オウム真理教元教祖の麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=本名・松本智津夫(ちづお)、執行時(63)=の遺骨と遺髪の帰属をめぐる家事審判で、遺骨などの引き渡し先を次女(40)とする決定が確定したのを受けて、次女の代理人弁護士は5日夜、「次女はオウム真理教や後継団体などと一切関係なく、遺骨が宗教的、政治的に利用されることを決して望んでいない。審判でも後継団体などと関係がないことは主張してきた」などとするコメントを出した。
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最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は、平成30年7月の死刑執行後、法務当局が保管しているオウム真理教元教祖の麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=本名・松本智津夫(ちづお)、執行時(63)=の遺骨と遺髪について、次女(40)に引き渡すとした決定を不服として四女(32)側が申し立てた特別抗告を棄却した。7月2日付。遺骨などを次女に引き渡すとした決定が確定した。 公安当局は、遺骨などがオウム真理教の後継団体「アレフ」信者らの崇拝対象になる可能性があるとしており、引き渡し先が法的に決まったことで、改めて警戒を強めるとみられる。 麻原元死刑囚は、元教団幹部の妻(62)との間に2男4女がいる。関係者によると、元死刑囚は執行直前、係員が遺骨の引き取り先の意向を尋ねた際に「四女」と答えたとされる。四女は受け入れを表明したが、次女や三女(38)らが「元死刑囚は当時、意思疎通が難しい状態で、特定の人を指定すること
オウム真理教の元幹部ら残る死刑囚6人の刑が7月26日、執行された。平成を揺るがした事件は区切りを迎え、当時捜査の指揮を取った元主任検事は「事件の総括は難しいが、やるべきことはやった」と振り返る。ただ、元教祖、麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫(ちづお)=に帰依する信者は今も少なくなく、元教祖の遺骨が象徴化されかねない騒動も起こるなど、後継団体への監視の目は緩められそうもない。公安関係者は「破防法(破壊活動防止法)が適用されていれば解散できたのだが」と唇をかむ。国家転覆を図った武装集団になぜ事件当時、破防法が適用できなかったのか。(社会部 大竹直樹) オウムの犯行と直感 「オウムがサリンをまいた。ほかにない」。平成7年3月20日朝、東京地検刑事部本部係の主任検事だった伊藤鉄男元最高検次長検事(70)は執務室でテレビニュースの中継画面を見て直感した。地下鉄駅から次
元教祖、麻原彰晃元死刑囚ら7人の死刑執行から20日後、岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚ら6人の死刑が執行された。なぜこの時期なのか。 死刑囚は拘置所内で新聞やラジオのニュースを見聞きできる。関係者によると、6人は6日の「7人執行」を把握していたとみられ、法務省内では心理的負担や自殺の恐れなどを考慮し、「執行まで間を空けるのは望ましくない」(幹部)と考えられていた。 9月には自民党の総裁選が予定され、内閣改造で法相が交代する可能性もあった。法相によっては執行命令に難色を示すケースもあるため、上川陽子法相下で「平成を象徴する犯罪は平成の時代に」(法務省幹部)決着をつけた形だ。元死刑囚らの遺骨の神格化も危惧(きぐ)され、公安当局が後継団体の動向を注視してきたが、現時点で信者らに危険な兆候はみられず、2度目の執行に支障がないとの判断も働いたとみられる。 ただ、拘置所職員や13人もの執行命令書に署名する
松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚(57)ら6人の死刑執行を受け、上川陽子法相は26日午前、法務省で臨時記者会見を開いた。紺色のスーツ姿で現れた上川氏は神妙な表情で「本日、6名の死刑を執行しました」と述べた。 上川氏は「教団は勢力を拡大し、救済の名の下、日本を支配して自らその王となることまで空想して武装化を進めた。その妨げとなるものは教団内外を問わず敵対視し、ポア、殺害するという身勝手な教義の下、二度にわたる無差別テロに及んだ」と指摘。「被害者、遺族の恐怖、苦しみ、悲しみは想像を絶する」と話した。 本日の死刑執行については「鏡を磨いて磨いて磨ききるという心構えで、慎重な上にも慎重な検討を重ねた上で執行を命令した」と述べ、死刑執行命令書は2日前の24日に署名したと明らかにした。 また、「法治国家であり、確定した判
