「レイコーちょうだい」 大阪の喫茶店で、そんな注文を聞いたことありませんか? 「レイコー(冷コー)」とは、冷たいコーヒー=アイスコーヒーのことです。 でも、なんで大阪でこう呼ばれるようになったんでしょうか? そもそも、本当に通じるんでしょうか? 季節外れではありますが、街に出て調べてみました。 (大阪放送局 ディレクター 田隈佑紀/三田村昂記) 関西人は略すのが好き?
アメリカでいま、学校の図書館から本が次々と撤去されています。 去年1年間に“禁書”となった本は実に1835作品。 「アンネの日記」やノーベル文学賞作家の作品なども対象になりました。 来年の大統領選挙に向けても争点の1つとなっているこの問題。 背景にあるのは“文化戦争”と呼ばれる価値観の激しいぶつかり合いです。 アメリカでいったい何が起きているのでしょうか。 (ワシントン支局記者 辻浩平) 教育委員会が“文化戦争”の最前線に 「こんな気持ち悪い本を子どもが手にする理由など1つもない」 「子どもにポルノを読ませる気なのか」 テキサス州ケラー市教育委員会 2023年1月 それは教育委員会の会合で耳にするような言葉ではありませんでした。 ふだんはほとんど傍聴者がいないというテキサス州ケラー市の教育委員会の会合。 この日は多くの保護者が出席し「学校の図書館に子どもにふさわしくない内容の本が置いてある
岡山大学は、4年前に発表されたがんに関する論文に100か所を超えるねつ造があったとして、56歳の教授を懲戒解雇したと発表しました。 懲戒解雇の処分を受けたのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の神谷厚範教授(56)です。 大学によりますと、神谷教授が4年前に発表したがんに関する論文について、匿名の告発を受けて、大学と神谷教授が以前研究を行っていた国立循環器病研究センターが調査したところ、論文に記載された実験に必要なマウスの数に比べ購入するなどした数が大幅に少なく、実験を行うことは不可能だとして、大学は先月、113か所のねつ造があったと認定しました。 大学は、今月、意見を聞く機会を設けましたが期限内に回答はなく「法人の信用を傷つけ、その利益を害し、職員全体の不名誉となる」などとして、今月14日付けで懲戒解雇としました。 これまでの調査に対し神谷教授は「マウスを再利用した」などと説明して不正を認め
記録的な円安の影響で、千葉大学の図書館では、電子版の学術雑誌「電子ジャーナル」の海外分の購読料が負担となり、来年度、600タイトル以上の購読を取りやめざるを得ない状況になっていて、研究活動への影響も懸念されています。 千葉大学附属図書館では、論文をまとめた電子版の学術雑誌「電子ジャーナル」をおよそ2万タイトル、年単位で購読契約しています。 このうち海外のものは、出版社側の都合で平均すると毎年5%以上の値上がりが続いていたということで、大学では、複数年の契約で購読料を抑えたり一部の購読を取りやめたりして対応してきましした。 しかし、ことしに入っての記録的な円安の影響で、来年度はこれまで以上に値上がり幅が大きくなる見通しだということで、大学では来年度、600タイトル以上の電子ジャーナルについて購読を取りやめることを決めました。 こうした海外の雑誌が読めなくなることで、教員や大学院生などによる研
記録的な円安の影響で、千葉大学の図書館では電子版の学術雑誌のうち一部の海外分の雑誌の購読を取りやめざるをえない状況になっていて、研究活動への影響も懸念されています。 千葉大学附属図書館では、電子版の学術雑誌、「電子ジャーナル」をおよそ2万タイトル、年単位で購読契約しています。 このうち海外のものは、出版社側の都合で毎年、平均5%以上の値上がりが続いていたということで、大学は、複数年の契約で購読料を抑えたり一部の購読を取りやめたりして対応してきました。 しかし、ことしに入っての記録的な円安の影響で、来年度はこれまで以上に値上がり幅が大きくなる見通しだということです。 このため、大学は、来年度、600タイトル以上の購読を取りやめることを決めました。 こうした海外の雑誌が読めなくなることで、教員や大学院生などによる研究活動への影響も懸念されています。 大学では、購読を取りやめた雑誌に掲載された論
