ブックマーク / toshokanron.jugem.jp (9)

  • 司書の必要性を主張するための戦略 | 図書館の基礎知識:ブログ

    〇司書の必要性を主張するための戦略 2017.5.16 薬袋秀樹 図書館職員については、25年以上前の1990年代の初めから、私なりに専門職制度を 構築する戦略を考えていました。 司書職制度のある自治体の司書が、専門的なサービスに力を入れて、職員の資格の 違いがサービスの違いに現れるようにしようと考えました。 専門的なサービスというと、一部の大学教員は、レファレンスサービスや地域資料 の提供を挙げることが多いのですが、私はそれは選びませんでした。利用がそれほど 多くなく、サービスにかなりの知識と技術が必要だからです。 そこで、『市民の図書館』(1970)における「貸出部門のレファレンスサービス」 に注目しました。これは、貸出カウンターの横にレファレンスデスクを置いて、利用 者の求める「資料に関する質問」を受け、丁寧に応対しようという考え方です。(な お、『市民の図書館』では、「読書案内」と

    min2-fly
    min2-fly 2017/05/30
    ↓2010年代~2020年代の切り札が必要+その切り札が専門職とそれ以外を分けるものでありうる必要がある、という感じですかね。「コミュニケーション能力」だと優秀な人材であれば専門性は不要ってことになっちゃうし
  • 公共図書館の評価基準が必要です | 図書館の基礎知識:ブログ

    公共図書館の評価基準が必要です 2017.5.10 薬袋秀樹 1.公共図書館の評価基準が必要です 指定管理者制度や個々の指定管理の図書館を批判する意見があります。これは、図 書館のあるべき姿を明らかにし、図書館を適切な方向へ導く上で、大変貴重で重要な 取り組みです。しかし、その根となる「評価基準」はあるのでしょうか。 現在の日の公共図書館の最大の弱点は、「公共図書館で共通して用いることがで きる評価基準」がないことだと思います。このため、利用者やマスコミ関係者等の外 部の人が評価する手段がなく、図書館間の比較ができません。基は自己評価ですか ら、どの図書館もそれなりに評価されています。 図書館サービスの質・多様性・継続性を評価する、共通して利用できる「評価基準」 があれば、それが公開されていれば、利用者による評価によって、質の低い図書館は 自ずと明らかになり、徐々に淘汰されていくはず

  • 図書館の説明資料を作ろう | 図書館の基礎知識:ブログ

    図書館の説明資料を作ろう 2017.4.28 薬袋秀樹 はじめに 日の公共図書館では、最も根的な課題が取り組まれていません。その一つは、 図書館職員が、市民や行政に対し、図書館について説明することです。日では、 図書館が遅れていて、理解されていないと言われているのですから、単なる広報で はなく、市民や行政関係者向けに図書館について説明することが必要です。 1.事務職の図書館に対するイメージ 図書館に勤務したことのない自治体の事務職の多くは、図書館に対して、「図書 館はを貸すところであり、を貸していればよい(他には何もしなくてよい)」 というイメージと「図書館には、子どもの小説、お料理がある」というイ メージを持っています。 文部科学省・筑波大学等共催の新任図書館長研修のパネルディスカッションの冒 頭で、着任 2年目の館長さんに、毎年「着任前は図書館をどう見ていましたか

  • 図書館法第2条の「調査研究」は理解されているか | 図書館の基礎知識:ブログ

    図書館法第2条の「調査研究」は理解されているか 2017. 4. 7  薬袋秀樹 1.図書館法第2条の「調査研究」の規定 図書館法第2条では、図書館とは、「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存 して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的 とする施設」と定められています。目的の2番目に「調査研究」が含まれている点が重要です。 3つの目的の一つが「調査研究」ですから、機械的に理解しても、図書館の資源の3分の1 を「調査研究」に向ける必要があります。 また、これは図書館一般に関する規定ですから、町村立図書館も私立図書館も含まれます。 実際、町村でも、必ず「調査研究」を行っている人がいますから、町村立図書館にも調査研究 に対するサービスが必要です。また、図書館はシステムを構成しますから、分館でも調査研究 に対するサービスが必要です。 このよ

  • 〇 公共図書館司書とはどのような制度なのか? | 図書館の基礎知識:ブログ

    〇 公共図書館司書とはどのような制度なのか? 2016.12.30 薬袋秀樹 最近は、「司書職制度」「専門職制度」などの用語が用いられることが少なくなったようで す。そもそも、司書職制度を主張するのであれば、司書とは法律上どのような制度なのかを知 っておく必要があります。司書とは法律上どのような制度かは十分理解されているのでしょう か。 私は、1997年に、図書館法の司書・司書補に関する規定を、社会教育法の社会教育主事、博 物館法の学芸員の規定、その他の関連法規と比較して、詳細に検討しました(注1) (http://hdl.handle.net/2241/100676)。 結論として、次の 5点が明らかになりました。ただし、学会誌の論文ですので、客観的分析 にとどめています。 ①司書・司書補の職務内容、職務分担と等級、資格の要件・取得方法、配置のいずれの点に も不十分な点があり、一貫性が見