松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚(57)=名古屋拘置所=ら6人の刑が執行されたことが26日、関係者への取材で分かった。一連の事件での死刑囚は13人で、元教祖の麻原彰晃元死刑囚=本名・松本智津夫=ら7人は7月6日に執行されている。今回の執行で有罪が確定した教団関係者190人全員が刑に服したことになり、日本社会を震撼させた未曾有の事件は四半世紀を経て終結した。 26日に執行されたのは岡崎死刑囚のほか、横山真人(54)=名古屋拘置所▽林(現姓・小池)泰男(60)=仙台拘置支所▽豊田亨(50)=東京拘置所▽広瀬健一(54)=同▽端本悟(51)=同=の各死刑囚。 13人の死刑囚の確定順では、岡崎死刑囚が平成17年で最も速く、横山、端本、林各死刑囚が3~5番目、豊田、広瀬両死刑囚が7、8番目。 法務省が執行を公表するよう
平成7年3月の地下鉄サリン事件など計13事件で殺人罪などに問われ、死刑が確定していたオウム真理教元代表の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=ら7人の教団元幹部の死刑が6日、執行された。 〈教団の前身の宗教団体「オウム神仙の会」は昭和59年2月に設立された。熊本県出身の麻原死刑囚が上京してヨガ道場を開き発展させた。当初、信者は十数人だったが、チベット仏教をうかがわせる教義や神秘性が信者の心をとらえた。麻原死刑囚は「尊師」として神格化され、出家信者は「正大師」「正悟師」などの序列でピラミッド型の階級社会を形成。幹部信者にはホーリーネーム(教団内での名称)が与えられるとあおり、財産の寄進や信者の勧誘を競わせた。教団内では「イニシエーション」(秘儀伝授)と称し、薬物などを使ったマインドコントロールも行われた。62年7月にオウム真理教に改称。麻原死刑囚は当時すでに、殺人
6日に死刑が執行されたオウム真理教の元教祖、麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=の遺体が9日朝、東京都府中市内の葬祭場に移送され、火葬された。関係者によると、麻原元死刑囚は執行直前、拘置所職員に自身の遺体の引き取り先として四女を指定していたが、四女は遺骨を持つことに身の危険を感じており、引き取りを望まなかった。一方、妻や三女らは遺体の引き渡しを求める要求書を上川陽子法相らに提出。遺骨の引き取り先は決まっておらず、法務省は当面、東京拘置所で預かるもようだ。 関係者によると、麻原元死刑囚には元教団幹部の妻(59)との間に2男4女がおり、妻側、四女側双方を含む遺族全員が麻原元死刑囚の火葬に同意したため、東京拘置所の主体で火葬を行ったという。 規定では、遺体の引き渡し先は死刑囚本人が事前に指定した人が優先されるため、法務省は当初、遺骨を四女側に引き渡す方向で調整を進めていたが、四女
地下鉄サリン事件など一連のオウム真理教事件で死刑が執行された元教祖の麻原彰晃(しょうこう)(本名・松本智津夫(ちづお))元死刑囚(63)ら7人のうち、遠藤誠一元死刑囚(58)の遺体が7日午後5時ごろ、東京拘置所から搬送されたもようだ。関係者への取材で分かった。 関係者によると、遠藤元死刑囚の遺体はオウム真理教から改称した団体「アレフ」の新保木間施設(東京都足立区)へ搬送されたという。麻原元死刑囚の遺体は東京拘置所から搬送されていないとみられる。 6日に死刑が執行されたのは麻原元死刑囚の他、早川紀代秀(きよひで)(68)=福岡拘置所▽井上嘉浩(よしひろ)(48)=大阪拘置所▽新実(にいみ)智光(ともみつ)(54)=同▽土谷正実(53)=東京拘置所▽遠藤誠一(58)=同▽中川智正(ともまさ)(55)=広島拘置所-の6元死刑囚。 遠藤元死刑囚は教団で生物兵器担当の「第一厚生省」大臣だった。地下鉄
死刑が執行されたオウム真理教元教祖、麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚(本名・松本智津夫(ちづお))の妻らが7日、上川陽子法相と東京拘置所長に対し、同拘置所に安置されている麻原元死刑囚の遺体の引き渡しを求める要求書を提出した。 要求書は妻と、6人の子供のうち長女と四女を除いた計5人の連名。 要求書は、麻原元死刑囚の遺体を「祭祀(さいし)の対象となるもので、慣習上、その承継者の第一は配偶者(妻)である」と指摘。妻への引き渡しについて、長女の賛同の意思は次女が確認したとし、「四女についても話をすれば当然に理解して賛同してくれるものと考えている」としている。 その上で「極秘の安置所に安置し、葬儀などの一切の儀式をすることなく、家族だけで対面し、指定されたとおり荼毘(だび)にして弔いたい」とし、遺骨は当面、事務所の金庫に厳重に保管管理するという。 また、拘置所の担当者から、麻原元死刑囚が妻以外の人を遺
一連のオウム真理教事件で死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=の死刑執行を受け、同事件で殺人罪などで死刑が確定した元信者、林(現姓・小池)泰男死刑囚(60)が収容されている仙台拘置支所(仙台市若林区)周辺では6日朝、報道関係者約30人が集まり、ヘリコプターも飛び交うなか、周囲の住宅街からは不安げに外に出る住民の姿が見られた。 林死刑囚は今年3月、収容先の東京拘置所から仙台拘置支所に移送されていた。 拘置支所の向かいに住む70代女性は、オウムの一連の事件について、「東日本大震災に並んで、最も記憶に残る平成の大きな出来事だった。きょうは歴史的な日になった」と語った。
