法人設立は、個人事業主にとってひとつの目標となる指標です。 しかし法人化すると、以前とは会計方法が異なるため、つまずいてしまう方もいらっしゃいます。 今回は、個人事業主が法人化した後、経理で気をつけることや間違えやすい点を紹介します。 1)個人事業を法人化した場合には法人サイドと個人サイドに分け、2点に気をつける 法人サイドでは資産負債の引き継ぎに関すること 個人サイドでは資産負債の引き継ぎに関することに加え、法人化した年の個人の確定申告について 2)法人化に伴う資産負債の引き継ぎについて 法人化に伴う資産負債の引き継ぎについては、現物出資や売買、賃貸借などの方法が考えられます。現物出資と売買については、どちらも資産の譲渡に該当することになります。 ここでは、金銭出資により法人を設立後に個人事業より資産負債を引き継いだ場合を想定して説明を行います。 1.売掛金・買掛金 売掛金や買掛金を法人