泣いている赤ちゃんを寝かしつけるには、だっこして歩くことが効果的だとする研究成果を理化学研究所などのグループが発表しました。また、眠ったあとも5分以上だっこしてからベッドに寝かせると目を覚ましにくくなることも分かったとしていて、研究グループは「科学で育児を支援する方法をもっと見つけたい」としています。 これは、理化学研究所の黒田公美チームリーダーなどの研究グループが生物学の専門誌「カレント・バイオロジー」で発表しました。 グループは、生後7か月以下の赤ちゃんとその母親21組に▽だっこして歩く、▽だっこして座る、▽ベビーカーに乗せて動かす、▽ベッドに寝かせるという4種類の動作を行ってもらい、それぞれが泣くことや眠ることに与える影響を調べました。 その結果、泣いている赤ちゃんを泣きやませるには、▽だっこして歩く、▽ベビーカーに乗せて動かすという2つの動作が効果的であることが分かりました。 だっ
科学論文を公開するため、研究者が雑誌の出版社に料金を支払うケースが増えていて、京都大学が学内の状況を調べたところ、昨年度の投稿料は最大でおよそ2億円だったことが分かりました。専門家は、研究費を圧迫しているおそれがあり、国内全体の状況を調べる必要があると指摘しています。 こうした中、京都大学が、所属する研究者を対象にオープンアクセスの利用状況を調べたところ、昨年度、オープンアクセスで投稿した論文は最大で1400本、投稿料は最大で1億9000万円だったことが分かりました。 投稿料の平均はおよそ13万6000円となっていて、前の年度と比べて、論文数は20%余り増加し、投稿料の総額もおよそ18%増加したということです。 科学雑誌の現状に詳しい国立情報学研究所の安達淳副所長は「信頼性の高い調査としては初めて行われたものといえる。投稿料の負担によって研究費を圧迫しているおそれがあり、国内全体の状況を早
札幌市で実施する東京オリンピックのマラソンは、後半のコースは10キロを2周することが決まり、これで、20キロを1周する前半と合わせて、札幌市の中心部を変則的に3周するコースに決まりました。 札幌で実施する東京オリンピックのマラソンのコースを巡っては、これまでに札幌市中心部の「大通公園」を発着点として、前半の20キロは市の中心部を1周することが決まっていましたが、後半の20キロ余りについては、組織委員会と国際競技団体の世界陸連で主張が違い、現地の視察が行われるなど協議が続いてきました。 この結果、組織委員会と世界陸連、それにIOC=国際オリンピック委員会は、後半は、1周目のコースの北側を活用した10キロのコースを2周することで合意しました。 また、距離を調整するためスタートからは、大通公園を2周することで調整しているということです。 これで、東京の暑さ対策のため競技会場が急きょ移転した札幌市
インターネット上で偽の情報、いわゆるフェイクニュースが拡散することが世界的に問題になる中、総務省は「プラットフォーマー」と呼ばれる大手IT企業などと、対策について検討を進める方針です。 こうしたフェイクニュースについて、総務省は今後、国内でさらに問題が深刻になるおそれがあるとして、有識者会議を開いて対応を議論しています。 具体的には、政府がフェイスブックやグーグル、ヤフー、LINEといった、「プラットフォーマー」と呼ばれる国内外の大手IT企業、それに、情報の真偽を確認するための「ファクトチェック」を行う民間の団体などに呼びかけて対策を検討します。 ただ、SNSなどの情報の削除を政府が義務づけると、表現の自由を侵害するおそれがあるという懸念も強いことから、現時点では法律で規制するのではなく、「プラットフォーマー」などによる自主的な対策が想定されています。 有識者会議は、年内に最終的な提言をま
