ブックマーク / digitalnagasaki.hatenablog.com (6)

  • 翻訳は研究業績にならないの? - digitalnagasakiのブログ

    少し前に、パワポ資料は研究業績にならないのか、という記事を書きましたが、 最近、以下のツィートを拝見しましたので、今度は、翻訳はどうなのか、ということについて少し思うところを書いてみたいと思います。 いつからでしょう、学術の世界で翻訳が研究者の業績としてカウントされなくなってしまったのは。自分の世代で考えると、サイードやフーコーなどの翻訳がなかったら、多くの英米文学が翻訳で読めなかったら、今の自分はあるのかとか真剣に考えてしまう。翻訳文化は学術の基礎研究のはずなのに。— Yoshiyuki Kido (@ykido66) 2021年8月20日 まず、細かいところに突っ込むようですが、しかしこの種の事柄を検討する上で大事なポイントだと思うので 抑えておきたいのが、 「研究者の業績」を「カウント」するということ自体が、少なくともここで問題になりそうな 人文系においては割と最近のことだったのでは

    翻訳は研究業績にならないの? - digitalnagasakiのブログ
  • 人文系(の一部)は外部研究資金なしでどうやってきたのか?(下書き) - digitalnagasakiのブログ

    母校で先生をやっている後輩氏が、かつて人文系の教員は外部研究資金を取らなくても研究できていたしその行為自体を否定的に見ていた人もいたという話をツィートしていた。確かに、母校の出身研究科(哲学・思想)が特に研究資金獲得から縁遠いところだったこともあり、そういえばそういう感じだったということを思い出した。が、同時に、それが当時なぜ可能だったのかということを、主に学生・院生時代に個人的に見聞きしてきたことを中心に、少し想像してみたいと思う。 かつて、学術出版社がまだ割と元気だった頃は、出版社の編集者が学術書だけでなく学術的なことを書いた啓蒙書の企画を持ってきたり、教科書の企画を持ってきたりして、人文系の研究者はいわれるがままに原稿を書いて渡せば、あとは出版社が勝手に組版してくれて、あとは校正に少しお付き合いすれば、いつの間にか書店に並ぶようになって国立国会図書館にも納されて、販促も出版社が一生

    人文系(の一部)は外部研究資金なしでどうやってきたのか?(下書き) - digitalnagasakiのブログ
  • 国立公文書館で紹介された「最新のIT技術を活用したデジタルアーカイブ・システムの調査検討報告書」について気がついたこと - digitalnagasakiのブログ

    ところで、先日、国立公文書館から、 最新のIT技術を活用したデジタルアーカイブ・システムの調査検討報告書(平成29年1月)(PDF) というものが公開されたようで、「調査・報告書等」のページから閲覧できるようになっています。前の記事にてご紹介したブログを公開しているインフォコム株式会社さんの名前が最初のページに書いてあるので、インフォコムさんが作成されたのでしょうか?この調査報告の発注した文書などを確認すればわかるのだと思いますが、それは、どなたか、識者の方にご教示いただけますとたいへんありがたく存じます。 内容的には頑張って色々まとめておられて、「最新のIT技術(情報技術技術?)を活用した」というにはそんなに最新な感じはしませんが、現状を把握するにはよい文書なのではないかと思います。細部には色々気になる点もありますが、そういうところには突っ込みを入れつつ、これを使って読書会などをしてみる

    国立公文書館で紹介された「最新のIT技術を活用したデジタルアーカイブ・システムの調査検討報告書」について気がついたこと - digitalnagasakiのブログ
  • 北米大学図書館の日本研究司書の人たちの危機感を実感した話 - digitalnagasakiのブログ

    今、いくつか原稿を抱えていて、当ならこれを書いている場合ではないのだが、しかし、この感触を忘れないうちに記しておきたい。 北米大学図書館の日研究司書の人たちの危機感を実感した という話。 特に、ミシガン大学日研究司書の横田カーター啓子さんやハーバード燕京図書館研究司書のマクヴェイ山田久仁子さんからよくおうかがいする話で、他の北米日研究司書の方々からもちょこちょこおうかがいする話として 「中国韓国(多分台湾も)はネットで資料が手に入るけど日は全然ネットで手に入らないからこのままだと利便性で圧倒的に負けていて若い人がそれを理由に離れていってしまいかねない」 という、割と、日の将来にとって危機的な話がある。これは、江上敏哲さんが彼のご著書『棚の中のニッポン 海外の日図書館と日研究』をはじめとしてあちこちでしておられる話でもある。そこら辺の事情を知る人なら誰でも感じる危機感で

    北米大学図書館の日本研究司書の人たちの危機感を実感した話 - digitalnagasakiのブログ
  • デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学、人文情報学、etc...)がよくわからない人のために - digitalnagasakiのブログ

    デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学、人文情報学、etc...)がよくわからない、という質問をよくいただきます。そこで、なるべくわかりやすいようにご説明すべく、ブログ記事をしたためてみました。とりあえずここでは、デジタル・ヒューマニティーズをDHと略しておきます。 すでにあちこちに「DHとは何か?」という文章を書いているのですが、どうも肩肘を張った感じになってしまって、結局肝心なところをうまくお伝えできていないような気がしてしまっておりまして、もうすこしぶっちゃけた感じでお伝えする方法をちょっと模索してみたいと思います。 「DHとはデジタル時代における人文学の在り方を模索する研究領域である」 という風に一言でまとめられます。しかし、この説明ですと、人文学にどっぷり浸かっている人にはそれなりによくわかるのではないかと思うのですが、それ以外の人には全然わからないのではないかと思いますし

    デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学、人文情報学、etc...)がよくわからない人のために - digitalnagasakiのブログ
  • Omekaをインストールしてみる(v2.5にあわせて微修正) - digitalnagasakiのブログ

    Omekaのバージョン2をインストールするための簡単なチュートリアルです。 *Omeka 2.5にあわせて若干書き換えました Omekaは、ジョージ・メイソン大学の歴史とニューメディアセンターが中心となって開発された、Dublin coreをはじめとするメタデータをWeb上で共有するのに便利なCMSです。自分でメタデータを定義してそれにあわせたCSVのデータを丸ごとアップロードするといった使い方もできます。 なお、この機会に公式サイトでの紹介記事を和訳してみましたのでよかったらそちらもご覧下さい。 具体的なインストールの手順は http://omeka.org/codex/Installation に書いてあるとおりです。以下は、Redhat Linux EL6で実際にやってみたことです。CentOSでも同様にいけると思いますが、いわゆるLAMPさえそろっていればMacでもWindows

    Omekaをインストールしてみる(v2.5にあわせて微修正) - digitalnagasakiのブログ
  • 1