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  • 「科学立国の危機」のその後 - ある医療系大学長のつぼやき

    年の2月1日に拙著「科学立国の危機」を世に出させていただき約3か月が経ちました。今まで専門書や教科書を書いたことはありますが、このような一般の人の触れるを書いたことは初めてなので、どのような反応が起こるのか心配でした。この間に、何人かの皆さんから書評をお書きいただき、あるいはアマゾンのコメント欄に感想等をお書きいただきましたが、今までのところ、大方の皆さんからは良い評価をいただいているようで、ほっとしています。書評、そしてコメントをお書きいただきました読者の皆さんに、心から感謝いたします。 中でも、思いがけずも総合研究大学院大学の学長をお務めになっている長谷川真理子さんに書評(朝日新聞)を書いていただいたことについては、とてもうれしく思っています。その書評は「好書好日」のウェブサイトからも見ることができるので、下に引用させていただきます。 ***********************

    「科学立国の危機」のその後 - ある医療系大学長のつぼやき
  • 「科学立国の危機ー失速する日本の研究力」へのご意見や検証を希望 - ある医療系大学長のつぼやき

    2月1日は東洋経済新報社から発売された拙著「科学立国の危機―失速する日の研究力」が僕の手元にも送られてきたので、さっそく読み直してみました。ところどころミスプリント等があるものの、僕の主張したかった大切なことを、お伝えできるに仕上がっていると感じました。 この拙著では、日の科学研究の実態についての新しいデータ分析や、現場の官民の研究者のご意見を紹介し、そして日の科学政策や大学政策について、ずいぶんと思い切った主張をしています。各分野の専門家がお読みになれば、とんでもないというような間違いもあるかも知れませんし、また、賛否両論があると思います。 ぜひとも各分野の皆さんからのご意見やご批判をいただきたいと思っています。そして、多くの方々による検証や修正や今後のこの方面の研究の進展を期待いたします。 そして、科学政策や大学政策に関わる政策決定者や審議会の委員の皆様には、ぜひとも書をお読

    「科学立国の危機ー失速する日本の研究力」へのご意見や検証を希望 - ある医療系大学長のつぼやき
  • ネイチャーの「日本の研究力失速」記事と研究開発費9千億円上積みニュース - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 久しぶりのブログ更新です。 この1か月で学術関係で2つのニュースがテレビや新聞で報道されましたね。一つは、英科学誌ネイチャー・インデックスによる「日の研究力失速」の記事ですね。(英文記事のリンクも貼っておきます。) この記事については報道機関のコメントや社説、あるいはウェブ上でも意見がいろいろと交わされました。ただ、ネーチャー・インデックスが国立大学の運営費交付金の削減を要因の一つに挙げている点については批判的なコメントが多く、一例を挙げれば日経バイオテクonlineの「日の科学研究の失速を運営費交付金のせいだけにしてよいのか」という記事など、多数あります。 運営費交付金削減の影響については、今まで僕が相当なデータで分析し根拠をお示ししてきたつもりなのですが、一般の方々になかな

    ネイチャーの「日本の研究力失速」記事と研究開発費9千億円上積みニュース - ある医療系大学長のつぼやき
  • はたして日本は今後もノーベル賞をとれるのか? - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 2015年の自然科学分野のノーベル賞は、昨年に続いての日人の連続受賞、しかも生理学・医学賞と物理学賞の2部門同時受賞という快挙でした。生理学・医学賞の大村智さん、そして、物理学賞の梶田隆章さん、ほんとうにおめでとうございます。 今回の日人のノーベル賞受賞については、いくつかの点で話題がありましたね。 まずは、昨年に続いての連続受賞で、しかも2部門同時受賞。最近、日人の受賞が増えているなと感じていたら、2000年以降の16年間に16人も受賞しています。1901年から数えて自然科学部門の日人受賞者は21人(外国籍も含む)なのですが、そのうち実に16人が、この16年間に受賞しました。これは、長年デフレ不況に苦しんできた日人に、大きな自信を与えていますね。 もう一つ、今回受賞した