6日に死刑が執行された麻原彰晃死刑囚が収容されていた東京拘置所での生活の一端が、関係者の話で分かった。一部識者らから「麻原死刑囚は精神に変調を来している」として、死刑執行の停止を求める声が上がっていたが、関係者は「執行に問題はない」としていた。 関係者によると、麻原死刑囚は東京拘置所の独居房で生活。風呂や運動については、刑務官に声をかけられると自発的に歩いていっており、精神的な問題はなかったという。 麻原死刑囚は1審の途中から法廷でほぼ何も話さなくなり、平成18年の死刑判決確定後は誰とも面会していないとされる。 この点も、麻原死刑囚が精神に変調を来しているとされる根拠になっていたが、関係者は「面会だと告げても部屋から動こうとしない。無理に引きずっていくことはできないため」と否定している。 さらに、「東京拘置所は脳外科や心臓外科などを除き、ほぼ全ての診療科がそろっており、適切な医療を施すこと
オウム真理教の後継団体「アレフ」が拠点を置く東京都足立区保木間で、反対運動を行ってきた南保木間町内会の浜名良実会長(80)は「私たちは20年近く前からオウムやアレフと向き合ってきた。死刑執行は一つの区切りかもしれないが、あの事件は風化しないようにしていかなければならない」と語った。 施設の正面にある民家の外壁には町内会が設置している「オウム(アレフ)断固反対。私たちのまちにオウムは要らない」という横断幕。近所に住む70代の女性は「治安の不安を抱えながら暮らしてきた。とても暮らしにくかった。死刑執行は区切りだが、これからも警戒は続けていく」と話した。 施設前ではこの日、警視庁の警察官が警戒にあたり、報道陣も駆けつけた。アレフ関係者とみられる数人が出入りしたが、報道陣の問いかけには無言だった。
麻原死刑囚ら、オウム真理教関係者の死刑執行を受け会見する、教団の元幹部で、ひかりの輪代表の上祐史浩氏=6日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ(三尾郁恵撮影) オウム真理教の後継団体とされる「アレフ」から、教団元幹部の上祐史浩(じょうゆう・ふみひろ)氏(55)が分派、設立した「ひかりの輪」が6日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した。元幹部ら7人の死刑が執行されたことについて、上祐氏は「よりいっそう被害者賠償に努めるとともに、アレフの拡大抑止などの事件再発防止に努めていく」と語った。 オウムの犯罪について、「私も当時、重大な責任を有していた。被害者・遺族に深くおわびを申し上げたい」と陳謝。麻原死刑囚に対しては「特段の思いはない。逆に麻原(死刑囚)を批判していたので『裏切り者』と思われ、この10年以上、緊張状態にあった。率直なところ、その緊張感が少し落ち着く」と述べた。
松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=ら7人の死刑が6日午前に東京拘置所などで執行されたことが、関係者への取材で分かった。教団が起こした事件の死刑囚は計13人おり、執行は初めて。上川陽子法相が命令した。平成7年5月の麻原死刑囚の逮捕から23年。犯罪史上類を見ない一連の事件は大きな節目を迎えた。 ほかの6人は、早川紀代秀(68)=福岡拘置所▽井上嘉浩(48)=大阪拘置所▽新実智光(54)=同▽土谷正実(53)=東京拘置所▽遠藤誠一(58)=同▽中川智正(55)=広島拘置所-の各死刑囚。 法務省は今年3月、死刑囚13人のうち7人をそれまで収容していた東京拘置所から、執行施設のある5拘置所に移送していた。 確定判決によると、麻原死刑囚は(1)平成元年11月、教
松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、死刑が確定していた教祖の麻原彰晃(しょうこう)死刑囚(63)=本名・松本智津夫(ちづお)=らの死刑が6日に執行されたことが、関係者への取材で分かった。教団が起こした事件の死刑囚は計13人おり、執行は初めて。同日中にほかの6人も執行される。上川陽子法相が命令した。平成7年5月の逮捕から23年。犯罪史上類を見ない一連の事件は大きな節目を迎えた。 ほかの6人は、早川紀代秀(68)▽井上嘉浩(48)▽新実智光(54)▽土谷正実(53)▽中川智正(55)▽遠藤誠一(58)-の各死刑囚。 確定判決によると、麻原死刑囚は(1)平成元年11月、教団に反対の立場を取っていた坂本堤弁護士=当時(33)=ら家族3人を横浜市の自宅で殺害(坂本弁護士一家殺害事件)(2)6年6月、長野県松本市でサリンを散布し7人を殺害(松本サリン事
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