富山市内の研究室で、インクジェット・プリンターに似た人間の臓器を作製する実験装置を紹介する富山大学(University of Toyama)大学院理工学研究部の中村真人(Makoto Nakamura)教授(2008年8月28日撮影)。(c)AFP/Miwa SUZUKI 【10月27日 AFP】家庭やオフィスにある単純なインクジェット・プリンターの技術を応用して人間の臓器を作製する――。富山大学(University of Toyama)大学院理工学研究部の中村真人(Makoto Nakamura)教授はその可能性を追っている。 中村氏は、インクジェット・プリンターの技術を利用した「バイオプリンティング」と呼ばれる新技術で、3次元の臓器の作製を試みている。 仕組みはこうだ。細胞の配列が表面に現れるように臓器を水平に切断する。プリンターから細胞を1つずつ正確な位置に打ち出し、層を重ねて3