人口の10倍あると見られるMachine to Machine(M2M)通信の市場。巨大なポテンシャルを秘めたマーケットをいかに掘り起こすのか。動き出した各社の取り組みをレポートする。 M2M通信に対する期待が高まっている。 「M2M関連の商談を一般企業からも通信事業者からも数多くいただいている」と明かすのはNEC新事業推進本部長代理の井手伸博氏だ。また、「シェアで人系の通信をM2Mが逆転することは間違いない」とインターネットイニシアティブ(IIJ)マーケティング本部プロダクトマーケティング部長の神田恭治氏は同社のモバイルデータ通信サービス「IIJモバイル」について語る。 M2M通信とは、人の操作・入力を介さず、機械が別の機械に自動的にデータ送信することを指す。端的な例は、センサーが収集した気温や水量などのデータをセンターに自動送信するケース。農作物管理や災害対策に有効だ。ほかにもM2Mが