  • 〇 公共図書館司書の能力を向上させるには (1) | 図書館の基礎知識:ブログ

    〇 公共図書館司書の能力を向上させるには(1) 2016.12.31 薬袋秀樹 【記事一覧の見方】 この記事の題名の上にある Entry  をクリックすると、新しい記事 5点のリストを見ること ができます。新しい順に並んでいます。 画面右下の other  の下の  RSS1.0 をクリックすると、記事一覧を見ることができます。 上から新しい順に全記事が並んでいます。一番上の記事が最新の記事です。それ以前の初期 の記事は、「図書館の基礎知識:ブログ 目次」 (http://toshokanron.jugem.jp/?eid=65) に記事一覧が掲載されています。 現行の司書資格を考える時、多くの人は、現行の資格では不十分だと考えていると思います。 しかし、そのことをはっきり述べた文章は少ないようです。 1960年代には、現行の司書資格では不十分であるという明確な意見がかなり見られました。

    〇 公共図書館司書の能力を向上させるには (1) | 図書館の基礎知識:ブログ
  • 〇 どちらが大事? 指定管理者制度と複本・貸出猶予問題 | 図書館の基礎知識:ブログ

    〇 どちらが大事? 指定管理者制度と複・貸出猶予問題 2016.12.20 薬袋秀樹 指定管理者制度(TUTAYA図書館を含む)と複・貸出猶予問題の重要性を考えてみたい と思います。 複・貸出猶予問題は、エンターテイメント系小説の著者である職業作家やその出版社に とっては文字通りの「死活問題」であり、きわめて重要です。 他方、日の公共図書館にとってはどの程度重要な問題でしょうか。指定管理者制度とそ れに対応するための職員事情の調査や図書館評価方法の検討と比べて、どちらが重要でしょ うか。 誤解を恐れずに言いますが、複・貸出猶予問題は「指定管理者制度が導入されたこと」 や公共図書館に「共通する評価基準が存在しないこと」や「司書の専門的業務が何かが明ら かにされていないこと」と比べると、影響はずっと小さい問題です。 仮に公貸権制度を導入したとしても、図書館の資料費が若干減る可能性があ

    〇 どちらが大事? 指定管理者制度と複本・貸出猶予問題 | 図書館の基礎知識:ブログ
    min2-fly
    min2-fly 2016/12/27
    "公貸権制度を導入したとしても、図書館の資料費が若干減る可能性があるだけ" "作家や出版社との対立は終わり、図書館に対する作家の支持が得られます。" おっしゃるとおりで。前半が上手く伝わってないこともあるか
  • ○ 公共図書館職員の学習のための文献 | 図書館の基礎知識:ブログ

    ○ 公共図書館職員の学習のための文献 2016.11.30 薬袋秀樹 公共図書館職員が学習するための文献について考えてみたいと思います。一般には、図書館 関係の雑誌の記事を読むことが多いと思います。 図書館関係の雑誌に掲載されている記事は、雑誌によって異なりますが、投稿を除けば、ペ ージ数が少なく、短期間で依頼されたものが多いと思います。また、個人の意見や個々の事例 に関する原稿の依頼が多いと思います。 したがって、総論に当たる内容を書く場合でも、多くの文献を読んでまとめることは難しい と思います。取り上げるテーマや文献や事例の範囲は限られますし、詳しく説明したり、参考 文献リストを掲載するスペースも限られると思います。これは、ページ数が少なく、短期間で 依頼されるので、やむを得ません。 しかし、一つ一つの記事は重要なため、重要なテーマについて学習をするには、多数の記事 をコピーして、テー

    min2-fly
    min2-fly 2016/11/29
    "図書館関係の雑誌に掲載されている記事の多くは、字数が少なく、短期間に書かれたものです。したがって、そのテーマに関する若干の文献は読んでいても、多くの文献を読んでまとめたものではありません。"
  • 新任職員に役立つ公共図書館リンク集−図書館行政を中心に− | 図書館の基礎知識:ブログ

    ○ 新任職員に役立つ公共図書館リンク集−図書館行政を中心に− (2017.4.3現在)」 2018. 5. 14 (点検中) 薬袋秀樹 (2016.4.20掲載) 解説:図書館サービスは行政サービスの一環であるため、公共図書館職員には行政に 関する知識が必要です。 特に、公共図書館に新たに勤務することになった新任職員の皆さんには、公共 図書館にかかわる行政機関や行政に関する様々な情報・資料を一覧できるリン ク集があれば、便利です。そこで、このようなリンク集を作成しました。ご活 用いただければ、幸いです。 ただし、行政が中心で、図書館サービス等の領域や民間団体の活動は対象とし ていないため、他のリンク集と併用していただくようお願いいたします。 1.国の図書館行政 2.関係機関 3.図書館の評価 4.図書館職員の養成 5.図書館職員の研修 6. 子どもの読書 7.複・公貸権・出版 8.自治体

  • 1