島根大学が裁量労働制で働く教員の深夜や休日の研究活動について割増賃金を支払っていなかったのは違法だとして、労働基準監督署から是正勧告を受け、およそ200人に合わせておよそ9000万円の未払い賃金を支払っていたことが分かりました。 大学によりますと、裁量労働制で働く教授や准教授などの教員が深夜や休日に行った研究活動について割増賃金を支払っていなかったのは労働基準法に違反するとして、去年8月、労働基準監督署から是正勧告を受けました。 裁量労働制は、実際に働いた時間ではなく、一定の時間働いたものとみなし、それに応じて賃金が支払われるしくみで、国が定めた専門的な業務などに限って認められています。 是正勧告を受けて島根大学が詳しく調べた結果、深夜や休日に論文作成や実験などを行った際に、教員側が、自主的な研さんにあたるとして勤務時間として記録をしない実態が広がっていたということです。 大学によりますと
高知県と静岡県の干潟で見つかった生物を千葉県立中央博物館が分析したところ、化石でしか存在が知られていない甲殻類の「オオスナモグリ」である可能性が高いことが分かり、標本を公開することになりました。 「オオスナモグリ」は、固いハサミを持つ甲殻類で、関東の太平洋側から沖縄にかけての50万年から8万年ほど前の地層で化石が確認されているだけで、絶滅したと考えられてきました。 こうした中、3年前に高知県土佐市で、そしておととし静岡県沼津市の干潟で、それぞれ捕獲され、千葉県立中央博物館に持ち込まれた生物を駒井智幸主任上席研究員が分析したところ「オオスナモグリ」の可能性が高いことが分かったということです。 捕獲された生物は体長がおよそ10センチと、現在も一般的にみられる「二ホンスナモグリ」より1.5倍ほど大きく、ハサミの形の特徴などが「オオスナモグリ」の化石と一致したということです。 またDNAの配列も一
静岡市にある図書館が、利用者が貼った付箋を剥がす時に破れてしまった本の写真をツイッターに投稿し、本には付箋を貼らず、大切に扱うよう呼びかけています。 図書館では今月7日、「本に付箋を貼ると剥がす時に本が破れる」「文字のインクが付箋と共に剥離する」などとするコメントとともに、利用者が貼った付箋を剥がす時にページが破れてしまった本の写真を投稿しました。 この投稿は、これまでに1万3000回以上リツイートされるなど話題を集めています。 図書館によりますと、付箋が貼られたまま返却される本は年間100冊ほどあり、剥がすときにページが破れたり、付箋の「のり」がしみになったりして修復できず廃棄せざるをえないケースもあるということです。 図書館には、大学が創立された1875年から引き継がれてきた貴重な蔵書もそろっていることから、図書館では本の破損を防ぐため、付箋ではなくしおりなどを利用するよう呼びかけてい
3月1日から暮らしに身近な食品の値上げが相次ぎます。メーカー側の人件費などの上昇が要因ですが、節約志向が根強い中、消費への影響が注目されます。 1日から値上げされるのは、さばの缶詰やちくわなどの練り製品、それにアイスクリームなどです。 さばの缶詰では「マルハニチロ」と「極洋」が1日の出荷分から7%から10%値上げします。 ちくわなどの練り製品は「日本水産」と「紀文食品」が1日の出荷分から5%から15%値上げします。 このほか、食品メーカーの「シマダヤ」が冷蔵うどんなどを3%から10%値上げします。 また、アイスクリームでは「ロッテ」や「江崎グリコ」、「森永乳業」などが1日の出荷分から値上げし、値上げ幅は6%から12%になります。 消費者の節約志向が根強い中、スーパーなどは小売価格に転嫁するかどうか慎重に検討していますが、来月以降も牛乳や清涼飲料、それに即席麺などの値上げが続く予定で、消費へ
地球内部の過酷な環境の中に微生物の巨大な生物圏が広がっているとする報告を、世界の研究者が参加する国際プロジェクトがまとめました。岩石をエネルギー源とする微生物も見つかっているということです。 この中には、海底の熱水が噴き出す120度を超える環境でも生息できる微生物や、岩石をエネルギー源とする微生物などもいて、地上とは大きく異なる過酷な環境で独自の進化を遂げていました。 しかも、地球内部で生物が存在しうる領域は23億立方キロメートルと海の体積の2倍におよび、この中に、地球全体の微生物の70%が存在すると考えられるということです。 これらの研究成果は、世界のおよそ50か国の研究者が参加する国際プロジェクト「ディープ・カーボン・オブザーバトリー」の10年間の取り組みによって明らかになりました。 プロジェクトに参加している海洋研究開発機構の稲垣史生上席研究員は「地球内部は陸・海に次ぐ第三の生物圏と