    はたして日本は今後もノーベル賞をとれるのか? - ある医療系大学長のつぼやき
  • これはやばすぎる:日本の工学系論文数はすでに人口5千万の韓国に追い越されていた!! - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 更新がままならず、僕のブログは科学技術の「選択と集中」についての考察の最中でピタッと止まってしまっているのですが、この事実はやはり日国民の皆さんに知っておいていただかいといけないと思い、キーボードに向かいました。 この5月に国立大学協会に提出した報告書では、日の学術論文数が惨憺たる状況になりつつあり(人口当り論文数の国際ランキングは35位以下)、その最大の要因は、大学の研究従事者数および研究時間が海外諸国に比べて少なく、かつ減少していること、そして、財務的には大学への基盤的な公的研究資金(特に国立大学への基盤的運営費交付金)の減少の影響が大きいことを示しました。 僕の国大協への報告書は、8月24日のJBpressの記事「研究力が低迷、日の大学がこのままではダメになる」でも取り

    これはやばすぎる:日本の工学系論文数はすでに人口5千万の韓国に追い越されていた!! - ある医療系大学長のつぼやき
  • 大規模大学の研究者の多くが望んでいることは何か?ー文科省科学技術・学術政策研究所定点調査より - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog OECDおよび国立大学における論文数等の分析から、学術論文産生面でのわが国の国際競争力喪失の最も大きな要因が「FTE研究従事者数(研究時間を加味した研究従事者数)」の不足および、それと関連する「基盤的な公的研究資金」の不足であることが示唆されることをお示ししたところですが、今日は、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)から最近報告された重要な報告書について、ご紹介することにしましょう。そのタイトルは「科学技術の状況に係る総合的意識調査」(NISTEP定点調査2014)と言います。大学・公的研究機関および企業の研究者約1500名(今回の回答者1252名)から集められたアンケート調査の結果です。 副題に「定点調査」とついているのは、同じ研究者に対して、毎年同じ質問票を送って

    大規模大学の研究者の多くが望んでいることは何か?ー文科省科学技術・学術政策研究所定点調査より - ある医療系大学長のつぼやき
  • いったい日本の論文数の国際ランキングはどこまで下がるのか!! - ある医療系大学長のつぼやき

    他と違いすぎる (地方大学教員) 2015-05-02 10:49:40 いつもありがとうございます。日だけ世界の潮流からダントツに孤立してるように見えてすごいですね。しかしここまで定性的に違うと他の先進国との定量的な比較はもはや意味がない段階まできていますよね。違うグループの国だということを早く認め、他にも減っている国があるでしょうからそれと比較し、変曲点はいつだったのか、そこで何が起きたのかを調べた方が建設的ではないでしょうか。イスラエルとかロシアとかはどうなんでしょう?エジプトやウクライナなんかきっと悲惨でしょう。それらの中に復活して来た所はあるのか、あるとしたら何が起きたのか。それに学ぶことは出来るか。 返信する Unknown (私立大学非常勤講師) 2015-05-02 12:35:13 ふと、タイトルが気になり拝読させていただきました。論文数だけの国際ランキングを見れば下が

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  • 国立大の論文産生国際競争力喪失の原因・・・最終結論(国大協報告書草案36) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog もう3月も終わりですね。三重の桜も咲き始めました。いよいよ今日で国立大学の論文数分析の結論を出したいと思います。 図表の数が30枚で、ちょっと大部になってしまったのですが、年度内になんとかして結論を出したいということなので、我慢をしてお読みください。 ****************************************** 10.法人化後の国立大学間の論文数増加率に差異を生じた要因(その2) 1)要因分析で検討した各種指標の推移 ここで、前節の論文数増加率の要因分析で検討した各種指標の推移について、以下に示す。 (1)経常収益および附属病院収益を除く経常収益 図表III-177に国立大学における経常収益の推移を示す。法人化以降各大学とも経常収益は増えている。しかし、医学

