組織を設ける」と説明
国立国会図書館に運ばれた吉田家文書。中央部の穴などを補修する=東京都千代田区の同館で2012年10月、青島顕撮影 東日本大震災で津波にのまれた岩手県陸前高田(りくぜんたかた)市立図書館では蔵書の大半が流失したが、県指定文化財の「吉田家文書」は海水をかぶりつつも奇跡的に流失を免れた。地元ボランティアらが洗浄などの応急処置をし、10月から東京・国立国会図書館で本格修復が始まった。解読が難しく研究は進んでいなかったが「文書がきちんと調べるよう訴えているのかも」と、県立博物館主任専門学芸員の佐々木勝宏さん(51)。多くの人の手を経て次世代へ受け継がれようとしている。【青島顕】 吉田家文書は、陸前高田市を中心とする気仙郡の郡政を仙台藩から任されていた吉田家に伝わる古文書で、計121冊からなる。このうち1750〜1868年の執務記録「定留(じょうどめ)」(95冊)は地域の生活ぶりが書き留められ、地元の
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