2つの区立図書館の運営を民間に委託するという東京 練馬区の方針に反対し、非常勤の司書で作る労働組合がストライキを行う構えを示していましたが、18日夜までの交渉で、区側が「別の区立図書館で雇用を継続する」などと回答したことから、予定されていたストライキは回避されました。 これに「図書館専門員」と呼ばれる非常勤の司書たちの労働組合は、「雇用が脅かされるうえ、貴重な経験や知識が生かされなくなるおそれがある」と反対し、ストライキも辞さない構えで区側と交渉を続けてきました。 18日夜まで行われた交渉の結果、区側が「2つの図書館に指定管理者制度が導入された後も、別の区立図書館で司書たちの雇用を続ける」と回答したことなどから、19日と今月26日に予定されていたストライキは回避されました。 練馬区立図書館専門員労働組合は「多くの区民や全国の図書館の司書から支援の声が届いてうれしい。引き続き、指定管理者制度
目の不自由な人が読書をする環境を改善しようと、超党派の議員連盟は、点字の本などを普及させるための法案を来年の通常国会に提出する方針です。 こうした環境を改善するため、超党派の議員連盟は来年の通常国会に法案を提出する方針で、これまでにその骨子をまとめました。 この中では、国に対して、視覚障害者の団体や出版社と協議する場を設け、点字の本や電子データなどの普及につなげるための仕組みを検討するよう求めています。 また、国と地方自治体には、目の不自由な人が読書に使うタブレット端末などを購入しやすくするための支援や、公立の図書館に点字の本などを充実させることも求めています。 視覚障害者の団体で作る日本盲人会連合は「法案が成立して、少しでも早く多くの種類の本が視覚障害者の手に届くきっかけになってほしい」と話しています。
東京 練馬区が2つの区立図書館の運営を民間に委託する方針を示していることに図書館の非常勤の司書で作る労働組合が反対し、19日と26日にそれぞれ2時間のストライキを構えて交渉を続けています。 これに対し「図書館専門員」と呼ばれる非常勤の司書57人で作る労働組合が指定管理者制度の導入に反対し区側と交渉を続けていて、まとまらなかった場合ストライキを行うことを決めました。 ストライキは練馬図書館で行われ、19日と26日のいずれも午前8時半から10時半の2時間にわたって予定しています。練馬図書館では館長を含めた職員合わせて35人のうち32人が非常勤の「図書館専門員」で、購入する図書の選択やカウンターでの貸し出し、検索などの業務を行っています。 練馬区立図書館専門員労働組合の船津まゆみさんは「図書館専門員の中には30年近く図書館の業務に携わった人もいて、皆、現場の貴重なノウハウを持っている。指定管理者
経営が厳しい私立大学が増える中、文部科学省はこれらの大学に対し債務超過の危険性などが確認できた場合、学生の募集停止や学校法人の解散といった指導を行うと通知しました。 具体的には、まず大学経営が3年連続で赤字となったり借入金が預貯金より多くなったりした場合、文部科学省の委員会が大学が提出した経営改善計画などをもとに3年間をめどに改善に向けた助言を行うとしています。 しかし、それでも経営が改善せず債務超過に陥る危険性が確認された場合は、学生の募集停止や学校法人の解散といった指導を行うとしています。 大学経営に詳しい東京大学大学総合教育研究センターの小林雅之教授は「私学助成金という税金が投入されている以上、国は指導や助言は行わなければならない。一方で、教育の問題は経営とは別で大学の自主性は尊重されるべきだ。文部科学省による画一的な指導は問題になるだけだ」と話しています。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く