    国立大の論文産生国際競争力喪失の原因・・・最終結論(国大協報告書草案36) - ある医療系大学長のつぼやき
  • では、日本の論文の質(注目度)はどの程度か?(国大協報告書草案33) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 前回のブログ「日の生産年齢人口あたり論文数は第何位か?」をお読みいただいたみなさんの中で、何人かの方々が、では論文の質(≒注目度)についてはどうなのか?ということをつぶやいておられますので、高注目度論文数についても生産年齢人口あたりで計算したグラフをお示しすることにします。また、研究者数や研究費との関連はどうか?ということもつぶやかれていますので、それについて以前にお示ししたグラフを再度お示ししておきます。新たに僕のブログを読んでいただいたみなさんが、以前の僕のブログまで遡ることはとっても困難ですからね。 ************************************************ 5)日の生産人口あたり高注目度論文数について 図表III-151に、学術文献

    では、日本の論文の質(注目度)はどの程度か?(国大協報告書草案33) - ある医療系大学長のつぼやき
  • 主要7か国(G7)の学術論文数の推移(国大協報告書草案24) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 国立大学協会の調査企画会議が1~2月開催される予定で、そこで報告をしなければならなくなりました。ぐずぐずしている場合ではなく、とにかく最終的なまとめを急がないといけません。いよいよお尻に火がつきました。でも、学長としてのいろんな仕事を片づけてから、この論文数分析の仕事にかかろうと思うと、いつまでたっても捗りません。論文数の分析を第一義の仕事にして、他の仕事はしばらくの間、手を抜かせてもらうことにしないとね。周囲の方には、ご迷惑をおかけしますが、しばらくご容赦ください。年賀状もできるだけ手を抜かせてもらいますね。 今日の国大協の報告は、主要7か国間の各分野の論文数の比較です。海外諸国との比較はすでに何回か書いているのですが、今回は、国立大学の論文数の分析をする上で、他の成熟国家の論文

    主要7か国(G7)の学術論文数の推移(国大協報告書草案24) - ある医療系大学長のつぼやき
    min2-fly
    min2-fly 2014/12/16
    工学・化学系の動きはこれすごいな・・・
  • 果たして数学や社会科学の論文数は経済成長率と相関するのか?(国大協報告書草案17) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 今回は、unknownさんからいただいた命題である、「果たして基礎研究は経済成長と相関するのか?」という課題について、多少なりともお答えできないかと思い、各学術分野別論文数と各生産部門別付加価値増加率の相関を分析したので、その結果を報告します。ただし、基礎研究と応用研究を区別した論文データは得られず、完全な答えにはなっていません。でも、数学とか社会科学などの学術分野は、あまり経済成長と関係なさそうに思える分野なのですが。果たして付加価値増加率と相関するのかどうか?という結果は出ました。今日の長いブログをお読みいただければ、その答えがわかりますよ。 ********************************************************************

    果たして数学や社会科学の論文数は経済成長率と相関するのか?(国大協報告書草案17) - ある医療系大学長のつぼやき
  • 何度見ても衝撃的な日本のお家芸の論文数カーブ(国大協報告書草案18) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 今回は、各学術分野別の論文数の推移を、論文絶対数および人口当り論文数で列挙していきます。日の「強み」「弱み」を知ることが目的だったのですが、前回のブログで、日はすべての学術分野で弱くなっており、すでに効果的な「選択と集中」ができるような状況にはないことをお話ししましたが、今回の検討でも、同じ感想を持ちました。 特に、日のお家芸と言われた「物理・化学・物質科学」分野の論文数が、2004年の国立大学法人化を契機に、明確に減少しているカーブは、何度見ても衝撃的です。もう、そんなカーブを見せられても慣れっこになって、何も感じない人もいるかもしれませんが・・・。 そして、韓国台湾中国などの新興国が、日が過去に優位性を保っていた産業競争力を凌駕したことについて、技術の流出や経営戦略

