保育士、幼稚園教諭らを対象に、発達障害など気になる子どもとの接し方について、分かりやすく解説した冊子を県が3万冊作製し、今月、配布した。園での具体的な場面を取り上げ、子どもがとる行動への解説や、対応の工夫などを説明している。 医師や言語聴覚士ら、県福祉部、県自閉症協会などが7月ごろから話し合いを重ね作製した。「トイレ」「自由遊び」「登園」など10の場面を示し、子どもがその行動を取った理由を複数掲載。周囲の関わり方もなるべく多様な選択肢を紹介するよう工夫されている。 「朝の会」でじっとしていられない子どもを取り上げた項では、「目に入ったものや耳に入ってくる音のために落ち着かないのかも」などと、可能性のある子どもの心理状況を紹介。その上で、▽他に注意が向いてしまうようなものを見えないようにする▽「これから何をするのか」が分かるカードや物を用意する--など環境の工夫を提案している。 ノートに張る