すべての猫好きに捧ぐ! 朝倉文夫の『猫百態』展が、53年の時を経て開催中です。 2017.10.17 文:内山さつき 明治16年に生まれ、日本の近代彫刻の父と言われる朝倉文夫。鋭い観察眼と高いテクニックに支えられた自然主義の写実的な作風で、『大隈重信像』をはじめとする肖像彫刻の傑作を残しています。そんな朝倉が、若い頃から開催を夢見ていたという幻の展覧会がありました。自他ともに認める大の猫好きでもあった朝倉が、猫のさまざまなポーズを捉えた彫刻を展示する『猫百態』展です。 1960年代、64年の東京オリンピック開催が決まると、朝倉は自身の彫刻家60周年とオリンピックに合わせて念願だった『猫百態』展を企画しました。アトリエにはモデルとなる猫たちが次々と集められ、出展作品の制作に精を出したのです。 残念ながら、この『猫百態』展は朝倉の病死によって実現することはありませんでした。しかし、朝倉が残した
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