    何度見ても衝撃的な日本のお家芸の論文数カーブ(国大協報告書草案18) - ある医療系大学長のつぼやき
  • 法人化後の国立大学の学術論文数の推移とその要因の分析(その7.やっぱりお金のパス図) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 昨日無事に入学式が終わりました。学長の式辞を学生が覚えていないということについては、何回もブログで書いており、最近の卒業式の式次については「3つのイエス」という工夫をご紹介しましたね。今回の入学式では、また、新しい工夫をしてみました。でも今日は、論文の分析の続きにして、次のブログで入学式の工夫をご紹介します。 ****************************************************************************** (3)高注目度論文数に影響を与える要因の時間的関係の分析 表5および表6より、2000年から2010年の10年間における各指標の増加度(2010年値-2000年値、時間軸10年に対する傾き)、および増加率((2010年値

    法人化後の国立大学の学術論文数の推移とその要因の分析(その7.やっぱりお金のパス図) - ある医療系大学長のつぼやき
  • 法人化後の国立大学の学術論文数の推移とその要因の分析(その6.日本は先進国の外れ値?) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog さて、主要国の論文数の国際比較の続きですが、僕には高度な統計分析はできませんので、いちばん基的な重回帰分析をしていたのですが、ずいぶんと手間取りました。統計分析に慣れていない読者には、難しい言葉が出てきてちょっと難しいと感じる人もいるかもしれませんが、しばし我慢して読んでください。逆に統計分析に慣れておられる方には、何をごてごてとやっているんだ、とお感じになる方もおられるかもしれません。僕の無知や勘違いで、もし間違っているところがあれば、ご指摘いただければ幸いです。これは、報告書の草案なので、まだ修正が利きます。 ****************************************************************************** 4)高注目

    法人化後の国立大学の学術論文数の推移とその要因の分析(その6.日本は先進国の外れ値?) - ある医療系大学長のつぼやき
  • 授業改善・大学改善の秘訣=顧客(学生)の立場に立ったPDCAを粘り強く回すこと - ある医療系大学長のつぼやき

    「何時ものように、失礼なこと、勝手なことを申し上げます。それは、学生さんのアンケートの結果が、良いこと、褒め言葉ばかりで、欲を言えばが殆どないことです。勿論、QC活動で、発表の講評をする立場と、アンケート等に答える学生の立場とは異なりますが・・・。よく分かりませんが、アンケート等の結果が満点に近いということは良いことでしょうか?」 まったく、おっしゃる通りですね。アンケートでもっとも重視すべきものは批判的意見です。以前のブログでもご紹介しましたが、僕は毎回の授業で学生さんに無記名のアンケートをとっています。学生に責任のある回答を求めるために記名のアンケートにする先生も多いのですが、僕は、記名にすると批判的意見が少なくなる可能性があると考え、あえて無記名にしています。

    授業改善・大学改善の秘訣=顧客(学生)の立場に立ったPDCAを粘り強く回すこと - ある医療系大学長のつぼやき
    min2-fly
    min2-fly 2014/02/01
    コメントに毎回全部答える方式を採用しようとして2回で挫折したのがこちらのアカウントになります←
  • 僕が「論文数は金(かね)次第!!」と確信した理由 - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 2020年のオリンピック開催地が東京に決まり、そのニュース一色の土日でした。すべてにわたって内向きで縮小してきたわが国が、これからはいけいけどんどんで、イノベーションが、そして成長が加速していくようになればいいなと思います。 さて、大学セクターにおけるイノベーションの指標である論文数について、しばらく前に僕が皆さんに「論文数は金(かね)次第」であると確信した理由をお話しすることをお約束してから、ずるずると日が経ってしまいました。 今までのブログで、僕は、日が国際競争に勝つためには論文の質だけではなく数が大事と主張し、そのためには広義の研究費総額を増やす必要があると主張してきました。前回のブログでは、論文の再現性(質の1つ)についてのコメントに、僕もコメントさせていただきましたね。

