熊本県御船町(みふねまち)の民家で11月、住人の女性(82)の顔に多数の傷が見つかり重傷を負った事件で、県警は27日、女性は野良猫にひっかかれたと断定し、捜査を終結した。 県警によると、女性は寝たきりで、夫(85)と長女(63)の3人暮らし。11月6日、ベッドの上で顔から血を流しているのを夫が見つけ、訪問看護師を通じ119番した。 刃物を使ったような切り傷だったことなどから、県警は殺人未遂事件として捜査してきたが、室内に侵入された形跡がなく、傷の形状などから、動物のひっかき傷の可能性が浮上。女性宅では野良猫2匹の世話をしており、うち1匹の爪から血液反応が出た。県警は鑑定の結果、血痕は人の血と特定した。 また、事件当時、猫が室内に入る様子を目撃した人がいることや、ベッドの枕付近に猫とみられる毛が見つかったことなどから、県警は、猫がひっかいたと判断。女性の家族に捜査終結を伝えたという。 猫は現