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  • 「日本の存在感低下、科学論文や特許出願数」に想う - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 「日の存在感低下、科学論文や特許出願数」 これは今日の朝日新聞のある記事のタイトルです。「今年の科学技術白書が厳しい現実を指摘した」とあります。 僕がずいぶんと前から一生懸命訴えてきたことがようやく認識されはじめたのかな、という感じですね。 科学技術白書を覗いてみると 「・近年、山中教授等卓越した研究成果の産出はあるが、全体として論文生産の量・質のシェアや順位が低下⇒我が国の研究活動における存在感の低下を示唆 ・我が国の研究費は着実に増加してきたが、米国、中国等主要国の研究費の伸びは、我が国に比べ高い。」 と記載されており、今までは論文の量を書くことがタブー視されていたのが、「量・質」という表現になっていることは、少し進歩したと思います。そして、「主要国の研究費の伸びはわが国に比

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  • 「眠たい」講義卒業? - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 4月1日に学長に就任して早2か月、入学式から始まって慌ただしく2か月が過ぎました。今日は、先ほど組合との団体交渉が終わり、学に来たところです。 学生たちが熱心に勉強してますね。僕が救急医学概論を教えている理学療法学科2年生の学生が僕の顔を見て「こんちわ」と声をかけてくれました。レポートの提出がたいへんで、毎晩9時まで学で一仕事をしてから帰るとのこと。昨年の中教審の答申で、日の大学生の自習時間が少ないことが問題にされ、大学側の教育指導の改善が求められているところですが、鈴大の理学療法学科には、まったく当てはまらないようです。 僕が毎回の授業でとっているアンケートにも、「理学の勉強量つらいです。」「理学療法の2年の負担が大きすぎるので、運動学など2年でやる基礎を1年でやるように変

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  • 学生による授業評価の点数はどこまで上げられるか?(クリッカーの効果) - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 4月から鈴鹿医療科学大学の学長をお引き受けするにあたり、学長が授業をするかどうか聞かれたのですが、僕は即座にさせていただくとお答えしました。少なくとも最初の数年間は。 その理由としては、組織の幹部は現場を知らなければならないことが一つ。組織の意思決定にリーダーシップを発揮しなければならない学長自らが、大学の最大の顧客である学生さんに直接接して、学生さんたちがどのように感じ、どのように考え、どのように反応して行動するのか、それを肌で感じることは、顧客に対して最適の教育サービスを提供する上でたいへん重要なことであると思います。 同時に、サービスを提供する側の先生方の負担の程度や、教育のむずかしさもわかりますね。組織の意思決定者は、サービスを受ける現場、提供する現場の両方を肌で感じなけれ

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  • 桜満開の鈴鹿医療科学大入学式にてー“改革屋”への大きな期待 - ある医療系大学長のつぼやき

    鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog 3月31日で(独)国立大学財務・経営センター理事長を任期満了で退職し、昨日の4月1日から、地元の鈴鹿医療科学大学に戻ってきました。今日は、鈴鹿医療科学大学の学長としての初めてのブログです。それまでのブログは「ある地方大学元学長のつぼやき」でしたが、現役の学長に戻りましたので、ブログタイトルを、三重大学長時代の「ある地方大学長のつぼやき」に戻すことにしました。ただし、三重大学長時代と区別するために、(鈴鹿医療科学大)をつけさせていただきました。 ブログタイトルの変更については、心機一転もっと斬新な名前を期待していた読者の皆さんもおられたようですが、ご期待に添えずにすみません。ブログの内容については、しばらくは、国の審議会の委員などもあり、時々は東京へ出向く予定ですし、財務・経営センタ

    桜満開の鈴鹿医療科学大入学式にてー“改革屋”への大きな期待 - ある医療系大学長のつぼやき